栗の保存方法をご紹介します。
冷蔵なら、皮付きの栗が1ヶ月くらい日持ちします。
冷凍の場合は、皮のありなしにかかわらず、だいたい2〜3ヶ月です。
一方で、栗は、常温保存には向いていません。
気温が高めの場所に置いておくと、わりとすぐに傷みはじめます。
栗をもっと長く日持ちさせたいなら、冷凍庫で保存します。
栗は水分が少ないので、基本的には冷凍に向いた食材です。
冷凍するにあたっては、生の栗でもいいですし、茹で栗でもOK。
また、皮を剥いた栗でも同じように保存できます。
長期保存したいなら冷凍も十分ありですよ。
それでは、栗の保存方法について詳しくお伝えします。
栗の冷蔵保存
皮ありの栗の冷蔵(チルド室)保存期間:1ヶ月
栗が出回るのは、わりと涼しくなっている秋口。
ですから、すぐに食べる場合は、1日くらい常温で保存しても問題はありません。
ただ、数日間放置するとやはり傷みやすいので、基本的には冷蔵保存するのがおすすめです。
チルド室で糖度アップ
せっかく冷蔵するのであれば、チルド室(もしくは冷蔵庫の一番冷えるところ)で保存すると、甘みアップ効果も期待できます。
皮を剥いていない生の栗を0度くらいの低温で保存すると、糖度が1ヶ月ほどで4倍にも増すと言われています。
湿気対策のために栗を新聞紙などの紙類で包み、さらに、乾燥しないように保存袋に入れ、しっかりと口を閉じます。
中に湿気がこもらないように、たまに新聞紙をかえるといいですよ。
保存期間は1ヶ月を目安にしてください。
皮をむいた栗の冷蔵保存
ちなみに、皮を剥いた栗や加熱した栗の場合は、もっと足が早いです。
こうした栗を冷蔵する場合は、ラップなどでぴったりと包んだ上でチルド室(もしくは冷蔵庫の一番冷えるところ)に入れ、2〜3日中に食べ切ると安心です。
栗の冷凍保存
- 皮付きのまま冷凍
- 皮なしを冷凍
栗の冷凍保存期間:2〜3ヶ月
続いては、栗の冷凍保存についてです。
こちらは、皮なしでも皮ありでも、また、茹で栗でも生栗でも、保存期間に違いはありません。
ただ、あとで詳しく解説しますが、茹で栗よりも生栗を冷凍した場合の方が、食感がやや柔らかく変化しやすいです。
冷凍する際には空気を遮断
栗を冷凍保存するときのポイントは、2つあります。
1つめは、栗をきれいに洗ったうえで、水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取ること。
2つめは、保存袋に入れて、袋の中の空気をしっかり抜くことで、空気をなるべく遮断することです。
冷凍中に空気が入ると、中の栗が乾燥してパサパサになってしまう可能性もありますので、しっかりと密閉してください。
砂糖にまぶすのはあまり効果なし
なお、むき栗が冷凍中に乾燥してしまうのを防ぐ方法としては、砂糖を使ったやり方が知られています。
あらかじめ栗に砂糖をまぶしておく、もしくは砂糖水に浸しておくことで、栗の表面が砂糖でコーティングされ、水分の蒸発が防げるというものです。
ただ、当サイトで実際に栗を1ヶ月冷凍して比較してみたところ、見た目と食感にほとんど違いはありませんでした。
栗に砂糖の甘みが加わることで使い途が限定されてしまいますし、ムリして砂糖を使う必要はないと思います。
栗の乾燥は、しっかりと密閉しておくことで、ある程度防げます。
より安心したい場合は、ラップでぴったり覆ったうえで、保存袋に入れるといいですよ。
生栗の方がやや食感が変わりやすい
- 生栗の冷凍
- 茹で栗の冷凍
ちなみに、冷凍した栗は、食感が柔らかくなります。
生栗と茹で栗、どちらも食感が柔らかくなりますが、生栗の方がちょっとだけ食感が変わりやすいです。
食べ比べしてみないと分からないくらいの小さな差ですけどね。
このことは、皮なしの栗だけでなく、皮付きの栗でも同様です。
冷凍する際の栗の剥き方
栗の皮むきをして冷凍する場合は、あらかじめ茹でてから剥くのがおすすめです。
すでにお伝えした通り、生のままよりも茹でてから冷凍した方が、食感が少し変わりにくいためです。
手順は、次の通りです。
- ① 茹でる
- ② お尻に包丁を入れる
まず、鍋にたっぷりの湯を沸かし、50分ほど茹でます。(①)
そして、栗のお尻の部分に包丁を入れ、最後まで切り落とさずに下の皮を残します。(②)
- ③ 皮をはがす
- ④ 手でむく
次に、下の皮を包丁の刃で押さえながら、皮を1回剥きます。(③)
そして、手を使って、お尻の切り口から鬼皮をすべてめくってはがします。(④)
- ⑤ 包丁でむく
- ⑥ 完成
続いて、渋皮(薄皮)を包丁でむきます。(⑤)
これでおしまいです。(⑥)
茹でた栗は崩れやすいので、形をきれいに残したい場合は、包丁でむく際に優しく扱ってみてください。
栗の解凍
冷凍した栗は、料理に使うのも簡単です。
生栗なら、解凍せずにそのまま加熱して料理に使えますし、茹で栗なら、冷蔵庫などで自然解凍するだけで食べられます。
冷凍栗の茹で方
皮付きの冷凍生栗を茹でるなら、凍ったまま鍋に入れればOK。
凍った栗にかぶるくらいの水を注ぎ、水1リットルにつき小さじ1の塩を加え、沸騰してから20分ほど茹でれば、美味しい「茹で栗」の完成です。
冷凍していない生栗の茹で時間は50分ほどですが、冷凍すると、20分ほどの短時間で茹でられます。
また、茹でた栗をご飯に混ぜて、「茹で栗の栗ご飯」を作ることもできますよ。
栗の保存食
最後に、栗の保存食について簡単に説明します。
栗の保存食と言えば、「甘露煮」・「栗ジャム」・「栗ペースト」・「栗きんとん」などが人気です。
糖度によって日持ちが変化
これらの保存期間は、糖度によって変わります。
甘さ控えめにした場合は冷蔵で2〜3週間くらいしか日持ちしませんが、甘みをしっかり効かせれば、冷蔵で1〜2ヶ月ほど持つこともあります。
冷凍することでさらに日持ちがアップ。
冷凍であれば、甘みが少ないものでも、最低1ヶ月は日持ちします。
なお、少しでも長く日持ちさせるためには、糖度以外にも、空気になるべく触れないようにすることも大切です。
保存食なら栗ペーストが簡単
ちなみに、栗を使って保存食を作りたいのなら「栗ペースト」が簡単でおすすめです。
冷蔵保存で3週間、冷凍保存で1ヶ月日持ちします。
栗ご飯も冷凍OK
また、保存食ではありませんが、栗ご飯も意外と保存がききます。
詳しくは「栗ご飯の保存方法」をご覧ください。
このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細)
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。