栗の剥き方。コツを押さえて簡単皮むき!渋皮と鬼皮をそれぞれ解説。

栗の剥き方

レシピ動画

栗の剥き方。下処理ならこの方法!

生栗の皮の簡単な剥き方をご紹介します。
栗の下処理(下ごしらえ)の方法についてです。

用意するものは、ボールと包丁だけ。
栗をあらかじめ熱湯や水に浸し、皮を柔らかくすることで、格段に皮が剥きやすくなります。

もし、少しだけ火が入っても良いのなら、鍋で2〜3分茹でるのもありです。

皮むき器で栗の皮を剥く
いずれの方法でも剥きやすさがアップしますが、とは言え、包丁を使った皮むきが苦手という方もいらっしゃると思います。

そんな場合は、栗専用の皮むき器などの道具を使うと、更に簡単で時短になります。

渋皮煮の栗のむき方

なお、記事の後半では、生栗の鬼皮だけをきれいに剥く方法も合わせてお伝えします。
こちらの方法は、栗の渋皮煮をつくる時に便利です。

栗の皮の剥き方(栗ご飯・甘露煮)

最初にご紹介するのは、栗ご飯や甘露煮に使われる下処理のやり方。
生栗の鬼皮と渋皮(薄皮)をむく方法です。

虫食いではない栗を選んで洗う

栗の下ごしらえをする前に、まず、生栗に虫食いがないか確認します。
そして、使えそうな栗だけを判別して、きれいに水洗いします。

虫食いの選別方法

栗が虫食いかどうかは、皮を剥いてみないと分からないものもありますが、剥く前にある程度判別できるものも多いです。

栗の表面に穴が空いているものや、色が黒く変色しているもの、また、水に浮くものは、ほぼ間違いなく傷んでいます。
ですから、こうした栗は、あらかじめ取り除いてから下処理をしてください。


栗を熱湯にひたす

次に、栗(好みの量)をボールに入れ、かぶるくらいの熱湯を注ぎます。
そして、そのまま30分〜1時間ほど置き、湯が冷めるまで待ちます。

これくらい置けば、栗の皮は十分柔らかくなります。
ちなみに、熱湯をかけたくらいでは、栗の中まで火は入らないので、生栗と同じように料理に使えます。

熱湯で剥きやすく

栗をあらかじめ熱湯に浸すと、皮が柔らかくなり、むきやすくなります。

水につけるでもOK

もし、時間に余裕があるのであれば、お湯ではなく、水に一晩浸けてもOKです。

茹でるのもアリ

また、栗の表面に少しだけ火が入っても良い場合は、鍋もしくは圧力鍋で茹でるという裏ワザもあります。

栗を茹でる
鍋での茹で時間は2〜3分、圧力鍋での加圧時間は15〜30秒ほどです。

圧力鍋を使った方法については、「圧力鍋を使った栗の茹で方と剥き方」という記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。


茹で栗をザルに上げる

栗を熱湯に浸すなどして皮を柔らかくしたら、ザルに上げ、水気を切ります。


生栗に包丁を入れる

次に、栗の平たい面を下にして置き、お尻の部分に包丁を少し入れます。

栗に包丁を入れる
この時のコツは、お尻を完全に切り落とさずに、下の皮を少し残すことです。
こうすることで、皮むきがより簡単になります。

栗の皮を包丁で剥く

次に、下の皮を包丁で押さえながら、栗の身から外します。


栗の鬼皮に包丁を入れる

続いて、切り口に包丁を引っ掛けます。


栗の鬼皮を手と包丁でひきはがす

そして、鬼皮(表面の硬い皮)を引きはがすようにむきます。

栗の皮をむく道具
もし、包丁で栗の鬼皮をむく自信が無い場合は、100均などで売られている、栗専用のハサミを使うのもアリです。

栗の皮を刃先でしっかり掴めるようになっているので、皮むきがすごくラクになります。


栗の渋皮の剥き方

鬼皮がすべてむけたら、今度はその内側にある渋皮(薄い皮)を包丁で丁寧にむきます。


皮むきした栗

これで栗の皮むきはお終いです。


栗のアク抜き
皮をむいた栗は、10分ほど水に浸してアク抜きすると、栗ご飯などにそのまま使えます。

栗ご飯のレシピ」は、こちらがおすすめです。

栗ご飯
塩と酒だけで味付けするシンプルなレシピになっていて、炊飯器を使って炊き上げるので、とても簡単です。

栗の自然な甘みが存分に堪能できる美味しい栗ご飯ですよ。

栗の鬼皮の剥き方(渋皮煮)

続いて、栗の渋皮煮を作る場合の皮むきの手順をご紹介します。
表面の硬い鬼皮だけをむいて、その内側の渋皮(薄皮)はきれいに残す方法です。

熱湯に30〜1時間ほど浸すところまでは、先に紹介した方法と同じです。

栗の鬼皮に包丁で切り込みを入れる

まず、鬼皮の色が変わる境目のあたりに、包丁のあごで切り込みを入れます。

中の渋皮をなるべく傷つけないように、切り込みを浅めに入れるといいです。


栗の鬼皮をむく

次に、その切れ目に包丁を入れ、皮を引っ張るようにして取ります。


栗の皮を手で剥く

あとは、皮に包丁を引っ掛けて、残りの鬼皮をすべて取り除きます。

この工程は、包丁なしで、手で簡単にむくこともできます。


栗の皮を手でむく

栗のお尻の部分の皮も、手できれいにむけます。


渋皮を残した栗

これで完成です。

渋皮(薄皮)をきれいに残す剥き方は、皮をすべてむいてしまうよりも気を使うかもしれません。
でもそれは、美味しい渋皮煮を作るため。
そう考えると、けっこう楽しめると思います。

茹でてから皮をむく方法

生栗の皮のむき方を2パターンご紹介しましたが、これらのむき方は、栗料理の定番である「栗ご飯」や「甘露煮」や「渋皮煮」を作るときに大変便利です。

ただ、作る料理によっては、栗を加熱してから皮をむく方が適している場合もあります。
たとえば、栗を茹でてそのまま食べる場合や栗ペーストを作る場合、あるいは、栗を冷凍保存する場合などです。

こういう時は、鍋で50〜60分ほど茹でるか、圧力鍋で10分ほど加圧してから、先に紹介した方法と同じように皮をむいてください。
加熱することで皮が柔らかくなっているので、生のままよりも楽に皮がむけます。

皮を剥いた茹で栗
詳しくは、別記事「栗の茹で方・茹で栗の皮むき」を参考にしてください。
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