バナナパンのレシピ|完熟バナナでふんわり風味よく!基本の作り方

バナナパン
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しっとりふんわりと焼き上がる、バナナパンの基本レシピをご紹介します。
美味しいバナナパンを作るには、完熟バナナを使うのがおすすめです。
甘みと香りがしっかりしているだけでなく、酵素の働きで発酵がスムーズに進み、生地がふっくらと仕上がります。

このレシピは、バナナの風味をしっかり感じられるのに、べたつきにくく、こねやすいのが特長。
生地が扱いやすく、ふんわりと香りよく焼き上がるので、初めての方でも失敗しにくい配合です。


材料

6個分:調理時間60分超
完熟バナナ 100g(1本分)
牛乳 40g(40ml)
強力粉 200g
3g
砂糖 20g
ドライイースト 3g
無塩バター 20g

バナナパンのレシピ・作り方

完熟バナナを潰し、牛乳と混ぜる

完熟バナナをフォークでつぶす
つぶしたバナナに牛乳を混ぜる
  1. ① 完熟バナナを用意します。
    未熟な場合は、室温(15~25度)の風通しの良い場所で常温保存し、追熟させます。
  2. ② 完熟バナナ(皮をむいたもの100g:1本分)をフォークなどでなめらかにつぶし、牛乳(40g)と混ぜておきます。
バナナパンをふっくら美味しく作る最大のコツは、完熟の生バナナを使うことです。
とはいえ、バナナの量や状態によって生地の扱いやすさが大きく変わるため注意が必要です。
私がこれまで何度も試した中で最適なのは、粉200gに対して完熟バナナ100g。
この配合が、風味をしっかり引き出せて、なおかつ生地もこねやすい、ちょうど良いバランスでした。


生地の材料をボウルに入れる

粉類にバナナ液を加えてヘラでざっくりと混ぜる
バナナパンの生地を手でまとめる
  1. ③ 強力粉(200g)・塩(3g)・砂糖(20g)・ドライイースト(3g)をボウルに入れます。
    その際に、塩とイーストは直接触れないよう離しておきます。
  2. ④ 粉の中心にくぼみを作り、そこにバナナと牛乳を混ぜた「バナナ液」を流し入れます。
    最初はヘラで粉と液体をざっくりと混ぜ、全体に水分がなじんできたら、手でひとまとめにします。
粉の中心をへこませてから液体を加えることで、ボウルの側面に生地がべたつきにくくなり、短時間できれいにまとめることができます。

バナナパンの生地をこねる

バナナパンの生地をこねる

  1. ⑤ 粉っぽさがなくなったら台に出し、生地に弾力が出てなめらかになるまで、5〜7分ほどこねます。


バターを加えて更にこねる

バナナパンの生地にバターを加えてこねる
こねる
生地がベタつく場合は叩き付ける
叩き付ける
  1. ⑥ 無塩バター(20g)を加え、しっとりとしてなめらかになるまで、さらに10分ほどよくこねます。
    ベタベタしてこねにくい場合は、生地を台の上に叩き付ける作業を加えると効果があります。
バナナパンの生地は、特にバターを加えたあたりから、こねればこねるほど生地の弾力が失われてベタつくことがあります。
これはバナナに含まれる成分によるもので、こねにくいと感じたら、生地を台に叩きつけるようにするとグルテンが引き出され、まとまりやすくなります。

なお、バターは冷たいままでも使えますが、室温に戻してやわらかくしておくと、生地になじみやすくなり、こねやすくなります。


バナナパンの生地を一次発酵させる

バナナパンの生地を丸めてラップをかぶせて一次発酵させる
一次発酵が終わったバナナパンの生地
  1. ⑦ 生地を丸めてボウルに戻し、ラップをかぶせます。
    オーブンの発酵機能(35度)を使い、40〜50分ほどかけて、2倍くらいの大きさになるまで一次発酵させます。

生地を切り分ける

バナナパンの生地をボウルの中でガス抜きする
バナナパンの生地をガードで切り分ける
  1. ⑧ ボウルの中で生地を手のひらで軽く押してガスを抜き、そのまま生地を丸ごとすくい上げて、つぶさないように台に移します。
  2. ⑨ カード(生地を切るための道具)を使って、生地を6等分にやさしく切り分けます。
バナナパンは、生地に糖分や水分が多く含まれているため、グルテンがゆるみやすく、大きな気泡ができにくいのが特徴です。
そのため、ボウルの中での軽いガス抜きだけでも十分対応できます。


生地を休ませる

バナナパンの生地を軽く丸める
丸めたバナナパンの生地に濡れた布巾をかぶせる
  1. ⑩ 生地を軽く丸め、生地同士がくっつかないよう間隔をあけて台の上に並べます。
  2. ⑪ 濡らして固く絞った布巾をふわっとかけ、そのまま室温で10分ほど休ませます(ベンチタイム)。
    乾燥を防ぎ、生地がゆるんで成形しやすくなります。

生地を天板に並べる

バナナパンの生地を丸め直して天板に並べる

  1. ⑫ 生地を丸くきれいに成形し直し、とじ目を下にして、オーブンシートを敷いた天板に並べます。

バナナパンの生地を二次発酵させる

天板に並べたバナナパンの生地をオーブンに入れて二次発酵させる

  1. ⑬ 生地が乾燥しないようにすぐにオーブンに入れ、発酵機能(35度)を使って30〜40分ほど二次発酵させます。
    目安は生地が1.5〜2倍にふくらむ程度です。


バナナパンの完成!

焼き上がったバナナパン

  1. ⑭ 180度に予熱したオーブンで、12〜15分焼いたら完成です。
    焼き立てがバナナの風味が一番よく感じられるので、焼き上がりをすぐに食べるのがおすすめです。

完熟バナナの自然な甘みを生かした、やさしい味わいのバナナパン。
材料も手順もシンプルなので、焼きたての香りとふんわり感を気軽に楽しんでみてください。

よくある質問(FAQ)

バナナの量はどれくらいが良いですか?

バナナパンをふんわりと仕上げたいなら、バナナの量は強力粉に対して50%(粉200gならバナナ100g)までに抑えるのがおすすめです。
バナナには水分や糖分、ペクチン、酵素などが多く含まれており、入れすぎると生地がべたつきやすくなり、グルテンがうまく作られず、ふくらみにくくなってしまいます。

生地に卵は加えないのですか?

生地に卵を加えると、コクやリッチさが加わります。
ただし、バナナの風味がやや感じにくくなるため、このレシピではあえて使用していません。
バナナの自然な甘みや香りをしっかり味わいたい方には、卵なしのシンプルな配合がおすすめです。

バナナパンには焼きバナナより、生のバナナを使う方が美味しいって本当ですか?

はい、本当です。
焼きバナナには香ばしさや甘みの濃さがあり、多めに使ってもこねやすいというメリットがありますが、ふんわり・しっとり仕上げたいなら、生の完熟バナナの方が明らかに優れています。

生のバナナには、発酵を助ける酵素(アミラーゼ)が含まれており、イーストの働きを活発にして生地をふっくらと膨らませてくれます。
水分も多く残っているため、焼き上がりもしっとりし、やさしい甘みと自然な香りが全体になじみます。
一方で、焼きバナナは香りは強くなりますが、酵素が失活し、水分も抜けるため、生地がやや重くなりやすく、ふんわり感は出にくくなります。

パンとしての完成度を重視するなら、生の完熟バナナを使うのが一番おすすめです。

このレシピの一次発酵はやや短めですが、基本のパンより時間が少なくて大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。
バナナパンは基本のシンプルなパンよりも発酵がやや早く進むため、一次発酵の時間を少し短くするのは理にかなっています。

完熟バナナに含まれる糖分がイーストの栄養源となり、牛乳などの成分も発酵を助けるため、生地のふくらみが早くなります。
基本のパンが50〜60分かかるところ、バナナパンなら40〜50分程度で十分です。

目安は「生地が2倍にふくらんでいるかどうか」です。
時間よりも見た目を重視して判断すると、失敗しにくくなります。

このバナナパンは、どんな形に成形するのが一番おいしく仕上がりますか?

一番おすすめの成形は「丸パン(厚みのある円形)」です。
しっとり・ふんわり感を保ちやすく、焼き色も均一につきやすいのが特徴で、成形も簡単なので失敗が少なく、初めての方にも扱いやすい形です。

俵型やロール状なども可能ですが、水分が飛びやすくなったり、生地にムラが出たりすることもあるため、まずは丸パンから試すのが最もバランスよく、おいしく仕上がります。

このバナナパンにチョコチップやくるみを入れることはできますか?

はい、入れることはできます。
ただし、チョコチップやくるみを加えると、バナナのやさしい風味がやや感じにくくなることがあります。

このレシピは、完熟バナナの自然な甘みと香りを活かしたシンプルなパンです。
まずは具材を加えず、そのままの風味を楽しむのがおすすめです。
物足りなさを感じたら、トーストしてバターやクリームチーズを添えると、バナナの味がより引き立ち、とても美味しくいただけます。

もちろん、お好みでアレンジを加えても構いませんが、まずはシンプルな美味しさを一度味わってみてください。

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