私の実家周辺では、春になると菜の花がたくさん咲きます。
たくさんと言っても、菜種油や観賞用菜の花をつくるための菜の花畑がある訳ではありません。
畑にそのままになっている冬の野菜が、いたるところで黄色い花を咲かせているのです。白菜、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、蕪、すべて黄色い花が咲きます。
冬の間十分に食べ尽くし、もう飽きたな?と思うちょうどその頃に、これらの野菜は、新しい芽を出し黄色い花を咲かせてくれます。
菜の花は、冬野菜からの最後のプレゼントのような気がします。
先日母が持ってきてくれたのは、白菜の菜の花でした。
白菜からの贈り物を、私が大好きなオイスターソース炒めにしました。
お肉好きの夫のために、豚肉も加えてみました。
菜の花と豚肉のオイスターソース炒め
菜の花と豚肉のオイスターソース炒めのレシピです。
菜の花 | 180g |
サラダ油 | 大さじ2 |
ニンニク | 1/2かけ |
酒 | 大さじ1 |
コショウ | 少々 |
オイスターソース | 大さじ1と1/2 |
豚薄切り肉 | 200g |
酒 | 小さじ2 |
塩 | 小さじ1/4 |
- Aの材料すべてを混ぜてしばらく置き、肉に味を馴染ませる。菜の花は食べやすい大きさに切る。ニンニクを薄切りにする。
- フライパンに油・ニンニクを入れ、弱火で香りを出す。
- 中火にして豚肉を炒める。火が通ったら肉をフライパンから取り出す。
- フライパンに残った油で、菜の花を炒める。酒を回しかける。
- 3をフライパンに戻して、コショウ・オイスターソースで調味したらできあがり。
菜の花とオイスターソースという組み合わせは、とても相性が良いと思います。
ところで「菜の花とオイスターソース」というと、私は、作家の藤原新也さんの著書を思い出します。
本のタイトルは忘れてしまいましたが、銀座の一等地に、その場にはふさわしくない菜の花が咲いているのを藤原さんが見つけ、その菜の花でオイスターソース炒めを作るという話です。
銀座の雑踏と、まだ生まれたばかりの柔らかい菜の花。
そのコントラストがとても印象的で、菜の花の時期になると、必ず最初の1回目はオイスターソース炒めにしたくなります。
銀座に咲いた菜の花を思うと、何だか元気がもらえる気がします。