かぶの浅漬け(漬物)の基本レシピです。
塩をやや控えめにして漬けることで、かぶ本来の甘みとみずみずしさが引き立ちます。
柚子と昆布の香りが上品に広がり、白と緑の彩りも美しい一品。
加熱せずに作れる手軽さも魅力で、日持ちもよく、作り置きやお弁当の副菜にもぴったりです。
さっぱりとした味わいの中に、素材のやさしさを感じる定番の浅漬けです。
材料
| かぶ | 3個(約450g) | 
| かぶの葉 | 1株分(80〜100g) | 
| 塩 | 大さじ1/2 | 
| 昆布(細切り) | 4g | 
| 柚子の皮(千切り) | 4g(小さじ2程度) | 
かぶの浅漬け(漬物)のレシピ・作り方
かぶを半月切りにして葉を切り分ける

- ① かぶ(3個:約450g)の白い根の部分は皮を薄めにむき、5ミリ幅の半月切りにします。
かぶの葉(1株分:80〜100g)はよく洗って茎と葉に切り分けます。 
かぶの葉を茹でる
- ② 鍋に湯(1L)を沸かし、塩(小さじ1:分量外)を加えます。
茎の部分を先に入れて10秒ほど茹で、続けて葉の部分を入れてさらに10秒茹でます。(合計の茹で時間は20秒ほど) 
冷水に取って色止めする
- ③ 色が鮮やかになったら、すぐに冷水に取り、色止めをします。
手で軽く水気を絞り(強く絞りすぎないように)、1.5センチ幅に切ります。 
塩を加えて下漬けする
- ④ かぶと葉をポリ袋に入れ、塩(大さじ1/2)をふって全体をよく揉み込みます。
袋の中の空気を抜いて口を閉じ、平皿をのせて500ml程度のペットボトルなどを重しにし、30分ほど置きます。
重しの重量は、平皿も含めて合計600〜700g程度(材料の1〜1.2倍ほど)にするとちょうど良いです。 
かぶの浅漬けの完成!
- ⑤ 30分ほど経ちしんなりしたら、軽く水気を絞り、新しいポリ袋に移します。
細切りにした昆布(4g)と千切りにした柚子の皮(4g:小さじ2程度)を加えて全体を混ぜ、袋の中の空気をしっかり抜いて口を閉じます。
冷蔵庫で3時間〜ひと晩ほどなじませたら完成です。 
加熱しない浅漬けなので、時間とともに柚子の香りがまろやかに変化し、上品な風味になります。
かぶの浅漬けは、素材の甘みと香りを生かしたやさしい味が魅力です。
さっぱりとしていながら、柚子と昆布の香りが深みを添え、どんなおかずにも合わせやすい一品です。
冷蔵庫で3〜4日保存できるので、ぜひ気軽に作ってみてください。
よくある質問(FAQ)
かぶの皮を薄めにむくのはなぜですか?
浅漬けにするときは、かぶの皮はごく薄くむくのがおすすめです。
かぶの香りや自然な甘みは皮のすぐ下に多く含まれており、厚くむいてしまうと、その風味ごと失われてしまい、味が少し淡白になります。
一方で、皮を全くむかないと、外側の繊維が硬く、えぐみを感じやすくなることがあります。
そのため、包丁の刃一枚分ほどの厚さで薄くむくと、香りと甘みを残しつつ、食感もやわらかく仕上がります。
浅漬けのように短時間で味をなじませる料理では、風味を生かす「薄むき」がいちばん理にかなった下ごしらえです。
かぶの葉をもっと増やしても良いですか?
このレシピでは、かぶの根と葉を一緒に使いますが、葉の量はやや控えめにしています。
主な理由は、味の主役を「根」にしたいからです。かぶの白い部分には甘みとみずみずしさがあり、浅漬けではその風味を前面に出した方が食べやすく、かぶらしい味わいになります。
葉を多く入れると、やや苦味や青臭さが強くなり、「青菜のお漬物」に近い風味になります。
少量の葉を加えることで、白と緑のコントラストが美しく、彩りや香りのアクセントとしてちょうど良いバランスになります。
かぶの葉をたっぷりと使いたい場合は、かぶの葉の漬物がおすすめです。
塩昆布と生姜で風味よく仕上げる、簡単でごはんによく合うレシピです。
塩の量はどれくらいがちょうどよいですか?
このレシピでは、塩は大さじ1/2がちょうどよいバランスです。
小さじ2まで増やすと、塩気が強く際立ちやすく、かぶ本来の甘みやみずみずしさが感じられにくくなり、柚子や昆布の香りもやや弱まります。
やさしい風味の浅漬けには大さじ1/2程度が最適です。  
さらに塩気を控えたい場合は、大さじ1/3程度に減らしても作れますが、水分がやや抜けにくくなります。
その場合は、漬け込み時間を少し長め(4〜5時間ほど)にすると味がなじみやすくなります。
また、食べる直前に昆布を少量加えると、旨味が補われて満足感のある味に仕上がります。
かぶの浅漬けの日持ちはどのくらいですか?
冷蔵保存でおおよそ3〜4日ほど日持ちします。
ただし、長く置きすぎると柚子などの香りが落ちてくるため、1〜2日ほどが最も香りが良く、食感もやさしくシャキッとしたベストな食べ頃です。
作りたては爽やかな香りと軽やかな味わいが特徴で、翌日以降は全体がなじみ、まろやかで上品な風味に変化します。
香りや味の変化を楽しみながら、好みのタイミングで味わうのがおすすめです。
作り置きする場合の保存方法は?
清潔な保存容器または密閉できるポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
取り出す際は清潔な箸やトングを使い、雑菌の混入を防ぐとより長持ちします。
なお、冷凍保存はおすすめしません。
加熱していない浅漬けは、冷凍すると水分が抜けて食感が変わり、水っぽくなってしまうためです。


















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