栗の甘露煮の作り方|くちなしで黄金色に!煮崩れない基本レシピ

栗の甘露煮
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秋に旬を迎える栗を、やさしい甘さで楽しむなら「栗の甘露煮」がおすすめです。
砂糖を加えてゆっくり煮ると、栗の自然なコクが引き立ち、くちなしの実を加えることで、きれいな黄金色に仕上がります。

このレシピでは、崩れないように煮るコツや、くちなしの使い方、黄金色を出すポイントを丁寧に紹介。
仕上がりの美しさと風味の良さ、どちらも楽しめる基本の甘露煮レシピです。
上品な甘みがあり、そのまま食べておいしいのはもちろん、栗きんとんやお菓子作りにも活用できます。


材料

4〜5人分:調理時間60分超
栗(鬼皮付き) 約500g(むき栗で300〜350g程度)
くちなしの実 1個
砂糖 200〜220g(お好みで加減)
小さじ1/8
みりん 大さじ1
200ml

栗の甘露煮のレシピ・作り方

栗の下処理をして皮をむく

栗を熱湯に浸して鬼皮を柔らかくする
栗の鬼皮と渋皮をむく
  1. ① 栗(鬼皮付き:約500g)をボウルに入れ、かぶるくらいの熱湯を注ぎ、30分〜1時間ほど置いて鬼皮を柔らかくします。
  2. ② 栗を湯から取り出し、粗熱が取れたら鬼皮と渋皮をむきます。
    むき終わった栗はむいたそばから水に浸して変色を防ぎます。
  3. ③ すべての栗をむき終えたら、やさしく洗い、水を新しく替えます。

栗の皮のむき方は、冒頭の動画かリンク先で詳しく解説しています。



くちなしの実で栗を色づける準備をする

くちなしの実を砕き、お茶パックに入れる
栗を浸している熱湯に、お茶パックに入れたくちなしを加える
  1. ④ 栗がかぶるくらいの新しい水に、くちなしの実(1個)を半分ほどに軽く砕いて加えます。
    くちなしの実はお茶パックなどに入れると、あとで取り出しやすいです。

冷蔵庫で一晩置いて栗を色づける

くちなしで漬け込み、黄色く染まった栗
くちなしに漬け終えて、黄色く染まった栗
  1. ⑤ ラップをかぶせて冷蔵庫に一晩置き、栗をきれいな薄黄色に染めます。
    色ムラを防ぐため、途中で1〜2回、全体をやさしく混ぜてください。
くちなしの実は水に浮きますが、心配いりません。
水全体が均一な黄色になっていれば、栗もきれいに色づきます。
詳しくはくちなしの実の砕き方と使い方をご覧ください。


栗を洗って煮る準備をする

黄色く染まった栗をザルに上げる
栗をやさしく洗う
  1. ⑥ くちなしの実を取り除き、栗をやさしく洗って水気を切ります。

シロップで栗を煮含める

鍋にシロップを入れて栗を加える
落し蓋をして栗を煮る
  1. ⑦ 鍋に砂糖(200〜220g)・塩(小さじ1/8)・みりん(大さじ1)・水(200ml)を入れて火にかけ、砂糖を溶かしてシロップ(蜜)を作ります。
  2. ⑧ 栗を加え、クッキングシートの落としぶたをして、沸騰しない程度の弱火で20〜25分ほど煮含めます。
    グラグラ加熱すると栗が煮崩れやすいので、フツフツとした静かな状態を保ちながら加熱します。
    途中、シロップが少なくなって栗の頭まで十分に湿らないようになったら、水を少量足してください。
鍋の大きさは、栗が重ならずきっちり並べられるくらい(内径16cmほど)がおすすめです。詳しくはこちら
落としぶたはクッキングシートを使うと扱いやすく、栗が崩れにくく仕上がります。詳しくはこちら

栗の甘露煮の完成!

栗の甘露煮を落とし蓋をしたまま冷ます
鍋で冷ました栗の甘露煮
  1. ⑨ 火を止めたら、落としぶたをかぶせたまま、鍋の中でぬるくなるまで1時間ほど自然に冷まします。
    この冷ます工程でシロップがじっくり染み込み、栗の色がより深い黄色に変わります。
  2. ⑩ 完全に冷めたら、栗を保存容器に移してシロップに浸します。
    乾燥しないようにフタやラップをかぶせ、冷蔵庫で半日〜ひと晩ほどおいて味をなじませたら完成です。
    冷蔵保存で1週間〜10日程度日持ちします。
煮上がったばかりの栗はまだ柔らかいので、動かさずにそのまま冷ますのがおすすめです。崩れにくく、きれいな形に仕上がります。

丁寧に作った栗の甘露煮は、ひと粒ごとにやさしい甘さと深い味わいが広がります。
崩れずにつややかに煮上げることで、栗の上品な風味がいっそう引き立ちます。
秋の食卓に、季節を感じる一皿としてぜひどうぞ。


よくある質問(FAQ)

栗の甘露煮を長期保存したいのですが冷凍できますか?

はい、栗の甘露煮は冷凍保存も可能です。
しっかり冷めたら、栗とシロップを一緒に密閉容器または冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
使うときは、冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍すると、食感や風味を保ったままおいしくいただけます。
冷凍で1か月ほど保存でき、解凍後はなるべく早めに食べ切るのがおすすめです。
詳しくは栗の保存方法をご覧ください。

お正月に手作りの栗の甘露煮を使いたいのですが、保存できますか?

生の栗は秋(9月〜10月)にしか出回らず、栗の甘露煮は冷凍や瓶詰めにしても、品質よく保てるのは約1か月ほどです。
そのため、手作りの栗の甘露煮をお正月まで保存して栗きんとんなどに使うのはおすすめできません。
お正月に使いたい場合は、市販の栗の甘露煮を活用するのが安心です。
手作りするなら秋のうちに作り、できるだけ早めに味わうのがおすすめです。

くちなしの実を砕くのと、そのまま使うのとではどう違いますか?

くちなしの実は、麺棒などで軽く叩いて半分ほどに砕いて使うほうが、栗の色がより鮮やかな黄色に染まるのでおすすめです。
栗の自然な色合いを生かしたい場合は、くちなしを叩かずに丸ごと水に浸してもかまいません。
なお、味は砕いても丸ごと使ってもほとんど変わりません。

栗の甘露煮に使う鍋の大きさはどのくらいが良いですか?

栗が重ならず、一段にきっちり並べられるくらいの大きさの鍋がおすすめです。
そのほうが煮崩れを防ぎ、全体を均一な黄金色に仕上げやすくなります。
目安として、栗500gほどなら内径16cm程度の鍋がちょうど良いです。

また、熱の伝わりが穏やかな厚手の鍋(ステンレス・ホーロー・銅鍋など)を使うと理想的です。
アルミ鍋は、くちなしの色素で変色しやすいので避けてください。

落としぶたはどんな素材を使うのが良いですか?

クッキングシートの落としぶたがおすすめです。
軽くて栗を押さえすぎず、蒸気を適度に通すため、煮崩れの心配がありません。
煮汁の糖分にも強く、使い捨てできて衛生的です。
鍋の内径に合わせて丸く切り、中央に直径1cmほどの蒸気抜きの穴を1つ開けると、均一に味がしみ込みやすくなります。
詳しくは、クッキングシートの落とし蓋の作り方を参考にしてください。

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