とうもろこしのひげ茶の作り方と、ひげ茶の効能を解説します。
とうもろこしのひげ(ひげ根)は普段捨ててしまいがちな部分ですが、実は、漢方薬として使われるほど健康効果に優れた食材です。
この記事では、ひげ茶のレシピを2パターンご紹介します。
「基本の作り方」(乾燥させてから煎る方法)と、「簡単な作り方」(生ひげをそのまま煎る方法)の2つです。
「基本の作り方」は、風味が出やすくなる反面、クセも感じやすくなります。
一方、「簡単な作り方」は、ひげ自体の風味が出にくい分、クセも感じにくくなります。
ちなみに、私は、簡単な作り方の方が好みです。
材料
とうもろこしのひげ | 好みの量 |
水 | ひげ茶2gにつき200ml※ |
- ひげ茶2gは、とうもろこし2本分程度の生ひげに相当します。
基本の作り方(乾燥させてから煎る)
- ① とうもろこしのひげ(好みの量)を用意して、先端の茶色い汚れた部分を切り落とし、2〜3センチの長さに切ります。
ひげの取り方
とうもろこしのひげは、茶色い先端部分を手でつかんでバナナの皮を剥くように放射状に引くと、付け根部分まできれいに取れます。
長いままだと乾燥しにくいうえに、煎りにくいので、あらかじめ切っておきます。
- ② ひげを盆ザルの上に広げ、1〜2日天日干しします。
屋内干しがおすすめ
天日干しと言っても、屋外に置くのはあまりおすすめしません。
なぜなら、とうもろこしのひげはとても軽いので、少しの風でも飛んでしまうから。
ひげは細いので、窓際の陽が良く当たる場所でもすぐに乾きます。
1〜2日放置しておけば、カラカラになります。
- ③ フライパンで5〜10分ほど乾煎りして、こんがりとさせます。
- ④ 茶色く色付いたら、火から下ろして粗熱を取ります。
煎り方について
乾燥したひげはふわふわしているので、まめに返したり、ほぐしたりしながら、弱めの火でじっくり煎ると、色ムラが出にくくなります。
簡単な作り方(生のまま煎る)
続いて、ひげ茶をより短時間で作る方法をご紹介します。
ひげを干さずに、生のままフライパンで煎ります。
上でご紹介した一般的なひげ茶と飲みくらべると、こちらの方が、ひげ茶のクセを感じにくく、飲みやすいです。
ただ、効能を目当てにひげ茶を飲むのであれば、乾燥させてから煎る一般的なひげ茶の方が、よりおすすめです。
- ① とうもろこしのひげ(好みの量)を2〜3センチの長さに切って、フライパンに入れます。
- ② フライパンが温まったら火を弱め、10〜15分ほど乾煎りします。
- ③ ひげの絡んだ部分には火が入りにくいので、煎っている間にたまに火を止めるなどして、手でほぐします。
- ④ 全体がこんがりと色付き、完全に乾燥したら、火からおろします。
賞味期限は1ヶ月
ひげ茶の淹れ方
煎り終えたひげ茶は、湯を注いだり、煮出したりして飲みます。
ここでは、味も栄養成分も濃く出やすい、ひげ茶の煮出し方をご紹介します。
- ① ひげ茶(2g)を鍋に入れ、水(200ml)を加え、火にかけます。
沸騰したら火を弱め、5分ほど煮出します。 - ② 茶こしでこしながら、カップに注いだら完成です。
ひげ茶の味
完成したひげ茶は、煎った穀物特有の、まったりとした風味が印象的です。
野生的な媚びない味なので、好き嫌いは分かれると思います。
ややクセがあるため、飲みにくいと感じる方もいますし、穀物特有の甘みがあるため、親しみやすさを感じる方もいます。
私自身はけっこう好きです。
もし飲みづらさを感じる場合は、はちみつを少量加えるという手もあります。
糖分なのでダイエット中の方にはおすすめできませんが、格段に飲みやすくなりますよ。
ひげの健康効果
ところで、とうもろこしのひげは、漢方では「南蛮毛」と呼ばれており、中国はもとより、韓国でも、広く民間茶として親しまれてきました。
とうもろこしのひげには、カリウムが豊富に含まれており、次のような効能があると言われています。
- 利尿作用
- 血圧降下作用
- むくみ解消
- 便秘解消
- ダイエット効果
ひげを食べるレシピ
最後に、とうもろこしのひげを使った料理をあと1品ご紹介します。
実と一緒に炊き込むと、ひげまで美味しく食べられます。
ひげの旨味も加わって、実だけで作る炊き込みご飯とまた違った味が楽しめます。
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