栗の茹で方をご紹介します。
普通の鍋で茹でる方法と、圧力鍋で加圧する方法の2パターン。
加熱時間は異なりますが、どちらの方法で調理した茹で栗も美味しく仕上がります。

圧力鍋をお持ちなら、加熱時間を大幅に短縮できます。
加圧時間は10分が目安です。

茹で栗の仕上がりは、ほとんど違いがありません。
鍋で茹でた栗の方が、幾分あっさりとした味と食感に仕上がる程度です。
普通の鍋と圧力鍋、どの鍋を使って茹で栗を作るかはお好みです。
また、栗を茹でることで、生栗よりも皮がずっと剥きやすくなります。

栗の茹で方(普通の鍋)
まずは、鍋を使った基本の栗の茹で方をご紹介します。
栗 | 好みの量 |
塩 | 水1Lにつき小さじ1 |
- 栗をきれいに洗い、鍋に入れる。
かぶるくらいの水を注ぎ、塩を加え、火にかける。 - 沸騰したら弱めの中火にし、50〜60分ほど茹でたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、栗(好みの量)をきれいに洗います。
次に、栗を鍋に入れ、かぶるくらいの量の水を注ぎます。
スーパーで売られている1ネットくらいの量の栗だったら、水は1リットルでだいたい足ります。
そして、水1リットルに対して、塩小さじ1を加えます。(写真)
水の量を増やす場合は、それに応じて塩の量も増やしてください。
続いて、鍋を火にかけます。
そして、沸騰したら火を少し弱め、50〜60分くらいを目安に茹でます。
栗の大きさによって茹で時間は若干変わりますので、極端に小さかったり大きかったりする場合は、調整してみてください。
火が通っているか分からない場合は、1個取り出して食べてみるといいです。
ある程度茹でた栗は、包丁で簡単に半分に切れます。

茹で上がったらザルに上げ、水気を切ったら完成。
すぐに食べない場合は、殻をむかずにそのままにしておくと、しっとりした状態がキープできます。
茹で栗の一番簡単な食べ方
茹でた栗を簡単に食べたいのなら、包丁で半分に切り、スプーンですくうのが一番です。
茹でた栗は包丁で簡単に真っ二つにできますし、スプーンで身を掻き出せば、皮をむく必要もありません。
もちろん、茹でた栗は、栗ご飯などの料理に使うこともできます。
こちらは、後ほど詳しくご紹介します。
茹で栗の日持ち
なお、茹で栗の賞味期限は、冷蔵保存で2〜3日とあまり日持ちしません。
皮が付いたままでも、皮を剥いたあとでも、日持ちしないのは同じです。

冷凍の保存期間は1ヶ月ほど。
鬼皮と渋皮を剥き、身だけを保存袋に入れ、冷凍庫に入れます。
解凍は、レンジでチン、もしくは自然解凍します。
冷凍栗を解凍すると、やや柔らかい食感に変わるので、あらかじめ硬めに茹でておくか、マロンペーストなどに加工してしまうのがおすすめです。
次に、茹で栗の皮むきの方法をご紹介します。
茹で栗の剥き方
茹で栗の皮は、生栗とまったく同じ方法で剥けます。
茹でた栗の皮むきは、皮も身も柔らかいので、生栗よりもずっとラク。
包丁で剥くのが面倒な場合は、100均などでも売られている栗の皮むき専用のハサミを使ってもいいですし、手だけでもかなり剥けます。
まず、茹で栗の平たい部分を下にして置き、お尻の部分に包丁を入れます。
ここで、下の皮を完全に切り取らないのがポイント。
下の皮を包丁の刃で押さえながら、皮を剥いてしまいます。
以上の工程だけは、包丁を使うとラクです。
あとは、お尻の切り口から皮をめくればOK。
手でも簡単に剥けます。
渋皮も手で剥けますが、薄いのでちょっと剥きにくいかもしれません。
そんな場合は、包丁を使うとラクです。
野菜の皮をむくよりもずっと簡単です。
ただ、注意点をひとつだけ。
ここであまり力を入れて剥こうとすると、身が崩れてしまう可能性もあります。
きれいな形に仕上げたい場合は、優しく扱ってください。
美しい仕上がりにこだわる場合は、栗を少し硬めに茹でるのもいいですよ。
これで完成です。
皮をむいた茹で栗は、そのまま食べてももちろん美味しいですけど、栗ご飯などに使うこともできます。
次に、茹で栗の美味しい食べ方をご紹介します。
茹で栗を使った栗ご飯

「茹で栗の栗ご飯」
栗ご飯と言えば、生栗を米と一緒に炊き込む作り方が家庭では人気があります。
でも実は、茹で栗を使うのも、かなりおすすめ。
ご飯が炊き上がったところに茹で栗を加え、すぐにフタをして軽く蒸らしたら完成です。
栗の味が薄まらないので、味が濃く感じられて、また違った美味しさです。
詳しい作り方は、リンク先をご覧ください。
茹で栗を使った栗ペースト

「栗ペースト」
こちらも、茹で栗の美味しい食べ方としておすすめ。
茹で栗と砂糖だけで作る、シンプルな栗ペーストです。
栗の風味を活かした甘さ控えめの味付けなので、幅広いアレンジが可能です。
たとえば、パウンドケーキやモンブランなどのお菓子作りに重宝しますし、生クリームと一緒にお皿に盛り付けて食後のデザートにするのもおすすめです。
栗の茹で方(圧力鍋)

最後に、圧力鍋で栗を茹でる方法をご紹介します。
圧力鍋を使うと、鍋で茹でるよりもかなり光熱費の節約ができます。
栗を茹でる際の加圧時間は10分が目安。
ただ、鍋の中の圧を抜く時間も別途かかるので、トータルだと20〜30分くらいはかかります。
また、すでにお伝えした通り、栗を圧力鍋で茹でる場合は、あらかじめ栗に切れ目を入れます。
切れ目を入れる理由は、皮をむきやすくするためと栗の破裂防止です。

下のリンク先では、圧力鍋を使った栗の茹で方を詳しく紹介しています。
合わせてご覧ください。