葉わさび(花わさび)の醤油漬けレシピ|お湯で辛味を引き出すコツと保存法

葉わさび醤油漬け


葉わさび(または花わさび)の醤油漬けのレシピをご紹介します。

わさび特有の辛味や香りの成分は水に溶けやすく、液体調味料とよくなじむ性質があります。
醤油に漬けることで葉わさびの風味が全体に行き渡り、味に一体感のある仕上がりになります。

このレシピでは、熱湯を使って辛味を引き出し、みりんと醤油だけで素材の味わいを生かします。
春だけの香りとほんのりした辛味を、ぜひご家庭で気軽にお楽しみください。

材料

4〜5人分:調理時間15分(+漬け時間)
葉わさび(または花わさび) 1袋(180〜200g)
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2


葉わさびの下処理

葉わさびをボウルに入れて熱湯をかける
下ごしらえした葉わさびを保存袋に入れて密閉する
  1. ① 葉わさび(または花わさび)の下ごしらえをして、辛味と香りを引き出します。
    1. 葉わさび(1袋:180〜200g)をよく洗い、食べやすい長さに切ります。
    2. ボウルに入れ、沸騰直前(鍋の縁に小さな泡が出るくらい)の約80度のお湯をひたひたになるくらいまでかけます。
    3. すぐにザルに上げ、水気を軽く切ったら、熱いうちに保存袋に移します(※香りや辛味成分を逃がさないため)。
    4. 辛味成分が揮発しないようにしっかりと密閉し、常温に30分〜1時間ほど置いて、辛味と香りを引き出します。

葉わさびの辛味を強くする方法

辛味をより強く引き出したい場合は、湯通しした直後、保存袋の上から全体を押しつぶすように揉み込んでください。
特に茎の部分をしっかり揉むと、辛味が一層際立ちます。
その後、袋の空気を抜いて密閉し、常温で30分〜1時間ほど置いておくと、辛味が落ち着いて安定します。

湯に長く浸けない・空気に長く晒さない

わさび特有の辛味や香りのもとは、「イソチオシアネート」と呼ばれる成分です。
この成分は水や空気に溶けやすく、揮発性が高いという特徴があります。
そのため、醤油のような液体に漬けると辛味や風味が全体になじみ、味わいとしてしっかり定着します。
一方で、熱湯に長く浸けたり、空気にさらしたままにすると成分が失われやすくなります。
下処理の際は、手早く作業して密閉することが大切です。

なお、葉わさびの下ごしらえの方法は、リンク先でより詳しく解説しています。

葉わさび醤油漬けのレシピ・作り方

調味液を加熱し、葉わさびの水気を絞る

小鍋に醤油と味醂を入れて沸騰させる
下ごしらえした葉わさびの水気を絞る
  1. ② 小鍋に醤油(大さじ2)とみりん(大さじ2)を入れて中火にかけます。
    沸騰したら弱火にし、1分ほど煮てアルコール分を飛ばします。
    火を止めたら、粗熱を取っておきます。
  2. ③ 下ごしらえした葉わさびは、手でやさしく水気を絞ります。
    強くぎゅっと絞らず、しっとり感を残すのが美味しさのポイントです。


葉わさびを調味液に浸す

保存袋に入れた葉わさびに調味液を加える
葉わさび醤油漬けを保存袋に入れて密閉する
  1. ④ 葉わさびを保存袋に入れ、粗熱をとった調味液を加え、空気を抜いて袋を密閉します。
    袋を平らにならし、冷蔵庫で半日〜一晩ほどおいて味をなじませたら完成です。
    保存は冷蔵庫で約1ヶ月可能です。
    清潔な保存瓶に移し替えると、より長持ちしやすくなります。

葉わさび醤油漬けの完成!

葉わさび醤油漬け

完成した葉わさびの醤油漬けは、毎日のごはんのおともにぴったりです。
時間が経つほど辛味がまろやかになり、風味の変化も楽しめます。
春の時期にたくさん仕込んで保存瓶に入れておけば、季節の味を長く楽しめます。

葉わさび醤油漬けのアレンジ料理

葉わさび(花わさび)醤油漬けの混ぜご飯
混ぜご飯
葉わさび(花わさび)醤油漬けの刺身和え
刺身和え

葉わさび醤油漬けの定番の使い方といえば「ごはんのお供」ですが、ほかにも幅広い料理に活用できます。
混ぜご飯・冷奴・納豆・おにぎりの具・焼き魚の薬味・うどんのトッピングなど、日々の食卓に取り入れやすいアレンジがたくさんあります。
葉わさびの持つ香りとやさしい辛味がアクセントとなり、シンプルな料理もぐっと引き立ちます。

混ぜご飯に加える

葉わさびの香りと辛味を活かすなら、やさしい塩気や穏やかな旨味の素材と合わせるのがおすすめです。
ちりめんじゃこや白ごま、桜えび、塩昆布などと組み合わせると、それぞれの風味が葉わさびと調和し、春らしくすっきりとした味わいに仕上がります。

刺し身と和える

刺身と合わせるなら、タイやヒラメなどの淡白な白身魚がおすすめです。
脂の少ない魚の方が、葉わさびの香りと辛味がより引き立ちます。
高価な本わさび(地下茎)の代わりに、手に入りやすい葉わさび(または花わさび)を使って、手軽に刺身を楽しむのも良いですよ。


よくある質問(FAQ)

葉わさびの醤油漬けに使う「葉わさび」と「花わさび」に違いはありますか?

基本的な作り方は同じですが、葉わさびは茎がしっかりしていて辛味が出やすく、花わさびはやや繊細で、香りを楽しめる傾向があります。
辛味の強さは、品種や鮮度、茎の太さなどによっても変わるため、実際に使ってみて調整するのがおすすめです。
どちらも美味しく仕上がるので、お好みに合わせて選んでみてください。

葉わさび
葉わさび
花わさび
花わさび

下処理後すぐに醤油をかけたらいけませんか?

葉わさびの辛味成分(イソチオシアネート)は、細胞が壊れたあと、常温でしばらく反応時間をとることで生成されます。
熱湯処理の直後に調味液をかけてしまうと、辛味が出る前に反応が止まってしまうため、必ず30分〜1時間ほど密閉して、常温で置くことが大切です。

葉わさびの醤油漬けが辛くなりすぎてしまいました。どうしたらいいですか?

辛味が強く出すぎた場合は、他の料理に混ぜて活用するのがおすすめです。
例えばごはんに混ぜて混ぜご飯やおにぎりにしたり、ポテトサラダやツナマヨに混ぜたりすると、辛味がほどよく広がってバランスがとれます。

冷凍保存はできますか?

醤油漬けした葉わさびは、風味と食感が落ちるため冷凍はあまりおすすめできません。
冷蔵で1ヶ月程度保存できますので、小分けにして清潔な瓶や保存容器で管理してください。

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