春が旬の生よもぎをたっぷり練りこんだ、香り豊かな「よもぎパン」の作り方をご紹介します。
よもぎの香りがふわっと広がる、素朴でやさしい味わいのパンは、思わずほっとするおいしさ。
下処理から生地作り、発酵・焼き上げまで、パン作りがはじめての方でも安心して作れるよう、手順を丁寧に解説しています。
そのままはもちろん、バターを添えたり、あんこやきなこを合わせたりしても美味しい、春にぴったりの手作りパンレシピです。
材料
生よもぎ | 100g |
強力粉 | 350g |
全粒粉(通常の強力粉で代用可) | 50g |
塩 | 小さじ1 |
砂糖 | 大さじ2 |
ドライイースト | 小さじ1 |
水 | 180〜230ml |
よもぎパンのレシピ・作り方
よもぎの葉を茹でる
- ① よもぎは葉の部分だけを使うので、茎から葉を摘み取り、葉を100g計量します。
そのあと、水で洗ってゴミを取り除きます。 - ② 鍋に湯(1.5リットル:分量外)を沸かします。
塩(大さじ1/2:分量外)を加えて、よもぎを1分ほど茹でてアクを抜きます。
塩を加えることで、よもぎが色よく茹で上がります。
よもぎの葉を細かく叩く
- ③ 茹で上がったら、冷水に取ってさまし、水気を絞ります。
水気はぎゅっと絞りますが、完全には絞りきらず、すこし水分を残す程度にとどめます。 - ④ 包丁で軽く刻み、さらに細かくなるまで叩きます。
叩いたあとは水気は絞らず、そのまま使います。
パン生地の材料を混ぜる

- ⑤ 強力粉(350g)・全粒粉(50g)・塩(小さじ1)・砂糖(大さじ2)・ドライイースト(小さじ1)をボウルに入れ、刻んだよもぎをほぐして加えます。
様子を見ながら水(180〜230ml)を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
全体がまとまって、耳たぶくらいの柔らかさになればOKです。
- 必要な水の量は、よもぎの水分量に応じて変わります。
まずは7割ほどを加えて、様子を見ながら調整してください。 - 全粒粉を使うと、風味に奥行きが出て、香ばしい味わいのパンに仕上がります。
もし全粒粉がない場合は、全量を通常の白い強力粉で代用可能です。 - 砂糖は、きび砂糖やブラウンシュガーを使ってもおいしく作れます。
コクのある甘みが加わって、風味豊かな仕上がりになります。
パン生地をこねる

- ⑥ 生地を手で10分ほどこねます。
表面がなめらかになり、手につかなくなって、ほんのり弾力が出てくるまでこねましょう。
一次発酵させる

- ⑦ 生地を丸めてボウルに入れ、ラップをかけて一次発酵させます。
オーブンの発酵機能(35度)を使い、1時間ほどかけて生地が2倍くらいに膨らむまで発酵させます。
その際には、オーブンは加熱せず、密閉空間として使います。
パン生地を切り分ける

- ⑧ 発酵が終わったら、打ち粉を薄くふった台に生地を移します。
手に軽く打ち粉をつけて、両手を生地の底にそっと差し入れ、丸ごとすくうようにして生地を持ち上げます。
ふくらんだ生地をつぶさないよう、やさしく扱ってください。 - ⑨ カード(生地を切るための道具)にも軽く粉をつけて、生地を8等分にやさしく切り分けます。
パン生地を休ませる
- ⑩ 生地を軽く丸めて、クッキングシートを敷いた天板に、生地同士がくっつかないように並べます。
濡らして固く絞った布巾をふわっとかけて、そのまま室温で10分ほど休ませます(ベンチタイム)。
乾燥を防ぎ、生地がゆるんで成形しやすくなります。
パン生地の形を整える
- ⑪ ベンチタイムが終わったら、生地を手のひらで軽く押してガスを抜きます。
ガス抜きは、中の空気を全て潰さず、軽く整える程度にとどめます。 - ⑫ 生地をきれいな丸い形にととのえます。
二次発酵させる

- ⑬ クッキングシートを敷いた天板に、生地をふたたび並べます。
30〜40分ほどかけて、2倍くらいにふっくら膨らむまで二次発酵させます。
オーブンで焼いたら、よもぎパンの完成!

- ⑭ 天板をいったん取り出し、オーブンを180度に予熱します。
予熱が完了したら天板を戻し入れ、15〜18分焼きます。
焼き色がついて小麦のいい香りがしてきたら完成です。
素朴で香りのよい、春ならではのよもぎパン。
ハーブのようなよもぎの風味が、丁寧に仕込んだ生地にふんわりと広がります。
焼きたてはもちろん、冷めてもおいしく楽しめるので、朝ごはんやおやつにもぴったり。
よもぎの爽やかな香りに包まれながら、季節のパン作りをぜひ楽しんでください。
よくある質問(FAQ)
生よもぎが手に入らないときはどうすればいいですか?
冷凍よもぎや乾燥よもぎでも代用できます。
乾燥よもぎは戻してからしっかりアク抜きをして使ってください。
よもぎの下処理はどこまでやればいいですか?
葉だけを使い、さっと塩ゆでしてアクを抜きます。
軽く刻んで細かく叩いておくと生地になじみやすくなります。
より強めにアクを抜きたいときは、塩ではなく重曹を使うこともできます。
全粒粉がない場合はどうしたらいいですか?
全量を通常の強力粉に置き換えてもおいしく作れます。
風味は少し軽くなりますが、仕上がりに大きな差はありません。
発酵に時間がかかるのですが、どうしたらいいですか?
春先は室温が低めなので、オーブンの発酵機能や、熱湯を入れた容器と一緒にオーブンの庫内に置く方法が便利です(加熱はしません)。
焼いたあとの保存方法は?
粗熱がとれたらラップに包んで常温で1日ほど。
長く保存する場合は冷凍がおすすめです。
自然解凍し、トースターで軽く温め直すと香りが戻ります。
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