
酢生姜(生姜酢)のレシピと食べ方を解説します。
酢しょうがとは、しょうがを酢に漬け込んだものです。
そのまま食べたり、調味料代わりにすると、健康にとても良いそうです。
医学博士の平柳要さんによると、酢しょうがには、血糖値を下げる効果が期待できるそうです。
酢としょうがには、糖の吸収を抑える働きがあるようなので、ダイエットにもぴったりです。
作り方はとても簡単。
しょうがをみじん切りにして、お酢に浸したら完成です。
この記事では、「基本のレシピ」と、「はちみつを加えて食べやすくしたレシピ」の2パターンをお伝えします。
また、記事の最後には、酢しょうがの使い方も紹介していますので、合わせて参考にしてください。
ちなみに、平柳さんは、「酢しょうがダイエット健康レシピ」という酢しょうがのレシピ本を執筆しています。
(一部情報元:TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」2018年9月10日放映、TBSテレビ「サタデープラス」2016年3月19日放映)
酢しょうがの効能

血糖値の上昇には体内の酵素のはたらきが深く影響しているようです。
内科医の森田豊さんによると、体に取り入れられた糖が小腸に達すると、酵素が糖を分解して吸収しやすくするとのこと。
そして、これが血糖値上昇に繋がるそうなんです(血糖値スパイク)。
でも、食事のときに酢を一緒にとると、酵素の働きが抑えられて糖が分解されにくくなるので、その結果、血糖値が急に上がるのを防げるそうです。
また、「酢しょうがダイエット健康レシピ」の著者で医学博士の平柳要さんによると、生姜にもお酢同様に、糖類の吸収を穏やかにする効果があるそうです。
酢と生姜、どちらも血糖値上昇を防ぐ効果を期待できるようですよ。
次に酢生姜の作り方を2パターンご紹介します。
酢生姜の基本の作り方

まずご紹介するのは、TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」で話題になった、しょうがと酢だけで作る、シンプルな「酢しょうが」のレシピです。
材料
しょうが | 2〜3個(約200g) |
酢 | 400ml |
作り方
- 皮付きのしょうがを適当な大きさに切り、フードプロセッサーにかけるなどして、みじん切りにする。(用途に応じて、薄切り・千切り・すりおろしでもOK。)
- しょうがを清潔な保存瓶に入れ、酢を注いだらできあがり。
この酢しょうがは、甘みを一切足さないので、とてもヘルシーです。
甘いのが好きな方は、次にご紹介するはちみつを使った酢しょうがを試してください。
写真をもとにレシピを説明します。

最初に、しょうが(200g)を皮付きのままみじん切りにします。
フードプロセッサーやみじん切り器があれば、それらを使ってください。
皮ごと使う
しょうがは、皮ごと使うのがおすすめだそうです。
しょうがの皮と身の間には、食物繊維やポリフェノールなどの有効成分が多く含まれているので、捨てるのはモッタイナイです。
切り方を変えてもOK
しょうがの切り方は、みじん切りが1番使いやすいですけど、切り方によって効能は変わらないそうです。
ですから、お好みで薄切り・千切り・おろしなどにしてもOKです。

しょうがを清潔な保存容器に入れ、酢(400ml)を注いだら完成です。

「酢しょうが」はできたてをすぐに使うのではなく、1日くらい冷蔵庫に入れて、味を馴染ませるのがおすすめです。
そのままでは酸っぱくて食べづらいですけど、料理にひとかけすると、良い隠し味になります。
醤油を少し加えてポン酢代わりに使ったり、焼き肉に添えて食べると美味しいです。
後ほど使い方を詳しくお伝えします。
酢生姜の日持ち
酢しょうがの日持ちは、冷蔵保存で10日くらいと考えてください。
次に、はちみつを使った「酢しょうが」のレシピをご紹介します。
酢生姜のはちみつを使った作り方

次にご紹介するのは、はちみつを使ったレシピ。
石原クリニック副院長の石原新菜さんがすすめる「酢しょうが」のレシピです。
はちみつの甘みを補うと、酢の酸味が和らぎ、まろやかな味になります。
冒頭で紹介したはちみつなしの酢しょうがよりも、こちらの方が食べやすいです。
ただ、糖質制限ダイエットをしたい方には、冒頭のレシピの方がおすすめです。
材料
しょうが | 100g |
酢 ※ | 100ml |
はちみつ | 20g |
- 黒酢が一番よいそうです。
作り方
- 皮付きのしょうがを適当な大きさに切り、フードプロセッサーにかけるなどして、みじん切りにする。(用途に応じて、薄切り・千切り・すりおろしにしてもOK。)
- しょうがを清潔な保存瓶に入れ、酢とはちみつを混ぜる。フタをして冷蔵庫に1日置いたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。

まず、しょうが(100g)を皮ごとみじん切りにします。
この工程はフードプロセッサーを使うとラクです。
しょうがは、皮付きのまま使った方が栄養がムダなく摂れますが、石原さんによると、お好みで皮をむいても良いようです。

次に、しょうがを清潔な保存瓶に入れ、酢(100ml)を注ぎ、はちみつ(20g)を混ぜます。
黒酢を使うのがおすすめ
使用する酢は、アミノ酸やビタミンやミネラルが豊富な黒酢が一番おすすめとのことですが、ごく一般的な米酢や穀物酢でもOK。
胃腸が弱い方は、ペクチンを多く含むりんご酢が合うようです。

はちみつの甘みを加えると、少しまろやかな味になり、食べやすくなります。
ほのかな甘みなので、料理にも比較的使いやすいですよ。
酢生姜の保存方法
この酢しょうがは、冷蔵庫に入れると1週間〜10日ほど日持ちします。
酢生姜の食べ方
ところで、酢しょうがの使い方はいろいろあります。
酢しょうがと相性のいいお料理は、実にさまざま。
おろししょうがだと思えば、いくらでも応用が効きます。
酢生姜納豆

たとえば、納豆にひとかけすると、さっぱりとした味変が楽しめます。
付属のたれも一緒にかけるのがおすすめですが、酢しょうがに含まれる酢には、減塩効果もあるので、少し足すだけで十分。
納豆臭さも和らぐので、とても食べやすいです。
酢生姜味噌汁

また、味噌汁に酢しょうがをひとかけするのもけっこうイケます。
蒸し暑い季節でもさっぱりと美味しくいただける味噌汁に変わります。
他にも、冷奴にトッピングしたり、肉や魚料理にひとかけしたり、和風パスタやうどんにのせても美味しいです。
酢生姜のあさりご飯

最後に、酢しょうがを使った料理を2品ご紹介します。
まず最初にお伝えするのは、TBSテレビ「サタデープラス」で話題になった「あさりの酢しょうがご飯」のレシピです。
ご飯を炊く時に、酢しょうがをスプーン1杯加えると、あさりの臭みが和らいで美味しくなります。
あさりのむき身 | 100g |
酢しょうが ※1 | 大さじ1 |
料理酒 | 大さじ1 |
薄口醤油 ※2 | 大さじ1 |
米 | 2合 |
刻みねぎ | 好みで適量 |
- はちみつ入りの酢しょうがを使用。
- 普通の醤油で代用可。
- 米を洗ってザルに上げ、炊飯器に入れる。
- 酢しょうが・料理酒・薄口醤油を加え、2合の目盛りまで水を注ぐ。
あさりのむき身を加え、普通に炊く。 - 茶碗に盛り、好みで刻みねぎをトッピングしたらできあがり。

まず、米(2合)を洗ってザルに上げ、炊飯器に入れます。
次に、酢しょうが(大さじ1)・料理酒(大さじ1)・薄口醤油(大さじ1)を加え、2合の目盛りまで水を注ぎます。(上の写真)

続いて、あさりのむき身(100g)を加えます。

この状態で炊飯器にセットし、普通に炊きます。

炊き上がったご飯を器に盛り、刻みねぎ(好みで適量)をトッピングしたら完成です。
あさりの滋味をいかした、優しい味わいの炊き込みご飯ができます。
ねぎの風味が良く合うので、刻みねぎは好みで適量となっていますが是非使ってみてください。
酢生姜ペペロンチーノ

こちらは、TBSテレビ「サタデープラス」で話題になった、「酢しょうがペペロンチーノ風」のレシピです。
ベーコン | 30g |
シイタケ | 2個 |
オリーブオイル | 20g |
酢しょうがの生姜 | 10g |
酢しょうがの酢 | 50cc |
水 | 30cc |
おろし玉ねぎ | 80g |
白味噌 | 10g |
塩こしょう | 各少々 |
セリ | 少々 |
パスタ | 80g |
- ベーコン・シイタケ・セリを食べやすい大きさに切る。
- パスタを茹で始める。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、酢しょうがの生姜を炒める。
香りが経ったらシイタケとベーコンを加えて炒める。
火が通ったら、酢しょうがの酢と水を加え、少し煮詰める。
白味噌とおろし玉ねぎを炒め合わせ、塩こしょうで味を整える。 - 茹で上がったパスタとセリを加え、和えたらできあがり。
このレシピは、ペペロンチーノ風のパスタに酢しょうがを上手く合わせていますが、和風のパスタだったら、もっと合わせやすいと思います。
酢の酸味は加熱すると飛んでしまうので、しょうがの風味をいかすことを考えると、料理のレパートリーはいくらでも広がります。
酢しょうがを常備しておくととても便利ですよ。

ところで、酢しょうがに限らず、野菜や果物の酢漬けは、ダイエットや健康に良いものが多いのでとても人気があります。
上の写真は、わが家の酢漬けのストック。
私は、酢しょうが以外にも「レモン酢」や「酢玉ねぎ」や「酢トマト」などもよく作り、その時の気分で、そのまま肉や魚にかけて食べたり料理に使ったりしています。
いろいろな種類をストックしておくと、飽きずに食べられていいですよ。
ご紹介した酢漬けには、すべて酢の健康効果が期待できます。
血糖値上昇を防いだり、内臓脂肪を減らしたり、脂肪燃焼を促進したり、血流を良くする効果です。