とうもろこしの茹で方と茹で時間。甘くて美味しい!旨みを引き出す加熱法

投稿日:2015年7月8日 更新日:

とうもろこしの茹で方と茹で時間

レシピ動画

美味しいのはこれ!とうもろこしの茹で方

とうもろこしの美味しい茹で方を解説します。

とうもろこしは、少し時間をかけて塩茹でするのがおすすめです。
じっくり茹でると、芯などに含まれる旨味成分が実の部分に浸透します。
そのため、味に深みが出て、一体感のある味に仕上がります。
しかも、特有の青臭さもなくなります。

また、皮付きのとうもろこしの場合は、皮を少し残して茹でる方が良いです。
皮やひげの成分も実の部分に浸透しますし、皮に守られて実の味が薄まりにくくなるため、より美味しく茹で上がります。

材料

調理時間20分
とうもろこし 2本程度
かぶるくらいの量
水2Lにつき40g(2%)
  • 鍋に入れば何本でもOK。

茹で方・茹で時間

とうもろこしの下処理をします。

皮付きとうもろこしの茎を切り落とす
皮なしとうもろこしの茎を切り落とす
  1. ① とうもろこしに茎が付いている場合は、手で折るか包丁で切り落とします。

とうもろこしの皮をむいて茎とひげを取り除く
皮が少しむいてあるとうもろこし
  1. ② 「皮付きのとうもろこし」または「皮が一部付いているとうもろこし」は、皮をすべて剥くのではなく、3〜4枚残します。
    そして、「ひげの茶色い部分(A)」と「皮の先端の濃い緑色の部分(B)」をキッチンバサミで切り取ります。

ひげの茶色い部分も取り除く

「ひげの茶色い部分」と「皮の先端の濃い緑色の部分」は、一緒に茹でるとエグミや苦味が出やすくなるので、取り除いて使います。

残った「黄緑色のひげ」や「薄皮」に関しては、むしろ一緒に茹でた方が、エキスが染み出して、とうもろこしの味に深みが出ます。

皮が一部付いている場合も同じ

なお、市販のとうもろこしには、皮の一部が取り除かれていて、実がむき出しになっているものもあります。
そのような場合は、皮がない部分は仕方がありませんが、残った皮の部分に関しては、使える部分は残して茹でます。


皮付きとうもろこしを切り分ける
皮なしとうもろこしを切り分ける
  1. ③ とうもろこしが鍋に入らない場合は、皮付きであっても皮なしであっても、鍋に入る大きさに切ります。
  2. ④ とうもろこしを流水で軽く洗います。

鍋が小さい場合

とうもろこしが丸ごと入る大きめの鍋がない場合は、鍋に入るサイズにカットしてから茹でます。

なお、皮付きのとうもろこしの場合は、丸ごと茹でる場合と同様に、薄皮を3〜4枚残した状態で切り分けてください。


水を鍋に入れて火にかけて塩を加える
塩を加えた湯を沸騰させる
  1. ⑤ 鍋にたっぷりの水を入れて強火にかけ、塩(水2Lにつき40g:2%)を加えます。

水と塩の量

水は、とうもろこしがかぶるくらいのたっぷりの量を用意してください。
鍋の大きさなどにもよりますが、2〜3本を一度に茹でる場合は、だいたい2〜2.5Lくらい必要です。

また、塩の量は、水の2%くらいがおすすめです。
たとえば、水の量が2L(2,000ml)だとすると、2,000 × 2 ÷ 100 = 40 となるため、塩の量は40gとなります。
水が2.5Lなら、塩は50gです。


鍋にとうもろこしを入れる
とうもろこしを入れた鍋に落し蓋をする
  1. ⑥ 沸騰したら、洗ったとうもろこし(鍋に入る本数)を入れます。
  2. ⑦ 落しぶたをして、再び沸騰したら火を弱め、静かにフツフツとした状態を保ちながら10分ほど茹でます。

お湯から茹でる

とうもろこしを水から茹でるか湯から茹でるかについては、味の面では、ほとんど違いはありません。
しいて言えば、「水から茹でる」方が、いくぶん水っぽく感じられる程度です。

そのため、沸騰までの時間が短くて済む「湯から茹でる」方が便利です。

落し蓋がない場合

とうもろこしは湯に浮くので、落し蓋をして、全体を湯にしっかり浸して茹でるのがおすすめです。

皿を落とし蓋の代わりにしてとうもろこしを茹でる
落し蓋がない場合は、鍋よりもひとまわり小さい皿でも代用できます。

ちなみに、湯に浮いたとうもろこしを転がしながら茹でるのはおすすめしません。
とうもろこしを転がしても、また同じ部分が上になって浮いてきてしまうので、全体を均一に加熱するのが難しいためです。


火を止めて茹でたとうもろこしをそのまま置く
茹で上がったとうもろこし
  1. ⑧ 10分茹でたら火を止めて、落し蓋をしたまま10分ほど置きます。

茹でたらすぐに取り出さない

とうもろこしを茹で終えたら、すぐには取り出さずに、落し蓋をしたまま10分ほどそのまま置きます。
そうすると、塩気がしっかり染みて甘みが引き立ちます。
また、とうもろこしの芯やひげや薄皮に含まれる旨味が全体に十分に馴染んで、深みのある味に仕上がります。

さらに、すぐに取り出した場合とくらべて、とうもろこしの実がしわしわにならないうえに、しっとりジューシーに仕上がるというメリットもあります。


とうもろこしの先端を下にしてザルに上げる
茹でた皮付きとうもろこしの皮をむく

  1. ⑨ とうもろこしを鍋から取り出し、先端を下に向けてザルに上げ、水気を切ります。
  2. ⑩ 皮付きを茹でた場合は、トングなどで皮とひげをつかんでむき、キッチンバサミなどで切り落とします。

すぐに食べない場合

なお、茹でたとうもろこしをすぐに食べない場合は、茹でたてをすぐにラップでぴったり包んでおくと、しっとり感をキープできます。

茹で上がったとうもろこしをラップで包む
皮付きの場合は、皮をむかずにラップで包んでください。

茹でたとうもろこしは、できたてのアツアツはもちろんのこと、冷やして食べても美味しいです。


塩茹でとうもろこし

とうもろこしは短い時間で茹でることもできますが、とうもろこしの味を最大限に引き出したいのなら、この茹で方がおすすめです。

芯などの旨みが実の部分にしっかりと染み込んで、とても美味しくいただけますよ。

【ひと言メモ】
  • この記事では、ひげや皮と一緒にとうもろこしを茹でる方法をご紹介しましたが、この茹で方の魅力は、「骨付き肉」に例えると分かりやすいと思います。
    骨付き肉の骨に当たる部分が、とうもろこしのひげや皮や芯に相当します。
    骨付きのお肉を煮込むと、骨の旨味も加わって味に深みが出ますが、とうもろこしの場合も同様です。
    ひげや皮や芯の成分が溶け出して、味に奥行きが生まれ、とても美味しく仕上がります。
作り置きOK!

日持ち:冷蔵保存で3日

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