さんまの甘露煮は、さんまの旨味をぎゅっと閉じ込めた、甘辛く照りのある定番おかずです。
圧力鍋を使い、さらに少量の酢を加えることで、短時間でも骨までしっとりと柔らかく仕上がります。
口に入れると骨がほろっと崩れ、煮汁の味わいがじんわり広がります。
ご飯によく合い、冷めても美味しいので、作り置きやお弁当のおかずにもおすすめです。
材料
さんま | 4尾(約600g) |
生姜(薄切り) | 1片分(20g) |
砂糖 | 大さじ3 |
醤油 | 大さじ3と1/3 |
みりん | 大さじ3 |
酒 | 100ml |
酢 | 大さじ1 |
水 | 200ml |
さんま甘露煮のレシピ・作り方
さんまの下処理をする
- ① さんま(4尾:約600g)を洗い、手で軽くこすってウロコを落とします。
頭の付け根に包丁を入れて中骨まで切り込みを入れ(切り落とさずに)、肛門の手前に1センチほどの切り込みを入れます。
片手で尻尾を持ち、もう片方の手で頭を引き抜くようにして内臓を取り除きます。
さんまの内臓の取り方は、冒頭の動画かリンク先でより詳しく解説しています。
さんまを切って血合いを洗う
- ② さんまを3等分に切ります。
内臓を抜いた部分に流水を当て、背骨沿いの血合い(臭みのもと)を指先や箸の先で軽くこすりながら洗い流します。
きれいになったら、水気を拭き取ります。
血合いの取り方は、リンク先や冒頭の動画も参考にしてください。
圧力鍋に材料を入れる

- ③ 圧力鍋にさんまを重ならないように並べ、間に生姜(1片分:20g)を差し込みます。
砂糖(大さじ3)・醤油(大さじ3と1/3)・みりん(大さじ3)・酒(100ml)・酢(大さじ1)・水(200ml)を加えます。
圧力をかけて煮る
- ④ 蓋をして強火にかけ、圧力がかかったら弱火で20分ほど煮ます。
火を止めて自然に圧を抜き、圧が下がったら蓋を開けます。
低圧でも骨まで柔らかく仕上がることが多いですが、さんまの大きさや鍋の種類によっては高圧のほうがより確実に柔らかくなります。
煮詰めて照りを出したら完成!

- ⑤ 弱めの中火で10〜15分ほど煮詰めます。
スプーンで煮汁を時々かけながら煮詰め、照りが出て煮汁がとろりとしたら火を止めます。 - ⑥ 器に盛り、一緒に煮た薄切り生姜を添えたら完成です。
圧力鍋にまかせるだけで、手間をかけずに味わい深い一品に仕上がります。
さんまの旨味がひと口ごとに広がり、食卓を少し贅沢な気分にしてくれます。
ご飯のお供にもぴったりで、常備菜としても重宝します。ぜひ一度試してみてください。
よくある質問(FAQ)
さんまの血合いはどうやってきれいに取ればいいですか?
さんまの血合いは、背骨に沿って残る赤黒い部分で、臭みの原因になります。
流水を当てながら、指先で軽くこすったり、菜箸の先でやさしくなぞるようにすると、きれいに取り除けます。
また、さんまは体が長く、頭の断面から指を入れても奥まで届きにくいため、このレシピではあらかじめ3等分に切ってから血合いを洗うようにしています。
切ってから処理することで、内部まで手が届きやすくなり、簡単にきれいに取り除くことができます。
さんまの甘露煮の残った煮汁はどう活用できますか?
さんまの甘露煮の煮汁には、魚の旨味と調味料のコクが凝縮されています。
冷ややっこにかけたり、ご飯に少し垂らして食べると、深みのある味わいが楽しめます。
また、ゆでた青菜(ほうれん草や小松菜など)にかけておひたし風にしたり、炒め物の隠し味に使うのもおすすめです。
少量の水でのばして、煮物や煮卵のたれとして再利用すると、最後まで無駄なく使えます。
酢を入れる理由は何ですか?
さんまの甘露煮に酢を加えることで、酸の作用により魚の骨がやわらかくなります。
また、臭みを抑えて煮汁にほどよいキレを与え、味に深みを出してくれます。
入れすぎると酸味が強くなるため、このレシピのように大さじ1程度がちょうど良いです。
作り置きや保存はできますか?
はい、冷蔵で3日ほど、冷凍で2〜3週間保存可能です。
保存する際は、煮汁ごと保存容器に入れておくと、身がしっとりと保てます。
食べるときは、電子レンジや鍋で軽く温め直すと、照りと香りが戻ります。
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