よもぎ団子の作り方|生よもぎで風味よく!春の定番おやつレシピ

よもぎ団子
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春の香りをぎゅっと閉じ込めた「よもぎ団子」の作り方をご紹介します。

私は、生のよもぎの葉から作る団子が断然おいしいと思っています。
市販のよもぎ粉では出せない、やわらかな香りと深い味わいがあり、家族からも「やっぱり違うね」と毎年好評です。

昔ながらの素朴な味わいはそのままに、砂糖と塩を少し加えることで、やさしい甘みとやわらかな食感を引き出しました。
よもぎの香りや彩りを生かすポイントも丁寧にまとめていますので、家庭でも本格的によもぎ団子が楽しめます。
よもぎの生葉が手に入る3〜4月のあいだに、ぜひ一度試してみてください。


材料

18個分:調理時間30分
よもぎの生葉 55g
上新粉 200g
砂糖 小さじ2
小さじ1/6
熱湯 180ml
きな粉・あんこ等 適量
  • 昔ながらのよもぎ団子は砂糖や塩を入れずに作るものなので、お好みで加えなくても構いません。
    とはいえ、砂糖と塩を加えると、今風のやさしい甘みがついて、より美味しく仕上がります。
    また、食感がやや柔らかくなり、緑色もきれいに出やすくなります。

よもぎ団子のレシピ・作り方

よもぎの葉を洗う

よもぎの茎から葉を摘み取る
よもぎを洗う
  1. ① よもぎは葉の部分だけを使うので、茎から葉を摘み取ります。
    たっぷりの水でよく洗い、ザルに上げます。
よもぎの生葉は、春先に摘んだやわらかい新芽を使います。
葉だけを使うと、色が鮮やかに出やすく、食感もよりなめらかに仕上がります。


よもぎを茹でてアクを取る

よもぎを茹でる
よもぎを水にさらす
  1. ② 鍋に湯(1リットル)を沸かし、塩(小さじ1)を加えたら、よもぎ(55g)を入れて1分ほど茹でてアクを抜きます。
    すぐに冷水にとり、冷めたらやや軽めに水気を絞ります。
水気はしっかり絞らず、軽く絞る程度にとどめておくと、このあと包丁で叩くときに、よもぎがパラパラとほぐれすぎず、扱いやすくなります。

よもぎを細かく叩き、水気を絞る

茹でたよもぎを包丁で叩く
叩いたよもぎの水気をしっかりと絞る
  1. ③ よもぎをまな板にのせ、包丁で軽く刻みます。
    さらに包丁で細かくなるまで叩いたら、ここであらためて水気をしっかりと絞ります。
よもぎは繊維質なので、最初に軽く刻んでおくと、包丁で叩くときにラクに細かくできます。


団子生地をこねる

上新粉に熱湯を加えてヘラで混ぜる
上新粉を手でこねる
  1. ④ ボウルに上新粉(200g)と砂糖(小さじ2)と塩(小さじ1/6)を入れ、熱湯(180ml)を8割ほど加えて、ヘラなどでざっくり混ぜます。
    様子を見ながら残りの熱湯を少しずつ加えて混ぜ、触れるくらいの温度になったら手でこねます。
    耳たぶより少し柔らかめ〜同じくらいの固さになるよう、生地のかたさを調整してまとめます。
上新粉をこねる際には熱湯を使います。
これは、でんぷんの一部を糊化こかさせてねばりを出し、生地をまとめやすくするためです。

団子生地を蒸す

4等分して細長い形に整えた上新粉の生地を蒸し器に並べる
生地を蒸し器で蒸す
  1. ⑤ 生地を4等分し、手で軽くまとめて、やや細長い形に整えます。
    まん丸にすると中心に火が通りにくくなるため、太さが均一な細長い形にするのがおすすめです。
    蒸気の上がった蒸し器に並べ、布巾をかぶせてフタをし、15分ほど蒸します。
蒸し器の本体とフタの間に布巾を広げてはさむと、蒸気の水分が垂れず、団子が水っぽくならずに済みます。
その際、布巾がコンロの火に触れないよう、十分注意して蒸してください。

団子生地をついて弾力を出す

上新粉の生地をすりこぎでつく

  1. ⑥ 蒸し上がった生地は熱いうちにボウルに移し、水で濡らしたすりこぎで、なめらかになるまで力を入れて100回ほどつきます。
    ついて平たくなったら、水で濡らしたヘラでまとめて、再びつく作業を繰り返します。


よもぎを加えてこねる

よもぎを加えて手で軽くこねる

  1. ⑦ 刻んだよもぎをよくほぐして加え、香りが残るように手で優しくこねて、全体に均一に馴染ませます。
よもぎを最初から一緒についてしまうと、刻んだよもぎの水分が生地に移りやすくなり、生地が柔らかくなりすぎたり、ベタつく原因になることがあります。

よもぎ団子を丸める

よもぎの生地を丸めてよもぎ団子にする

  1. ⑧ 手に水をつけながら生地を20等分し、ひとつずつ手のひらで丸めて、真ん中を軽くへこませます。

よもぎ団子の完成!

よもぎ団子

  1. ⑨ 器に盛り、きな粉や粒あん、こしあんなど(各適量)を添えたら完成です。
    黒蜜をかけても美味しくいただけます。
    乾燥しやすいので、ラップをかけて保管し、当日中にお召し上がりください。
きな粉は、きな粉と砂糖を2:1の割合で混ぜて、塩をほんの少し加えるのがおすすめです。

上新粉だけで作るよもぎ団子は、ほどよい歯ごたえがあり、やわらかい団子とはまた違った美味しさがあります。
しっかり噛んで食べることで、よもぎの風味がより深く感じられるのも魅力のひとつです。

このよもぎ団子は、私自身とても気に入っている大好物。
生のよもぎの葉から手間をかけて作ることで、ひと味もふた味も違う、香り豊かなお団子に仕上がります。
春の味覚として、ぜひ一度お試しください。


よもぎ団子のよくある質問(FAQ)

砂糖と塩を加えると、よもぎ団子の食感や色は良くなりますか?

はい、少量の砂糖と塩を加えることで、生地はやや柔らかくなり、よもぎの緑色も引き立ちやすくなります。
砂糖には保湿性があり、しっとりとした食感に仕上がります。
塩はよもぎの風味を引き締め、全体の色や香りをより際立たせてくれます。

乾燥よもぎ粉でも作れますか?

はい、乾燥よもぎ粉でも作れます。
ただし、風味や香りは生の葉よりもやや控えめになります。
粉を使う場合は、ぬるま湯で戻してから生地に加えると混ぜやすくなります。

上新粉の代わりに白玉粉やだんご粉でも作れますか?

白玉粉やだんご粉でも作れますが、食感が変わります。
白玉粉はやわらかくもちっとした団子に仕上がるため、上新粉のような歯切れのよさは出にくいです。
昔ながらの食感を楽しみたい場合は、上新粉がおすすめです。

団子がベタついて丸めにくいときはどうしたらいいですか?

手に水をつけながら丸めると、生地が手につきにくくなります。
また、生地がやわらかすぎる場合は、熱湯を入れすぎていたり、よもぎの水分が多い可能性があります。
様子を見て調整してください。

よもぎ団子は冷凍保存できますか?

はい、冷凍保存も可能です。
粗熱を取ってから1個ずつラップで包み、密閉袋に入れて冷凍してください。
食べるときは自然解凍したあと、蒸すか電子レンジで軽く温めるとやわらかさが戻ります。
なお、団子の冷凍保存は、リンク先で詳しく解説しています。

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