枝豆の上手な茹で方をご紹介します。
お伝えする茹で方は3パターン。
それぞれ、「鍋」「フライパン」「電子レンジ」を使います。

茹で時間は4〜5分。
沸騰した湯に枝豆を入れるのがポイントです。
枝豆のアクが抜けて、さっぱりとした味わいになり、食感もほどよく柔らかに仕上がります。
一方で、枝豆の成分は湯に流れ出やすいので、栄養は失われがち。
また、たっぷりの湯を沸かす必要あるため、時間もかかります。

コップ1杯程度の湯で、蒸し焼きにします。
枝豆の成分の流出を抑えられるため、1つめの方法よりも旨味が濃く感じられ、栄養もたっぷり摂れます。
また、あらかじめ湯を沸かす必要がないため時短にもなります。

茹で方とは言え、こちらは水を一切使いません。
枝豆1袋だったら、500w5分でチンしたら完成です。
レンチンすることで枝豆の水分がしっかり抜けるので、味がより濃く感じられ、食感はややねっとりと仕上がります。
また、3つの方法のなかで一番栄養を逃さず摂れるのはこの方法です。
しかも超簡単です。
個人的には、2つめのフライパンで蒸し焼きにした枝豆が好みですが、どの茹で方が良いかは、人それぞれです。
鍋で茹でるとさっぱりとした味になりますし、フライパンやレンジを使うと、枝豆独特の豆の味が濃く感じられます。
いろいろと試してみてください。
枝豆の茹で方【鍋】基本
まずご紹介するのは、枝豆の基本の茹で方です。
ポイントは、湯が沸騰してから枝豆を入れること。
水から茹でるよりも湯に浸す時間が短いので、栄養の流出を比較的抑えることができます。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
枝豆 | 1袋(200〜250g) |
塩 | 大さじ2 |
水 | 1リットル |
- 枝豆をきれいに洗い、塩で揉む。
- 鍋に水を入れ、沸騰させる。
枝豆を塩ごと加え、強火で4〜5分茹でる。 - 2をザルに広げ、粗熱を取る。
好みで塩(分量外)を振ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず枝豆(1袋:200〜250g)を流水できれいに洗います。

ただ一方で、栄養や旨味がやや逃げやすくなるので、やるかどうかはお好みです。

そうすると、サヤの先端部分を切る時に、サヤの中に泥が入り込む心配がありません。
次に、枝豆に塩(大さじ2)を揉み込みます。

新鮮な枝豆にはうぶ毛がびっしり生えていますが、塩を付けてこすり合わすことでそれらのうぶ毛を取り除けるためです。
少し多めの塩で揉むと、色良く茹で上がり、枝豆の味が引き立って美味しくなります。
また、表面の細かい毛が取れるので、口当たりが良くなります。
【工程3】
続いて、鍋に水(1リットル)を入れて火にかけ、沸かします。
沸騰したら枝豆を加え、強火で4〜5分茹でます。
枝豆は水に浮くので、茹でている間にたまに混ぜてください。
茹で時間には、あえて1分の幅を設けています。
枝豆の大きさや仕上がりの好みによって茹で時間は変わってきますので、4分経ったら1つ取り出して食べてみるといいですよ。
【工程3】
枝豆が茹で上がったら、ザルに広げ、粗熱を取ります。
旨味を逃さないために、枝豆は水に浸さず、そのまま冷まします。
ザルが無い場合は、枝豆を皿や新聞紙の上に広げて冷ましてもいいです。
枝豆を皿に盛り、好みで塩(分量外)を振ったら完成です。
枝豆の冷凍

保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れると、1ヶ月ほど日持ちします。
解凍する際には、冷蔵庫に移して自然解凍か、袋ごと流水に当てます。
ちなみに、枝豆は、生のまま冷凍することもできます。
冷蔵庫に長時間入れたままだと、肝臓の働きを高める枝豆の主要栄養素「オルニチン」がどんどん減ってしまいますが、買ってすぐに冷凍庫に入れると、栄養の劣化を防ぐことができます。
詳しくは、「枝豆の冷凍保存と栄養」をご覧ください。
次に、フライパンやレンジを使った枝豆の茹で方をご紹介します。
枝豆の茹で方【フライパン】おすすめ!
続いては、フライパンを使った枝豆の茹で方です。
管理栄養士さんがすすめる栄養たっぷりの茹で方として、テレビで話題になりました。
茹で方とは言っても、こちらは、少量の湯しか使いません。
コップ1杯の湯で蒸し焼きにします。
枝豆には、肝臓の働きを高める成分の「オルニチン」や、「ビタミンC」などが含まれています。
それらに共通している性質は水に溶けやすいということ。
でも、この方法だったら、使う湯の量が少ないため、栄養の流出を抑えられます。
しかも、枝豆の甘みや旨味も適度に濃く感じられるのも嬉しいところです。
健康を気遣う方はもちろんのこと、枝豆の味をある程度はっきりと感じたい方にもおすすめです。
枝豆水塩
枝豆の茹で方【レンジ】簡単
栄養面を考慮した枝豆の食べ方だったら、レンジでチンもいいですよ。
水を一切使わないので、栄養が水に溶け出す心配がありません。
そのうえ調理が簡単。
1袋(200g)あたり500wで5分くらい加熱すればOKなので、忙しい時に便利です。
枝豆をレンチンすることで水分が抜けて、味がより濃くなり、食感も少しねっとりとした感じに仕上がります。
枝豆本来の味を強く感じたいならこの方法。
味や食感はお好みなので、こちらもぜひ試してみてください。
枝豆塩
枝豆の焼き方おすすめ!
「焼き枝豆」
茹で枝豆のレシピではありませんが、最後に、焼き枝豆の作り方もご紹介します。
フライパンレシピと同様に、こちらも、管理栄養士さんのおすすめの食べ方です。
枝豆の表面に焼き目を付けた香ばしいレシピ。
塩に加えてオリーブオイルを回しかけて作るので、風味がアップして食べ応えが増します。
ワインとも合わせやすいです。
レシピ考案者の濱さんによると、枝豆は茹でると、主要な栄養素であるビタミンCを5割も捨てていることになるそうです。
ビタミンCは、水に溶けやすい性質があるためです。
でも、水を使わずに調理すると、ビタミンCの残存率は、茹でた場合の2倍にもなるとのこと。
また、代謝を上げる効果のあるモリブデンという栄養素に至っては、240倍にもなるそうです。
枝豆塩オリーブオイル
以上、枝豆の茹で方(+焼き方)をお伝えしました。
枝豆というと鍋で茹でるイメージが強いですが、それ以外の調理法もそれぞれ違った特徴があって面白いです。
ぜひ、自分好みのやり方を見つけてください。