セロリで作る常備菜の簡単レシピをご紹介します。
料理研究家の藤井恵さんが考案した「セロリの塩漬け」です。
セロリを葉ごと使ったシンプルな塩漬けで、箸休めとしてそのままいただくだけなく、サラダや和え物やスープなど、いろいろなお料理に使えて便利です。
この塩漬けを使った、春巻きの簡単レシピも合わせてお伝えします。
(一部情報元:NHK「きょうの料理」2017年4月18日放映)
セロリの塩漬けの作り方
「セロリの塩漬け」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
セロリ | 4〜5本(800g) |
塩 | 小さじ2強(12g) |
- セロリの茎は筋を取り、2〜3ミリ幅の斜め薄切りにする。葉は細かく刻む。
- 1に塩をまぶし、常温に1時間ほど置いてしんなりさせたらできあがり。冷蔵庫で1週間保存できる。
写真をもとにレシピを説明します。
セロリの塩漬けを写真で解説
【工程1】
まずセロリ(4〜5本:800g)の筋を取ります。
ちなみに筋というのは、茎の表面の盛り上がった部分のことで、硬いところは食べにくいので取り除きます。
上の写真のように包丁で削ぐか、ピーラーで削ります。
次に茎を2〜3ミリ幅の斜め薄切りにし、葉を細かく刻みます。
セロリは繊維を断ち切るように斜めに切ると、食感が良くなります。
また2〜3ミリくらいの薄切りにすると、歯当たりが優しくなります。
葉も細かく刻むと、美味しくいただけます。
【工程2】
最後にセロリの茎と葉を合わせ、塩(小さじ2強:12g)をまぶし、常温に1時間ほど置いてしんなりさせたら完成です。
セロリの葉は、セロリが苦手というわけでなくても、意外と捨ててしまいがちだと思います。かく言う私も、セロリ好きですがけっこうな確率でポイしてしまいます。
でもこんな風に茎と一緒にザクザク刻んで塩漬けにするだけで、案外さっぱり美味しくいただけます。
ただセロリの葉は、独特の風味が茎よりも少し強いことは確かで、この塩漬けもそれは分かるので、セロリがそれほど好きではないという方は、葉の量を少なめにするか、茎の部分だけで作ることをおすすめします。
この塩漬けは、冷蔵庫で1週間保存が効きます。作り置きしておくと、サラダや和え物にしたり、また肉魚料理に添えたりと、幅広く料理に使えて便利です。
ちなみにこの塩漬けで作る料理の1番のおすすめはスープです。
藤井さんが「この塩漬けから出た汁気を、セロリと一緒にスープにすると美味しい」とおっしゃっていたので、作ってみたところ、セロリの風味が豊かな食べ応えのあるスープが出来ました。
ちなみに上のスープは、セロリの塩漬け(汁ごと)に水を足し、少量のコンソメとこしょうで味付けし、仕上げに卵をちらしました。
温める程度の加熱で十分なので、思い立ったらすぐに作れますよ。
最後に藤井さんが考案した、このセロリの塩漬けを使った春巻きのレシピをご紹介します。
セロリの春巻きの作り方
「セロリの春巻き」のレシピです。
具材の包み方は、後ほど写真をもとに説明します。
セロリの塩漬け(※) | 1/4量 |
ハム | 2枚 |
プロセスチーズ | 4切れ(40g) |
春巻きの皮 | 4枚 |
片栗粉 | 小さじ2 |
揚げ油 | 適量 |
小麦粉 | 大さじ1 |
水 | 大さじ1 |
※冒頭で紹介したレシピで作ったもの。
- セロリの塩漬けの水気を軽く絞り、片栗粉をまぶす。ハムは縦に4等分し、チーズは縦半分に切る。
- 春巻きの皮のツルツルした面を下にして置き、中央にハム・チーズ・セロリの塩漬けの順にのせ、巻き終わりを水溶き小麦粉(小麦粉と水を混ぜたもの)を塗って止める。(下の写真参照)
- 170度に温めた油で4〜5分かけてこんがり揚げたらできあがり。
調理のポイントは、セロリの塩漬けにあらかじめ片栗粉をまぶすことです。
片栗粉をまぶすと、セロリの水気をしっかり抑えることができます。
この春巻きの具材の包み方を写真をもとに説明します。
まず春巻きの皮のツルツルした面を下にして置きます。ツルツルした面が表になります。
そして上の写真のように、春巻きの皮(1枚)の角が手前に来るように置き、ハム(2切れ)・チーズ(2切れ)の順にのせます。
藤井さんによると、この春巻きは、ハムやチーズのような塩気のある食材を組み合わせると、調味料いらずで手軽に食べられるそうです。
次にハムとチーズの上に、片栗粉をまぶしたセロリの塩漬けをのせ、春巻きの皮のフチ(奥側の2辺)に水溶き小麦粉を塗ります。
そして普通に包みます。包み方は、写真の右側を参考にしてください。
チーズは皮から流れ出やすいので、ハムとセロリで挟むように真ん中に入れ、水溶き小麦粉を少ししっかりめに塗って止めます。
あとは170度に温めた油で、4〜5分かけてこんがり揚げたら完成です。
チーズやハムといった風味の強い食材とセロリを合わせて加熱調理すると、セロリ独特の香りが和らいで食べやすくなります。
おやつ感覚で食べられるあっさりとした春巻きですよ。