フラワートルティーヤ(小麦粉のトルティーヤ)の基本レシピを紹介します。
ブリトーやタコスにぴったりな、やわらかくて香ばしいトルティーヤ生地を、家庭で手軽に作れます。
使うのは小麦粉とラードだけ。
ラードが手に入りにくい場合は、ショートニングやバターでも代用できます。
焼きたてならではの香ばしさと、もちっとした食感が魅力の本格派。
シンプルな材料と工程で、本場の味わいを楽しめます。
なお、本場メキシコで定番のマサ粉(とうもろこしの粉)を使ったトルティーヤの作り方は別記事でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
材料
中力粉(又は薄力粉と強力粉を半々ずつ) | 300g |
塩 | 小さじ1/2 |
ラード ※ | 50g |
ぬるま湯 | 130〜150ml |
- ラードがない場合は、ショートニングまたはバターでも代用可。
フラワートルティーヤのレシピ・作り方
小麦粉にラードをなじませる
- ① ボウルに中力粉(300g)・塩(小さじ1/2)・ラード(50g)を入れます。
指先でラードをすりつぶすようにして混ぜ、粉全体がサラサラになるまでなじませます。
風味豊かなトルティーヤに仕上がります。
ラードが手に入りにくい場合は、ショートニングやバターでも代用可能です。
代用すると、ラードよりも香ばしさやコクは控えめになりますが、ショートニングなら軽い口当たりに、バターならやさしい香りとまろやかさが加わります。
生地をこねて、休ませる
- ② ぬるま湯(130〜150ml)を少しずつ加えながら、手でこねてひとまとまりにします。
生地がまとまったら、手のひらで押すようにして5分ほどよくこね、なめらかな状態にします。 - ③ ボウルにラップをかぶせ、生地が扱いやすくなるように、常温で30分ほど休ませます。
生地を分割して丸め、休ませる
- ④ 生地を用途に合わせて分割します。
タコス用なら8等分、ブリトー用なら4等分にします。 - ⑤ それぞれの生地を丸めて、重ならないようにボウルの中に離して並べ、ラップをかぶせて10分ほど休ませます。
ボウルが小さい場合は、台の上に並べて、ラップまたは濡れ布巾をかぶせて休ませてください。
麺棒で生地を薄くのばす

- ⑥ 台に打ち粉をして、丸めた生地を麺棒で薄く伸ばします。
タコス用なら直径17〜18センチ程度、ブリトー用なら少し大きめの直径25センチ程度に伸ばすと使いやすいです。
フライパンで両面を焼く
- ⑦ フライパンを中火で熱し、生地を1枚ずつのせて焼きます。
両面をそれぞれ1分ほど焼き、表面が少し膨らみ、薄く焼き色が付けばOKです。
ブリトー用に大きく伸ばした生地も同じように焼きます。
フラワートルティーヤの完成!

- ⑧ 焼き上がったら、清潔な布巾やキッチンタオルに包み、乾燥しにくい状態で保温します。
その間に、残りの生地も同様に焼いていきます。
少し時間をおいて食べる場合は、焼き上げた生地をビニール袋に入れて密閉すると、乾燥を防いでやわらかさを保てます。
市販のものとはひと味違う、もちっと香ばしい仕上がりに。
タコスやブリトーはもちろん、ラップサンドやケサディーヤにもぴったりです。
手作りならではの美味しさを、ぜひご自宅で味わってみてください。
よくある質問(FAQ)
トルティーヤは小麦粉ととうもろこし粉のどちらが人気ですか?
世界的には、小麦粉を使ったフラワートルティーヤのほうが人気があります。
手に入りやすく、扱いやすいため、ブリトーやラップサンドなどさまざまな料理に広く使われています。
一方で、本場メキシコでは、とうもろこし粉(マサ粉)を使ったコーントルティーヤが伝統的です。
特にメキシコ中南部では、毎日の主食としてコーントルティーヤが食べられており、厚みや焼き方など地域ごとに特徴があります。
なお、小麦粉のトルティーヤは、メキシコ北部で古くから親しまれてきた伝統的な食文化でもあります。
北部では小麦の栽培が盛んなことから、フラワートルティーヤが日常的に作られ、タコスやブリトーに使われています。
小麦粉はどのような種類を使えば良いですか?
やわらかく粉っぽさのない食感にしたいなら、中力粉、または薄力粉と強力粉を1:1でブレンドしたものがおすすめです。
中力粉はグルテンの量がちょうどよく、軽くしなやかな仕上がりになります。
強力粉だけだとモチッとしたコシが出て焼きやすくなりますが、ややパンに近い食感に。
薄力粉だけでは軽くやわらかいものの、生地が破れやすくなります。
扱いやすさと食感のバランスをとるなら、中力粉、またはブレンドが最適です。
トルティーヤ生地がうまく伸びません。どうすればいいですか?
トルティーヤ生地が伸びにくいときは、グルテンの緊張や水分不足が原因のことがあります。
以下の点を確認してみてください。
- 分割後は、10分以上しっかり休ませるのが大切です。
休ませることでグルテンが落ち着き、生地が伸びやすくなります。 - 水分が少ないと感じた場合は、次回から水を5〜10mlほど増やしてみてください。
- 冷たい場所で休ませたときは、生地が固くなりやすいので、30分以上おいてからのばすのがおすすめです。
- 指で軽く押してゆっくり戻るくらいのやわらかさが、のばしやすい生地の目安です。
焼く前のトルティーヤ生地は、どのように保存すればいいですか?
焼く前の生地は、分割して丸めた状態で冷蔵保存するのがおすすめです。
風味ややわらかさを保つため、以下の点に気をつけましょう。
- 1個ずつラップで包んだうえで、まとめて密閉袋に入れて保存します。
- 乾燥を防ぐために、生地の表面に薄く油を塗っておくと安心です。
- 使うときは、30分ほど前に常温に戻してからのばしてください。
なお、冷凍保存も可能ですが、解凍時に水分バランスが崩れやすくなるため、もちっとした食感を重視する場合は冷蔵がおすすめです。
生地が焼いている途中で膨らまないのですが、失敗ですか?
トルティーヤは膨らむこともありますが、必ずしもそうとは限りません。
膨らまなくても、火が通って焼き色がついていれば問題なく美味しく仕上がります。
膨らまない原因としては、生地の厚みが均一でない・火力が弱い・こね不足・粉と油脂がなじんでいない、などが考えられます。
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