新生姜の甘酢漬け(ガリ)の作り方をご紹介します。
お寿司屋さんでおなじみの、甘酸っぱい薄切り生姜。
ほど良い酸味が食欲を刺激する、和食のお供にぴったりな生姜漬けのレシピです。

漬かるまでの時間はわりと早く、次の日にはもう食べられます。
生姜の酢漬けは市販品も人気がありますが、手作りするメリットは、時間の経過に伴う味の変化を楽しめることです。
出来たては、生姜のピリッとした辛さが魅力的。
日が経つにつれて、味が馴染んでマイルドになっていきます。
味の調整も勿論できるので、甘くないのがお好みなら、砂糖の量を減らして漬ければOKです。

箸休めとして重宝するので、作り置きしておくと便利ですよ。
ガリ(生姜の甘酢漬け)のレシピ
「生姜の甘酢漬け(ガリ)」のレシピです。
今回ご紹介するレシピは、新生姜150g分になっています。
新生姜の量を変える場合は、その量に応じて、調味料の分量も変更してください。
たとえば、300g分を作りたい場合は、全分量を単純に2倍にします。
新生姜 | 150g |
米酢 | 70ml |
砂糖 | 大さじ3(27g) |
塩 | 小さじ2/3 |
- 生姜のピンク色の先端部分を少し切り、皮の茶色い部分をスプーンで薄くこそげ取る。
流水で軽く洗い、水気をしっかり拭き取り、スライサーで繊維に沿って薄切りにする。(包丁を使ってもOK。) - 鍋にたっぷりの湯を沸かし、生姜を1分ほど茹でる。ザルに上げて粗熱を取る。
- 米酢・砂糖・塩をボールに入れ、よく混ぜて砂糖を溶かす。
- 生姜の水気をきゅっと絞り、保存容器に入れ、3を回しかける。冷蔵庫に一晩置いたらできあがり。
長期保存する場合は、保存袋に入れて密閉すると、冷蔵で半年ほど日持ちする。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
最初に、新生姜(150g)の下処理をします。
まず、ピンク色の先端部分を少し切り落とします。
ピンク色の部分は、あまり長いと、仕上がりの食感がやや損なわれますし、また、汚れていることも多いです。
ただ、ピンク色の部分を完全に除いてしまう必要はありません。
少し残っているくらいが、見た目はむしろきれいに仕上がります。
ちなみに、新生姜のサイズが大きく、また形状も極端にいびつな場合は、あらかじめ手で割って小分けにしておくと、あとでスライスしやすくなります。
次に、表面の茶色っぽくなっている皮だけを、スプーンで薄くこそげ取ります。
新生姜は、通年で入手できる普通の生姜(古根生姜)と比べて皮がとても薄いので、皮は基本的にはそのまま使います。
ただ、茶色っぽい部分は汚れていたり硬くなっていますので、その部分だけあらかじめ取り除きます。
続いて、生姜をさっと流水で洗います。
そして、キッチンペーパーなどを使って、水気をしっかり拭き取ります。
次に、新生姜をスライサーで繊維に沿って薄切りにします。
お寿司屋さんで出てくるガリらしい仕上がりにしたいのなら、スライサーを使って薄切りにするのがおすすめです。
そうすると、見た目も味も、いわゆるガリらしい繊細な仕上がりになります。

生姜の繊維に沿うように切ると、食感がより良く仕上がりますし、見た目も良いのでおすすめです。

包丁を使うとどうしても少し厚みが出るので、やや歯応えのある仕上がりになります。
お好みですが、それはそれでありですよ。
【工程2】
新生姜の下ごしらえが終わったら、鍋にたっぷりの湯を沸かし、生姜を1分ほどさっと茹でます。
そして、ザルに上げて粗熱を取ります。
【工程3】
生姜の粗熱を取っている間に、甘酢を作ります。
米酢(70ml)・砂糖(大さじ3:27g)・塩(小さじ2/3)をボールに入れ、よく混ぜて砂糖を溶かします。
砂糖は、しばらく混ぜていればきれいに溶けてなくなりますが、少しくらい残っていても構いません。
漬けている間に、ちゃんときれいに溶けます。
【工程4】
生姜の粗熱が取れたら、水気をきゅっと絞り、保存容器に入れます。
水気は少ししっかりめに絞ってください。
そして、混ぜておいた甘酢を回しかけます。
ガリといえば、優しいピンク色がとてもきれいです。
この段階ではまだ白っぽいだけですが、生姜に酢を加えてから少し時間が経過すると、ピンク色に変化します。
そして、菜箸などで生姜をきれいに均し、フタをして、冷蔵庫に一晩置いたら完成です。
このままの状態だと、生姜が漬け汁からアタマを出した状態なので、翌日食べる時には、ひっくり返して、よく浸かった部分から食べ始めるといいです。
長期保存する場合は、保存袋に入れ、空気を抜いて密閉すると安心です。
こうすると、冷蔵庫のスペースも取りません。
この生姜の甘酢漬けは、保存袋に入れると、冷蔵保存で半年ほど日持ちします。
砂糖の甘みが加わることで、生姜の辛みと酢の酸味がやわらいで、食べやすさが大幅にアップします。
甘酸っぱい後味が口の中をリセットしてくれるので、箸休めにぴったり。
また、細かく切って、料理の具材にしても美味しいですよ。
ところで、新生姜が余ったら、「紅しょうが」を手作りするのもおすすめです。
作り方は、こちらもとても簡単です。
新生姜をさっと茹で、梅酢と砂糖を混ぜて、一晩置くだけです。
作り置きしておくと、ご飯のお供にしたり、細かく刻んでおにぎりの具材にしたり、ラーメンや牛丼の付け合わせにしたりと大活躍します。
新生姜梅酢 砂糖