レシピ動画
紅しょうがの作り方をご紹介します。
塩気と辛みを抑えた、食べやすい紅しょうがのレシピです。
紅ショウガ作りのコツ
紅生姜の漬け方のポイントは、3つあります。
2つめは、梅酢の使用量を必要最小限に抑えること。
3つめは、砂糖を少量加えることです。
砂糖を少し加えても、甘くなるわけではありません。
生姜と梅酢のカドが取れて、マイルドな味に仕上がります。
ちなみに、梅酢とは、梅干し作りの際に出る、梅のエキスのことです。

そして、生姜を梅酢漬けにしたものが、紅生姜です。
生姜を梅酢に漬けるだけだと塩気と辛みが際立ちますが、今回ご紹介する紅しょうがは、そうしたエグミを抑えているので、食べやすさが大幅にアップしています。
保存袋に入れて冷蔵すれば半年ほど日持ちしますし、漬けたら翌日から食べられますので、旬の新生姜を使ってぜひ手作りしてみてください。
「紅生姜」の作り方です。
材料
新生姜 | 150g |
梅酢 ※ | 大さじ2 |
砂糖 | 小さじ2 |
※詳しくは文中参照。
作り方
【工程1】
最初に、新生姜(150g)の下処理をします。
新生姜のサイズが大きく、また形状も極端にいびつな場合は、あらかじめ手で割って小分けにします。
続いて、ピンク色の先端部分を少し切り落とします。
ピンク色の部分は、あまり長いと、仕上がりの食感がやや損なわれますし、また、汚れていることも多いです。
次に、表面の茶色っぽくなっている皮だけを、スプーンで薄くこそげ取ります。
新生姜は、通年で入手できる普通の生姜(古根生姜)と比べて皮がとても薄いので、皮は基本的にはそのまま使います。
ただ、茶色っぽい部分は汚れていたり硬くなっていたりするので、その部分だけあらかじめ取り除きます。
続いて、生姜をさっと流水で洗います。
そして、キッチンペーパーなどを使って、水気をしっかり拭き取ります。
次に、新生姜を細切りにします。
細切りにするには、まず新生姜を、上の写真のように、繊維に沿って3ミリくらいの薄切りにします。

そうすると、生姜の食感がいい感じに出ますし、見た目もいいです。

そして、端から3ミリくらいの幅に切ります。
これで、生姜の細切りができました。
【工程2】
次に、鍋に湯を沸かし、新生姜を1〜3分ほど茹でます。
生のままの新生姜を梅酢に漬けると、生姜のピリッとした辛さが前面に出て、けっこう刺激的な味に仕上がります。
そうした刺激が苦手な場合は、さっと茹でて、辛みを抜いてから漬けるのがおすすめです。
1分だったらやや辛味が残りやすく、3分だったらよりマイルドに仕上がります。
お好みで試してみてください。
生姜を茹でたら、ザルに上げて水気を切り、粗熱を取ります。
【工程3】
続いて、梅酢(大さじ2)と砂糖(小さじ2)を混ぜます。
砂糖を少量加えると、味がマイルドになり、食べやすくなります。
生姜と梅酢の味がもともと強いので、これくらの量だったら、甘い紅生姜になることはありません。
ちなみに、梅酢には「赤梅酢」と「白梅酢」の2種類あります。

加えないものが「白梅酢」です。
このうち、一般的なのは「赤梅酢」ですが、紅しょうが自体はどちらの梅酢を使っても作れます。
ただ、紅生姜の鮮やかなピンク色は「赤梅酢」の色によるものなので、せっかく手作りするのであれば、「赤梅酢」を使うのがおすすめです。
また、梅酢は、梅干しを作ったあとに出るエキスを使ってもいいですけど、市販の梅酢を使っても美味しく作れます。

かなりの確率で、昔ながらの梅酢が置いてありますよ。
【工程4】
最後に、新生姜の水気をしっかり絞り、保存袋に入れます。
そして、混ぜておいた梅酢を加えます。
袋の中の空気を抜き、冷蔵庫に一晩置いたら完成です。
この紅生姜のレシピは、梅酢の量を必要最小限にしてあるので、容器ではなく、袋に入れて空気をしっかり抜いて保存してください。
そうすると、生姜が梅酢に完全に浸かった状態がキープできるので、冷蔵保存すれば、半年ほど日持ちします。
この紅しょうがは、塩気は控えめで、梅酢独特のエグミはまったくありません。
また、砂糖でマイルドな味に仕上げつつも、辛みは適度に残っているので、噛むと、ほどよい刺激が口の広がります。
そのままご飯のお供にしてもいいですし、細かく刻んで、ごまや青のりと一緒におにぎりの具材にするのもおすすめ。
ラーメンや牛丼のトッピングにしたり、あるいは、油で揚げて天ぷらにするのもいいですよ。
ところで、新生姜で保存食を作るのなら、「生姜の甘酢漬け(ガリ)」もおすすめです。

新生姜をさっと茹で、酢・砂糖・塩を混ぜたら完成。
冷蔵保存で半年ほど日持ちします。
作り置きしておくと、ちょっとした箸休めに便利です。