春によもぎを摘んで使うなら、「よもぎの茹で方」「アク抜き」「下処理(下ごしらえ)」の基本を押さえておくと、失敗なく仕上げられます。
この記事では、よもぎの下茹でから水にさらす工程まで、色よく香りよく仕上げる手順を詳しく紹介します。
和菓子や団子、パン、クッキーなどに使える下ごしらえの方法なので、初めての方でも安心です。
春限定のよもぎをしっかり下処理して、季節の味を楽しんでみてください。
冒頭のよもぎ餅のレシピ動画では、よもぎの茹で方とアク抜きも紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
材料
生よもぎの葉 | 100g程度まで(一度に茹でやすい量) |
湯 | 1.5リットル |
塩 | 大さじ1/2 |
よもぎの茹で方・アク抜き
よもぎを採取して、茎を取り除く

- ① 春先のよもぎの柔らかい新芽を採取します。
- ② よもぎに付いたゴミを取り除きながら、葉だけを摘み取り、茎は取り除きます。
茎も食べられますが、団子や餅、パンなどに使うなら、色よく・食感よく仕上がる葉だけがおすすめです。
ただ、採るときは、根元近くの茎の付け根あたりをつまんで茎ごと摘むと、あとで一株ごとにまとめて葉を取りやすくなります。
よもぎの葉をきれいに洗う

- ③ よもぎを大きめのボウルに入れ、水を注いで優しく洗います。
水を何回か替えながら、残ったゴミや汚れをきれいに取り除き、ザルに上げます。
よもぎを茹でてアクを抜く

- ④ 鍋に湯を沸かして塩を加えたら、よもぎを入れて1分ほど茹で、アクを抜きます。
長く茹でると色が悪くなるので、1分を目安に手早く取り出しましょう。
よもぎを水にさらしてアクを抜く

- ⑤ 茹で上がったら、冷水に取って冷まし、水気を絞ります。
すぐに冷水に取ることで、色よく仕上がり、残ったアクも抜けやすくなります。
よもぎを細かく叩く

- ⑥ よもぎをまな板にのせて軽く刻み、包丁で叩きやすくします。
そのあと、全体が均一に細かくなるまで包丁で叩きます。
繊維も気にならず、食感よく仕上がります。
なお、よもぎ団子など、作る料理によっては、ここで水気をしっかり絞っておくと扱いやすくなります。
生地がゆるくなるのを防ぎ、きれいに仕上がります。
春にしか味わえない新鮮なよもぎは、ていねいに下処理することで、色も香りも引き立ちます。
この記事で紹介した「よもぎの茹で方」や「アク抜きの方法」を参考に、季節の手仕事を楽しんでみてください。
下処理したよもぎは、冷凍しておくと、あとから和菓子やパンづくりにもすぐ使えて便利です。
詳しい冷凍保存の方法もあわせてチェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
下処理・茹で方について
- 茹で時間はどのくらいが適切ですか?
1分ほどで十分です。長く茹ですぎると色が悪くなったり風味が損なわれるので、短時間でサッと茹でるのがポイントです。 - よもぎを茹でる時に塩は必要ですか?
はい、塩を加えることでアクが抜けやすくなり、鮮やかな緑色に仕上がります。湯1リットルに対して塩小さじ1が目安です。 - 茹でたあとのよもぎの香りが弱く感じるのですが、原因は?
茹で時間が長すぎたり、水にさらしすぎると、香り成分が流れてしまうことがあります。
「茹で1分→すぐに冷水→軽めに水気を絞る」という工程を丁寧に行うのがポイントです。 - よもぎの茎も使えますか?
食べられますが、仕上がりの色や食感を考えると、葉だけを使うのがおすすめです。
特に餅や団子などでは、葉だけを使うときれいに仕上がります。
保存・活用方法について
- よもぎの下処理後、冷蔵でどのくらい日持ちしますか?
冷蔵では2日程度が目安です。水気をしっかり絞ってラップで包み、密閉容器に入れて保存すると、やや日持ちが良くなりますが、香りが飛びやすいため早めの使用がおすすめです。 - 下処理したよもぎは冷凍保存できますか?
はい、包丁で叩いて小分けにし、ラップで包んでから冷凍すれば1か月ほど保存可能です。
冷凍したよもぎは自然解凍や流水解凍で使えます。生地に加えるときは、水気を少し加えながら調整すると扱いやすくなります。
使い方・料理別の注意点
- よもぎを叩かずに使うと、どんな影響がありますか?
よもぎを叩かずに使うと、繊維が残って口当たりがやや気になることがあります。団子やパンなどの生地に練り込む場合は、細かく叩くことで色や風味がなじみやすくなります。 - 下処理したよもぎはどんな料理に使えますか?
よもぎ団子、よもぎ餅、パン、クッキー、まんじゅう、ケーキ、うどんなど、幅広く使えます。料理に応じて水気の絞り加減を調整すると、仕上がりが良くなります。
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