とうもろこしの茹で方と茹で時間。旨みを引き出す加熱法!

とうもろこしの茹で方と茹で時間
レシピ動画
旨みを引き出す!とうもろこしの茹で方

とうもろこしの美味しい茹で方を解説します。

とうもろこしは、少し時間をかけて塩茹でするのがおすすめです。
じっくり茹でると、芯などに含まれる旨味成分が実の部分に浸透します。
そのため、味に深みが出て、一体感のある味に仕上がります。
しかも、特有の青臭さもなくなります。

また、皮付きのとうもろこしの場合は、薄皮を少し残して茹でる方が良いです。
皮やひげの成分も実の部分に浸透しますし、皮に守られて実の味が薄まりにくくなるため、より美味しく茹で上がります。

材料

調理時間20分
とうもろこし 2本程度
かぶるくらいの量
水2Lにつき40g(2%)
  • 鍋に入れば何本でもOK。


茹で方・茹で時間

皮付きとうもろこしを薄皮でぎりぎり覆われた状態にしたところ
皮付き
一部皮付きのとうもろこしを皮が付いた部分だけ薄皮でぎりぎり覆われた状態にしたところ
一部皮なし
  1. ① とうもろこしが皮付きの場合は、皮をすべて剥くのではなく、薄皮にぎりぎり覆われている状態にします。
    一部皮なしの場合も、同様に、薄皮をぎりぎり残してください。

補足:薄皮を残す理由


とうもろこしの茎を切り落とす
茎を切り落とす
とうもろこしの先端を切り離す
先端を切り離す
  1. ② とうもろこしに茎が付いている場合は、手で折るか包丁で切り落とします。
  2. ③ 先端部分をキッチンバサミで切り落とします。

補足:先端部分を取り除く理由



皮付きのとうもろこしを切り分ける
皮付き
皮なしのとうもろこしを切り分ける
皮なし
  1. ④ とうもろこしが鍋に入らない場合は、皮付きであっても皮なしであっても、鍋に入る大きさに切り分けます。
  2. ⑤ 流水で軽く洗います。

水を鍋に入れて火にかけて塩を加える
塩を加える
塩を加えた湯を沸騰させる
沸騰させる
  1. ⑥ 鍋にたっぷりの水を入れて強火にかけ、塩(水2Lにつき40g:2%)を加えます。
    水の量は、2〜3本を一度に茹でる場合で2〜2.5L必要です。

補足:水と塩の量について


鍋にとうもろこしを入れる
とうもろこしを入れる
とうもろこしを入れた鍋に落し蓋をする
10分茹でる
  1. ⑦ 沸騰したら、とうもろこし(鍋に入る本数)を入れます。
  2. ⑧ 落しぶたをして、再び沸騰したら火を弱め、静かにフツフツとした状態を保ちながら10分ほど茹でます。

補足:お湯から茹でる理由落し蓋がない場合



火を止めて茹でたとうもろこしをそのまま置く
10分置く
茹で上がったとうもろこし
茹で上がり
  1. ⑨ 10分茹でたら火を止めて、落し蓋をしたまま10分ほど置きます。

補足:10分置く理由


とうもろこしの先端を下にしてザルに上げる
水気を切る
茹でた皮付きとうもろこしの皮をむく
皮を剥く
  1. ⑩ とうもろこしを鍋から取り出して、先端を下に向けてザルに上げ、水気を切ります。
  2. ⑪ 皮付きを茹でた場合は、トングなどで皮とひげをつかんでむき、キッチンバサミなどで切り落とします。

補足:すぐに食べない場合


とうもろこしは短い時間で茹でることもできますが、とうもろこしの味を最大限に引き出したいのなら、この茹で方がおすすめです。

茹でとうもろこし
芯などの旨みが実の部分にしっかりと染み込んで、とても美味しくいただけます。


作り方についての補足説明

薄皮を残す理由

とうもろこしを茹でる際には、薄皮や黄緑色のひげを取り除かない方が、味に深みが出ます。

この茹で方の魅力は、「骨付き肉」に例えると分かりやすいと思います。
骨付き肉の骨に当たる部分が、とうもろこしのひげや皮や芯に相当します。
骨付きのお肉を煮込むと、骨の旨味も加わって味に深みが出ますが、とうもろこしの場合も同様です。
ひげや皮や芯の成分が溶け出して、味に奥行きが生まれ、とても美味しく仕上がります。

先端部分を取り除く理由

とうもろこしの「ひげの茶色い部分」と「皮の先端の濃い緑色の部分」は、一緒に茹でるとエグミや苦味が出やすくなるので、取り除いて使います。

水と塩の量について

とうもろこしを茹でる際には、水は、とうもろこしがかぶるくらいのたっぷりの量を用意してください。
鍋の大きさなどにもよりますが、2〜3本を一度に茹でる場合は、だいたい2〜2.5Lくらい必要です。

また、塩の量は、水の2%がおすすめです。
たとえば、水の量が2L(2,000ml)だとすると、2,000 × 2 ÷ 100 = 40 となるため、塩の量は40gとなります。
水が2.5Lなら、塩は50gです。

お湯から茹でる理由

とうもろこしを水から茹でるか湯から茹でるかについては、味の面では、ほとんど違いはありません。
しいて言えば、「水から茹でる」方が、いくぶん水っぽく感じられる程度です。

そのため、沸騰までの時間が短くて済む「湯から茹でる」方が便利です。

落し蓋がない場合

とうもろこしは湯に浮くので、落し蓋をして、全体を湯にしっかり浸して茹でるのがおすすめです。

皿を落とし蓋の代わりにしてとうもろこしを茹でる
落し蓋がない場合は、鍋よりもひとまわり小さい皿でも代用できます。

ちなみに、湯に浮いたとうもろこしを転がしながら茹でるのはおすすめしません。
とうもろこしを転がしても、また同じ部分が上になって浮いてきてしまうので、全体を均一に加熱するのが難しいためです。

10分置く理由

とうもろこしを茹で終えたら、すぐには取り出さずに、落し蓋をしたまま10分ほどそのまま置きます。
そうすると、塩気がしっかり染みて甘みが引き立ちます。
また、とうもろこしの芯やひげや薄皮に含まれる旨味が全体に十分に馴染んで、深みのある味に仕上がります。

さらに、すぐに取り出した場合とくらべて、とうもろこしの実がしわしわにならないうえに、しっとりジューシーに仕上がるというメリットもあります。

すぐに食べない場合

茹でたとうもろこしをすぐに食べない場合は、茹でたてをすぐにラップでぴったり包んでおくと、しっとり感をキープできます。
皮付きの場合は、皮をむかずにラップで包んでください。

茹で上がったとうもろこしをラップで包む
茹でたとうもろこしは、できたてのアツアツはもちろんのこと、冷やして食べても美味しいです。
作り置きOK!

日持ち:冷蔵保存で3日

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