りんごの変色を防止する方法を詳しく解説します。
りんごは、切ったあとにしばらく置いておくと、空気に触れて酸化が進み、切り口が茶色く変色していきます。
変色を防ぐには早めに食べるのが基本ですが、お弁当に詰める場合などは、あらかじめ色止めをしておくのがおすすめです。
その際に一番効果があるのは、塩水か砂糖水にりんごを浸ける方法です。
りんごの色止めの方法としては、はちみつ・レモン汁・酢・炭酸水などを使うやり方も知られています。
でも、実際に試してみると、塩水や砂糖水につける方が変色しにくいです。
りんごの変色を防ぐ方法
りんごは多少茶色くなっても食べられますが、やはり、見た目がいいに越したことはありません。
材料
りんご | 適量 |
塩もしくは砂糖 | 塩の場合は小さじ1/5 砂糖の場合は大さじ1 |
水 | 200ml |
作り方
- 水をボールに入れ、塩もしくは砂糖を溶かす。
- 好みの大きさに切ったりんごを10分ほどつけて、濡れたまま自然に乾燥させる。色止め効果の持続時間は5〜6時間。
つける時間は、10分が目安。
それ以上つけっぱなしにしても、あまり効果は変わりません。
10分ほど浸したら、水気を拭かずに、濡れたまま自然に乾燥させてください。
濃度について
塩水と砂糖水は同程度の効果がありますので、どちらにつけてもOKです。
ただ、分量に関しては塩と砂糖とでは異なり、砂糖の場合は多めに加えます。
塩は水200mlに対して小さじ1/5(濃度0.6%)、砂糖は水200mlに対して大さじ1(濃度4.5%)加えるのがおすすめです。
味について
味に関しても、塩水と砂糖水、どちらも美味しくいただけます。
もちろん塩気や甘みはすこし加わりますが、むしろ、そうした味がアクセントになってりんごの味が引き立ちます。
色止め効果の持続時間
塩水や砂糖水を使った色止めは、少なくとも5〜6時間は効果が持続します。
その間に完全に変色を防げるわけではないですし、りんごの品種や個体差などによっても変色の度合いは異なりますが、色止めして損はありません。
朝に仕込んでお昼のお弁当の時間くらいまでであれば十分効果がありますので、是非お試しください。
りんごの飾り切りは、切り終わるまでに少し時間がかかります。
でも、その間、塩水や砂糖水につけっぱなしにしておくと、焦らずに安心して切ることができます。
りんごの飾り切りのやり方については、リンク先を参考にしてください。
他の色止め法との比較
ところで、りんごの色止めには、塩水や砂糖水以外にも、「はちみつ」「レモン汁」「酢」「炭酸水」が使われることもあります。
ただ、当サイトで実際に検証してみた結果、「レモン汁」「酢」「炭酸水」にはほとんど効果がありませんでした。
また、「はちみつ」に関しては、塩水や砂糖水とくらべてやや効果が低く、さらに言えば、塩や砂糖とくらべて高価な分、コストもかかります。
こうした点からも、「塩水」か「砂糖水」を使うことをおすすめします。
上の写真は、りんごの変色防止の効果を比較したものです。
塩水・砂糖水・はちみつ水・レモン水・酢水・炭酸水に浸けたものを並べており、4〜5時間ほど経過した状態を撮影しています。
水はすべて200mlで、炭酸水も200ml使っています。
結果は、「塩」「砂糖」「はちみつ」はあまり色が変わりませんが、中でも「塩」と「砂糖」は一番きれいです。
一方の「酢」「レモン」「炭酸」は、色が茶色っぽく変わりました。
濃度に関しては、濃くしてもあまり効果に影響しないので、冒頭でお伝えした分量が理想的と言えます。
りんごが変色する理由
最後に、りんごの切り口が変色してしまう理由を解説します。
カットしたりんごが時間経過とともに茶色く変色してしまう原因は、化学反応です。
りんごに含まれるポリフェノールと酸化酵素が、それぞれ空気に触れることでお互いに反応し、色の変化をもたらします。
なぜ変色を防げるのか
それでは、なぜ、塩水や砂糖水に浸けると変色を抑えられるのか。
塩水が効果的な理由は、食塩の成分が酸化酵素の働きを抑えてくれるためです。
あらかじめ塩水につけることで酸化防止効果が得られるので、空気に触れても変色しにくくなります。
砂糖水の場合は理由が違います。
砂糖水にはある程度の粘度があるので、りんごの表面がコーティングされて空気に触れにくくなるため変色を防げます。
変色したりんごを戻す方法
ちなみに、すでに茶色く変色してしまったりんごは、塩水や砂糖水につけても元には戻りません。
ただ、オレンジジュースに浸すと、比較的きれいな色に戻ります。
色が戻ったあとも、しばらく効果が持続します。
以上、りんごの変色を防止する方法についてお伝えしました。
りんごの変色を抑えるには、塩水か砂糖水がおすすめです。
お弁当やおもてなし料理を作る際に便利ですよ。
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