
わさび漬けのレシピをご紹介します。
春先に出回る旬の葉わさびを使えば、自宅でも爽やかな辛味と香りが際立つ本格的なわさび漬けが作れます。
わさび漬けは、本来は本わさびの根(地下茎)を刻んで酒粕に漬けたものですが、家庭用や手軽な製品では、葉や茎を使ったタイプも広く親しまれています。
この記事では、葉わさびを使った基本のわさび漬けの作り方と、辛味をしっかり引き出す下ごしらえのコツも丁寧に解説しています。
ぜひ春の香りを手作りで楽しんでみてください。
材料
葉わさび(または花わさび) | 1袋(約100g) |
酒粕 | 80g |
みりん | 大さじ2 |
塩 | 小さじ2/3 |
水 | 大さじ2 |
わさび漬けのレシピ・作り方
葉わさびの下ごしらえをする
- ① 葉わさび(または花わさび)の下ごしらえをして、辛味と香りを引き出します。
- 葉わさび(1袋:約100g)をよく洗い、食べやすい長さに切ります。
- ボウルに入れ、沸騰直前(鍋の縁に小さな泡が出るくらい)の約80度のお湯をひたひたになるくらいまでかけます。
- すぐにザルに上げ、水気を軽く切ったら、熱いうちに保存袋に移します(※香りや辛味成分を逃がさないため)。
- 辛味成分が揮発しないようにしっかりと密閉し、袋の上から手で軽く揉んで辛味成分が出やすいようにします。
- 常温に30分〜1時間ほど置いて、辛味と香りを引き出します。
葉わさびをみじん切りにする

- ② 葉わさびをみじん切りにして、仕上がりが水っぽくならない程度にやや軽めに絞ります。
酒粕を小鍋に入れて練る

- ③ 酒粕(80g)・みりん(大さじ2)・塩(小さじ2/3)・水(大さじ2)を小鍋に入れ、フォークやヘラなどでよく練って均一にします。
弱火にかけてよく混ぜる

- ④ 弱火にかけ、焦がさないようによく混ぜて、とろっとした一体感を出します。
ボウルに移して冷まします。
わさび漬けの完成!

- ⑤ ボウルに葉わさびを加え、混ぜ合わせます。
保存容器に移し、最低でも半日以上置くと、辛味や風味がなじみます。
冷蔵保存で1ヶ月ほど日持ちします。
保存の際は清潔な容器に入れ、辛味や風味が飛ばないように落としラップなどをして、しっかりと密閉してください。
春の葉わさびは3〜5月が旬。
この時期にしか味わえない爽やかな辛味と香りを、手作りのわさび漬けで味わってみてください。
よくある質問(FAQ)
葉わさびはいつ刻むと良いですか?
葉わさびは、最初にみじん切りにした方が辛味は出やすいですが、水っぽくなりやすく、風味や食感が落ちてしまいます。
そのため、今回のように適度な長さに切ってから下処理し、最後にみじん切りにする方が、バランスが良くおすすめです。
葉わさびの辛味を引き出すにはどうすればいいですか?
葉わさびの辛味をしっかり引き出すには、80度程度のお湯をかけてから密閉し、常温でしばらく置くのが効果的です。
この方法なら、辛味と香りが安定して立ち、家庭でも失敗なく仕上げられます。
詳しい下ごしらえの手順は、葉わさび・花わさびの下処理方法の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
わさび漬けはラップで密閉した方がいいですか?
はい、空気に触れないようラップでしっかり密閉するのがおすすめです。
わさびの辛味成分(アリルイソチオシアネート)は揮発性のため、空気に触れると辛味が飛びやすくなります。密閉することで、辛味をしっかり保てます。
わさび漬けはどうやって食べるのがおすすめですか?
ご飯にのせたり、酒のつまみにするのが定番です。
鶏ささみや豆腐、ちくわなどに添えると風味が引き立ち、アレンジの幅も広がります。
市販のチューブわさびやわさび漬けには、本わさびや葉わさびが使われているんですか?
市販のチューブわさびや一部のわさび漬け商品には、「本わさび使用」「本わさび入り」と書かれていることがありますが、実際には本わさびの根の部分はごく少量で、主成分はホースラディッシュ(西洋わさび)であることがほとんどです。
また、葉や茎(葉わさび)が加工しやすく保存性もあるため、補助的に使われている製品もあります。
この記事で紹介しているレシピは、本物の葉わさびを使って風味や辛味を引き出した、手作りならではのわさび漬けです。
市販品とはひと味違う、やさしい辛さと香りをぜひ楽しんでみてください。
このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細)
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。