里芋の素揚げは、外は香ばしく中はほくほくとした食感が魅力の一品です。
里芋の下ごしらえと揚げ方のコツをおさえるだけで、シンプルながら満足感のある味わいに仕上がります。
今回は、そんな里芋の素揚げを2通りの味つけで紹介します。
ひとつは、塩だけで素材の甘みを引き立てる「基本の素揚げ」。
もうひとつは、醤油・みりん・砂糖・酢を合わせた「甘辛ダレの素揚げ」です。
どちらも同じ下ごしらえから作れるので、気分に合わせて味を選べます。
材料
| 里芋 | 350g(約7個) |
| 塩(ぬめり取り用) | 小さじ1/4 |
| 塩(仕上げ用) | 小さじ1/8 |
| 揚げ油(サラダ油) | 深さ3cm |
| 醤油 | 大さじ1 |
| みりん | 大さじ1 |
| 酢 | 小さじ1/2 |
| 砂糖 | 小さじ1 |
里芋の素揚げのレシピ・作り方
里芋の下ごしらえをする
- ① 里芋(350g:約7個)は皮をむき、一口大に切ります。
塩(ぬめり取り用:小さじ1/4)をふって軽くもみ、ぬめりを落とします。
水でさっと洗い、キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取ります。
ぬめりを残したままゆでると湯が濁り、揚げたときに食感が重たくなります。
さらっとした表面にしておくと、仕上がりが軽く、塩の味も自然になじみます。
より詳しく:ぬめりを落とす際の注意点
里芋を下ゆでする
- ② 鍋に里芋とかぶるくらいの水を入れて火にかけます。
沸騰したら火を少し弱め、7〜8分ゆでます。
竹串を刺して、中心で軽く抵抗を感じるくらいで火を止めます。 - ③ ザル(できれば盆ザル)に上げ、粗熱と水気をしっかり取ります。
里芋の表面が乾いたら、全体になるべく均一に塩(仕上げ用:小さじ1/8)を軽く振ります。
より詳しく:ザルに上げる際の注意点
基本の素揚げを仕上げる
- ④ 揚げ油(サラダ油:深さ3cm)を160〜170℃に熱し、里芋を入れます。
じっくり8〜10分ほど、たまに返しながら全体がうっすら色づくまで素揚げにします。
最後に180℃まで温度を上げ、30秒ほど揚げて表面をカリッと仕上げます。 - ⑤ 基本の素揚げを仕上げます。
油をしっかり切り、熱いうちに軽く塩を振ったら、基本の素揚げの完成です。
甘辛ダレの素揚げを仕上げる
- ⑥ 甘辛ダレの素揚げを仕上げます。
小鍋に醤油(大さじ1)・みりん(大さじ1)・酢(小さじ1/2)・砂糖(小さじ1)を入れ、中火にかけます。
30〜40秒ほど煮立ててアルコール分を飛ばし、軽く煮詰めます。
火を止めたら揚げた里芋を加え、手早く全体にタレを絡めます。
里芋の素揚げの完成!

- ⑦ 器に盛ります。
塩だけで仕上げた素揚げは、里芋の甘みとほくほくとした食感が引き立ちます。
甘辛ダレを絡めたものは、照りとコクがあり、ご飯によく合うしっかり味です。
どちらも熱々のうちにいただきましょう。
下ごしらえから丁寧に仕上げた里芋の素揚げは、素材の良さがそのまま生きる一品です。
ほどよい香ばしさとやさしい味わいで、夕食の一品にもおつまみにもぴったり。
シンプルだからこそ、何度でも作りたくなる味わいです。
よくある質問(FAQ)
下ゆでした後に里芋をザルにあげるときの注意点は?
里芋をゆでた後は、ザルにあげて粗熱をとりながら、しっかり乾かすことが大切です。
ぬめりがつきやすいので、できれば通気性のよい盆ザルなどを使い、里芋を重ならないように広げておきましょう。
この工程で水分とぬめりを丁寧に取ると、表面がさらっとして油がよくなじみ、香ばしく軽い素揚げに仕上がります。
カリッとした食感にするための大切なポイントです。
里芋を素揚げするときの油の温度と揚げ時間は?
里芋の素揚げは、160〜170℃の中温でじっくり8〜10分ほど揚げるのが基本です。
温度が低すぎると油を吸いやすくなり、高温すぎると中が硬く仕上がります。
表面がうっすら色づき、泡が少なくなってきたら中まで火が通った合図です。
最後に180℃で30秒ほど温度を上げると、外がカリッと仕上がります。
塩でもんでぬめりを取るときは、どのくらい取ればいいですか?
塩をふって軽くもみ、表面が白くなってぬめりが浮いてくる程度で十分です。
完全に取り切る必要はありません。
このあとゆでる工程で残ったぬめりが自然に落ち、さらっとした状態になります。
ぬめりを落としすぎると里芋のねっとり感が弱くなるので、軽くもんで浮き上がった分を洗い流す程度にしましょう。
洗ったあとは、水気と一緒に余分なぬめりを拭き取り、表面をさらっと整えます。

















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