りんごの甘煮(砂糖煮)の基本レシピです。
砂糖でりんごをコトコト煮る、少ない材料で手軽に作れる定番のおやつ。
りんごの自然な甘みと香りを生かした、やさしい味わいの甘煮です。
紅玉(こうぎょく)なら酸味と香りが際立つ風味豊かな仕上がりに、ふじやジョナゴールドなら形を残した上品な甘さに。
ヨーグルトやパンケーキのトッピング、アップルパイやタルトのフィリングなど幅広く活躍します。
材料
| りんご(紅玉やふじ、ジョナゴールドなど、ほどよい酸味のある品種がおすすめ) | 2個(約400g) |
| グラニュー糖 | 60〜80g(りんごの甘さで調整。紅玉を使う場合は80gがおすすめ) |
| レモン汁 | 小さじ1 |
| 水 | 大さじ2 |
| バター | 5g |
| シナモンパウダー | 好みで少々 |
りんごの甘煮(砂糖煮)のレシピ・作り方
りんごを切る

- ① りんご(2個:約400g)は縦8等分に切り、皮と芯を取り除き、横1センチ幅に切ります。
トッピングに使う場合は、1センチ幅のくし形に切ると形がきれいです。
りんごの形をしっかり残したい場合は、ふじやジョナゴールドなどの少し硬めの品種を使うか、紅玉など煮崩れしやすい品種をやや大きめに切って使ってください。
詳しくはこちらのFAQをご覧ください。
材料を鍋に入れて混ぜる

- ② 鍋にりんご・グラニュー糖(60〜80g:りんごの甘さで調整)・レモン汁(小さじ1)・水(大さじ2)を入れ、全体を軽く混ぜて火にかけます。
ふたをして蒸し煮にする
- ③ 鍋の中がふつふつとしてきたらフタをし、弱めの中火で5分ほど蒸し煮にします。
煮ている間は、時々軽く混ぜて様子を見ながら、吹きこぼれないように気をつけてください。
汁気を飛ばすように煮詰める

- ④ フタを取り、汁気を飛ばすようにさらに5分ほど煮詰めます。
りんごの甘煮(砂糖煮)の完成!

- ⑤ 汁気がほぼなくなったらバター(5g)を加え、全体にツヤが出たら火を止めます。
仕上げにお好みでシナモンパウダー(少々)をふって香りづけし、粗熱を取ったら完成です。
そのまま食べるほか、ヨーグルトやパンケーキ、パイのフィリングにも使えます。
りんごの甘煮は、作り置きしておくと朝食やおやつに大活躍します。
冷めても美味しく、やさしい甘みと自然な香りが口いっぱいに広がります。
紅玉の香り高い甘煮も、ふじのしっかりとした食感の甘煮も、それぞれに違った魅力があります。
そのままでも、アレンジしても楽しめる、やさしい味わいの一品です。
よくある質問(FAQ)
酸味のあるりんごの品種とはどんなものですか?
酸味のあるりんごとは、甘さの中にほどよい酸味があり、加熱しても香りと風味がしっかり残る品種のことです。
りんごの甘煮のような加熱調理では、味に奥行きが出てすっきりとした仕上がりになります。
| 紅玉 | 酸味が強く、香りが豊か。煮ると風味が際立つが、やや煮崩れしやすい。 |
|---|---|
| ジョナゴールド | 甘酸っぱく香りも良い。やわらかめで、ほどよい酸味のバランス型。 |
| ふじ | 甘みが強く、酸味は穏やか。加熱で甘酸っぱく整い、煮ても形が崩れにくく、上品な甘さに仕上がる。 |
選ぶときのポイント
甘煮にするなら、紅玉やジョナゴールドやふじなど、ほどよい酸味のある品種がおすすめです。
りんごの甘煮にはどんな砂糖が合いますか?
一番のおすすめはグラニュー糖です。
すっきりとした甘さでりんご本来の酸味や香りを引き立て、煮たときに透明感とツヤのある上品な仕上がりになります。
紅玉など酸味のある品種とも相性が良く、洋風の甘煮にぴったりです。
ただし、上白糖やきび砂糖、三温糖などでも美味しく作れます。
上白糖ならまろやかでコクのある甘さに、きび砂糖や三温糖なら風味が深く、少し濃い色合いに仕上がります。
どの砂糖でも作れますが、りんごの香りをいちばん生かせるのはグラニュー糖です。
りんごの甘煮の保存期間と保存方法は?
冷蔵なら3〜4日、冷凍なら3週間ほど保存できます。
保存の際は、粗熱をしっかり取ってから清潔な保存容器に入れましょう。
冷蔵の場合は密閉して乾燥を防ぎ、冷凍する場合は小分けにして空気を抜いてから保存袋に入れるのがポイントです。
食べるときは、冷蔵ならそのまま、冷凍なら自然解凍または電子レンジで軽く温めると風味が戻ります。
りんごの甘煮は時間が経つほど味がなじみ、よりまろやかで深みのある甘さになります。
りんごの形をしっかり残すにはどうすればよいですか?
このレシピは、紅玉を使って少しだけ煮崩れさせる仕上がりにしています。
私はこの、やわらかくとろっとした食感がりんごの甘煮の魅力だと思っています。
一方で、煮崩れを抑えて形をしっかり残したい場合は、次の工夫を取り入れるのがおすすめです。
- 紅玉などの煮崩れしやすい品種を使う場合は、1.5センチほどの厚めに切る。
- または、ふじやジョナゴールドなどの少し硬めの品種を選ぶ。
- 煮ている途中にあまり混ぜず、鍋を揺らす程度にする。
- 火を弱めにしてじっくり加熱する。(強火は崩れやすい)
これらを組み合わせることで、りんごの形をできるだけきれいに残した甘煮に仕上げやすくなります。
りんごを煮るときにアクを取ったほうが良いですか?
基本的に取る必要はありません。
煮ているときに出てくる泡は、りんごの果汁や糖分によるもので、えぐみはほとんどありません。
静かに煮たほうが香りと風味が残り、自然な甘さに仕上がります。
シナモンは入れたほうが良いですか?
シナモンはお好みですが、ほんの少し加えると香りに奥行きが出て、りんごの甘みと酸味がいっそう引き立ちます。
紅玉など酸味のあるりんごと特に相性が良く、仕上げに加えるとふわっと香りが立ち、甘煮全体を上品にまとめてくれます。
入れない場合はりんごそのものの素朴な風味が楽しめ、入れると甘さに穏やかな深みが加わり、まるで洋菓子のような香り豊かな味わいに。
ごく少量(ひとつまみ程度)で十分なので、ぜひ一度試してみてください。
このりんごの甘煮を作る鍋はどれぐらいの大きさが良いですか?
直径16〜18センチくらいの小鍋が最適です。
このサイズだとりんごが重なりすぎず、蒸し煮と煮詰めのどちらの工程でも火の通りが均一になります。
20センチ以上の鍋は水分が飛びすぎて焦げやすく、14センチ以下だと蒸気がこもって煮詰まりにくいため、避けるのが安心です。
迷ったらまず16センチ鍋を選べば、失敗しにくく均一で美しく仕上がります。












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