栗の蒸し方と蒸し時間。蒸し栗の上手な作り方とアレンジレシピを解説。

蒸し栗(栗の蒸し方)

レシピ動画

蒸し栗を美味しく!栗の蒸し方

栗の蒸し方と蒸す時間を解説します。
蒸し栗の美味しい作り方についてです。

蒸すと茹でるどちらが美味しいか

栗を加熱する方法としては「蒸す」以外だと「茹でる」も定番です。
ただ、それぞれを食べくらべてみると、味や食感はほとんど違いません。

栗はもともと硬い皮に覆われており、外の水分の影響を受けにくくなっています。
そのため、こうした加熱法の違いよりも、むしろ、栗の個体差や品種の差の方が、甘みやホクホク感に影響しやすいです。

栗は、蒸しても茹でても、どちらも美味。
この記事では蒸し器なしの場合の蒸し方も解説しますが、そうした場合は、ムリして蒸そうとはせずに、栗を茹でるのもいいですよ。

材料

調理時間60分
生栗 好みの量

蒸し方

栗の下処理(栗を洗う)

まず、栗の中に虫食いがある場合は取り除き、ボールに入れて、流水を当ててきれいに洗います。

虫食いの見分け方

加熱調理する前に、虫食いなどで傷んだ栗を100%判別することは難しいですけど、見た目である程度分かるものもあります。

たとえば、表面に穴が空いていたり、皮の色が不自然に黒かったりする場合。
こうした栗は、ほぼ間違いなく傷んでいます。

また、見た目にまったく問題がなくても、水の中に入れると浮く栗は、傷んでいる可能性が高いです。

目視して明らかに傷んでいるものがあったら、ここで取り除いておくといいです。
とはいえ判別しにくいものも多いので、蒸した後に食べられるか判断しても、もちろんOKです。


栗を蒸し器に入れて火にかける

そして、蒸し器に水(1.5〜2リットル)を入れ、蒸し板のうえに栗をのせ、フタをして火にかけます。

水から蒸すと甘みが出やすい

栗は、蒸気が上がった蒸し器に入れるのではなく、水の状態から蒸し器に入れてじわじわと温度を上げていく方が、甘みが出やすいです。
このことは、さつまいもなどを蒸す場合と同様です。

水の量について

なお、栗の蒸し時間は50分と少し長いので、蒸し器に入れる水は、少し多めにしておくのがおすすめです。

必要な水の量は、蒸し器の大きさなどによっても若干変わってきますが、ごく一般的なサイズの蒸し器なら、1.5〜2リットルくらいがいいです。
2リットルあると、途中で湯がなくなることがまずないので安心です。


栗を蒸す

沸騰したら中火〜強めの中火にして、蒸し器から蒸気が常に上がる状態を保ちながら、50分ほど蒸します。


蒸した栗

こちらが蒸し上がりです。


蒸し栗の粗熱をとる

ザルに上げて粗熱を取り、蒸したてをすぐに食べるのが一番美味しいです。

蒸し栗の保存方法

とは言え、蒸した栗は保存することもできます。

冷蔵保存したい場合は、ラップなどでぴったりと包んだうえで、日持ちは2〜3日くらいと考えてください。

長期保存したい場合は、冷凍保存も可能です。
冷凍した場合の賞味期限は、2〜3ヶ月。
その際には、蒸し栗を保存袋に入れ、袋の中の空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れます。

参考:栗の冷凍・保存

蒸し器なしの場合

今回はセイロで栗を蒸す方法を解説しましたが、普通の金属製の蒸し器や、それに代わるものでも、まったく同じように蒸せます。

茹でる・蒸し器を買う

蒸し器がない場合は、「鍋で茹でる」か「圧力鍋で茹でる」方法に変更するのも良いと思います。
冒頭でもお伝えした通り、蒸すと茹でるでは、栗の場合は、仕上がりにあまり大きな違いは出ません。

また、この機会に、蒸し器を買うのもいいと思います。
その場合は、どんな食材でも美味しくむせる「セイロ」を買うことをおすすめします。

ザルや皿で代用する

蒸し器はないけど、自宅にあるもので代用して蒸したいという場合は、蒸し板を使ったり、あるいはザルや皿などで代用することもできます。

蒸し板で栗を蒸す
蒸し板を使う
ザルや皿で栗を蒸す
ザルや皿を使う

たとえば、フライパンしかない場合は、盆ザルなどをひっくり返して、その上に栗をのせて蒸すといいです。
また、鍋しかない場合は、ザルや皿などで高さを出して、その上に栗をのせて蒸すという方法もあります。

いずれにしても、栗が湯に浸らない状態にしたうえで、フタがしっかり閉まるようにしてください。

なお、蒸し器を別のもので代用する場合は、湯をあまりたくさん入れることができないので、栗を蒸している50分の間に湯がなくなる可能性があります。
そのため、あらかじめ湯を別途沸かしておき、必要に応じて継ぎ足してください。

蒸し栗の食べ方

栗を包丁で半分に切る

蒸し上がった栗をそのまま食べる場合は、栗を半分に切って、スプーンですくうとラクに食べられます。
栗を半分に切るには、平たい面を下にして置き、お尻の表面のがさがさした部分から包丁を入れると簡単です。


蒸し栗の剥き方

蒸し栗を料理に使う場合は、次の手順で皮むきするといいです。

蒸し栗に切り込みを入れる
蒸し栗の鬼皮を包丁で押さえる

まず、栗の平たい面を下にして置き、お尻の表面のがさがさした部分の一番端に、包丁で切り込みを入れます()。
そして、下の皮だけを残して包丁でおさえ、栗の身を手で少し持ち上げます。(

蒸し栗の鬼皮を手で剥がす
蒸し栗の鬼皮を包丁で剥がす

次に、切り込みを入れた部分を指でつまみ、手で鬼皮を1回剥きます。(
続いて、包丁の刃(もしくは栗専用の皮むき器)を鬼皮に引っ掛けて、皮ごと押し上げるようにして、鬼皮をすべて剥きます。(

蒸し栗の渋皮を包丁で剥く
皮むきした蒸し栗
皮むき完了

最後に、残った渋皮を、栗が崩れないように、包丁で慎重に剥いたらおしまいです。(

なお、栗の皮の剥き方は、蒸し栗でも生栗でもまったく同じです。
剥き方をより詳しく知りたい場合は、別記事「栗の剥き方」を参考にしてください。

蒸し栗のアレンジレシピ

皮をむいた蒸し栗は、そのまま食べても美味しいものですが、お好みで、砂糖と一緒に煮てペースト状にして、栗クリームを作るのもおすすめです。
パンに塗って食べるのはもちろん、お菓子作りにも大活躍します。

また、栗ご飯を作るのもいいですよ。
栗ご飯は、生栗と米を一緒に炊飯器で炊くのが王道ですが、炊き上がったご飯に蒸した栗を後入れすると、栗の味が濃く感じられて、また違った味わいを楽しめます。

上のリンク先では、それぞれ茹で栗を使ったレシピを紹介していますが、蒸し栗でもまったく同じように作れます。
合わせて参考にしてください。

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