煮りんごの簡単レシピをご紹介します。
考案したのは、りんごの栄養に詳しい、青森県立保健大学准教授の井澤弘美さん。
テレビ朝日の「林修の今でしょ講座」で話題になったレシピです。
りんごを皮ごと使うので栄養をしっかり摂ることができます。
そのうえ、加熱することで古くなったりんごでも美味しく食べられます。
井澤さんによると、皮ごと煮たりんごには、血管を丈夫にしたり、腸の調子を良くしたりする効果が期待できるそうです。
りんごには「プロシアニジン」という成分が豊富に含まれていて、動脈硬化予防の効果が期待できるんだとか。
そして、「プロシアニジン」は、実の部分よりも皮の方に4倍も多く含まれているそうです。
また、りんごには整腸作用がある「ペクチン」も多く含まれており、ダイエットにも良いとのことです。
ペクチンを効率よく摂取するには、りんごを加熱調理するのがおすすめなんだそうです。
またこの煮りんごは、古くなったりんごの使い道としてもおすすめだそうです。
時間が経つとシャキシャキとした食感がなくなってしまうりんご。
使い道に困った時には、このレシピを試してみるといいですよ。
(煮りんごの栄養の情報元:テレビ朝日「林修の今でしょ講座」2019年1月8日放映)
煮りんごのレシピ
では「煮りんご」のレシピをご紹介します。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
りんご(ふじ)※ | 1/2個 |
水 | 50ml |
砂糖 | 小さじ1 |
※他の品種のりんごでもOK。
- りんごは皮つきのまま芯を取り、縦に薄く切る。
- りんごをフライパンに並べ、水と砂糖を加え、フタをして強火にかける。
沸騰したら弱火に落とし、5分ほど煮る。
水分が飛び、りんごの色が透き通ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1・2】
まず、りんご(1/2個)を皮つきのまま芯を取り、縦に薄く切ります。
そして、りんごをフライパンに並べ、水(50ml)と砂糖(小さじ1)を加えます。
みずみずしいりんごを使う場合には、水の量を少し控えめにしてもいいです。
また、甘みのあるりんごを使う場合には、お好みで、砂糖なしでも美味しくできます。
(ちなみに、上の写真は、レシピの倍量のりんご1個で作っています。)
りんごを皮ごと使うと、血管を丈夫にする「プロシアニジン」が無駄なく摂れます。
「プロシアニジン」は、りんごの皮に多く含まれています。
次に、フタをして強火にかけます。
そして沸騰したら、弱火に落とし、5分ほど煮ます。
水分が飛び、りんごの色が透き通ったら完成です。
普通サイズのふじりんごを16等分のくし切りにして、レシピ通りに5分煮ると、ほど良い食感が残ります。
また、甘過ぎない味付けなので、りんごの風味が損なわれず、とても美味しいです。
煮りんごの保存
ところで、この煮りんごは、作り置きにも向いています。
日持ちは、冷蔵で4日くらい、冷凍で1ヶ月くらいです。
冷凍する場合は、ラップでぴったり包み、保存袋に入れてください。
ついでながら、りんごは生で冷凍することもできます。
その場合は、丸ごとラップに包んで冷凍庫に入れるのがおすすめです。
丸ごと冷凍したりんごは、半解凍すると、とても美味しいデザートになります。
詳しくは「りんごを凍らせただけの絶品スイーツ」をご覧ください。
最後に、古くなったりんごの活用法をあと3パターンご紹介します。
古くなったりんごのレシピあと3品
時間が経ってシャキシャキ感がなくなったりんごの美味しい食べ方をあと3パターンご紹介します。
レンジで焼きりんご

「焼きリンゴ」
1品めは、冒頭で紹介した煮りんごのレシピを考案した、井澤弘美さんのおすすめレシピ。
レンジを使った超簡単な焼きりんごです。
りんごの芯をくり抜き、穴の空いたところにバターと砂糖を詰め、4分半チンしたら完成。
とろっとした口当たりがとてもいいです。
フライパンで焼きりんご

2品めは、フライパンを使った焼きりんごのレシピ。
バターやハチミツ、シナモンで味付けをした満足感の高い一品。
りんごは薄く切ったものを使うので、しっかりと味が染み込むのが特徴です。
レンジでりんごジャム

3品めは、りんごジャムの簡単レシピ。
NHK「ガッテン!」で話題になったレシピで、レンジを使ってたったの3分で完成します。
調理のポイントは、りんごをすりおろすこと。
りんごをすりおろして使うと、りんごの細胞壁が壊れ、ジャムの粘りのもとになるペクチンが溶け出しやすくなるので、短時間でジャムが作れます。
鮮やかな赤色が美しく、ただ甘いだけでなく酸味もしっかり残っていて、とても美味しいです。
福島県いわき市にあるフランス料理店「HAGI」のオーナーシェフ、萩春朋さんのレシピ