りんごは、皮ごと食べるのが断然オススメです。
りんごは皮を剥いて食べるのが一般的ですが、りんごの皮には、私たちが健康を保つために大切な、ポリフェノールや食物繊維といった栄養素が、果肉部分よりも豊富に含まれています。
この記事では、りんごの皮の栄養や、皮ごと食べる方法などについて、詳しくお伝えします。
皮ごと食べる際の洗い方
りんごを皮ごと食べる際に、農薬のことが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
これだけで農薬のほとんどが落ちるので、問題ありません。
それでも気になる場合は、スポンジなどでしっかりこすり洗いするといいです。
ちなみに、品種によってりんごの皮がベタつくことがありますが、これは農薬のせいでも人工的なワックスのせいでもありません。
りんごが熟す過程で分泌されるリノール酸やオレイン酸が、表皮のろう物質を溶かすためで、むしろ、りんごが完熟した証と言えます。
りんごの皮の栄養効果
では、具体的に、りんごの皮には、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。
注目したいのは、次の2つです。
- ポリフェノール
- 食物繊維
これらの栄養成分は、りんごの黄色い果肉にも含まれていますが、皮の方に、より多く含まれています。
りんごの皮に含まれるポリフェノールは、「りんごポリフェノール」と呼ばれていて、強い抗酸化作用があります。
その威力は、高い抗酸化力で知られているセサミンの17倍とも言われているようです。
りんごポリフェノールは、ビタミンCとともに活性酸素の働きを抑えて、老化抑制・がん予防・眼精疲労の回復などの効果が期待できます。
ちなみに、りんごの皮が赤いのは、ポリフェノールの一種である、「アントシアニン」がもとになっています。
また、りんごの皮には、水溶性食物繊維の「ペクチン」も豊富に含まれています。
ペクチンは、血糖値や血中コレステロールの上昇を防いで糖尿病を予防したり、便秘を改善して老廃物の排泄を促すなど、さまざまな効果が期待できます。
りんごを皮ごと食べる方法
そんな栄養豊富なりんごの皮ですが、そのまま生で普通にかじると、少し食べにくいのも事実です。
皮の食感が邪魔して、りんごの味を楽しめないこともあります。
そこでお薦めなのが、りんごを薄い輪切りにしてから食べる方法です。
りんごは、皮も芯も残さず食べられますよ。
ただ、りんごの種だけは食べられません。
りんごの種には毒性があると言われているので、取り除いてください。
詳しく:りんごを輪切りにするメリット
りんごを加熱調理する場合は、皮ごとジャムにするのがおすすめです。
すでにお伝えした通り、りんごの皮には、ペクチン(水溶性食物繊維)が豊富に含まれています。
ペクチンは、ジャムを固めるのに必要不可欠な成分。
りんごを皮ごとジャムにすると、固まりやすくなります。
皮付きでも皮なしでも美味しく作れる、りんごジャムのレシピを紹介しています。
また、りんごは、「煮りんご」や「焼きりんご」にしても、皮ごと美味しく食べられますし、先にお伝えした「ポリフェノール」や「食物繊維」も逃さず摂れます。
ポリフェノールは加熱にとても強い栄養素ですし、食物繊維は加熱してもほとんど変わりません。
ただ、どちらの成分も水溶性なので、煮りんごにする場合は、汁ごと食べるといいですよ。
それぞれの作り方は、下のリンク先を参考にしてください。
煮りんごは、皮なしでも作れるレシピになっています。
以上、りんごを皮ごと食べるメリットと、おすすめの食べ方についてお伝えしました。
今回ご紹介した食べ方のなかで、生のりんごを輪切りにして食べる方法は、特におすすめです。
すごく食べやすいので、ぜひお試しください。