
海苔の保存に湿気は大敵。
海苔を美味しく保存するには、空気に触れさせないことがとても大切です。
そこで今回は、海苔の上手な保存方法をご紹介します。
お伝えするのは、冷蔵・冷凍・常温の3パターンです。
一番のおすすめは、冷蔵庫で保管する方法。
付属の乾燥剤と一緒に保存袋に入れて、余分な空気を抜きます。
空気を抜いて密閉することで、時間が経っても海苔のパリパリした食感を楽しめます。
また、冷蔵することで、海苔の風味もしっかりキープできます。
一方、冷凍保存は、海苔を長期間保存する場合におすすめです。
ラップでくるんだうえでフリーザーバッグに入れて冷凍。
冷蔵よりも食感と風味が長持ちします。
ただし、冷蔵保存した方が、より手軽に使えます。
お手軽なのは常温保存です。
保存袋を2重にして冷暗所で保管。
海苔の風味は冷蔵や冷凍に及びませんが、常温に戻す手間がかからないので、必要なときに手早く使えます。
それぞれの保存方法と保存期間について、詳しくお伝えします。
(一部情報元:NHK「あさイチ」2019年3月5日放映、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2018年7月3日放映、日本テレビ「ヒルナンデス!」2018年7月23日放映)
冷蔵保存オススメ!

まずご紹介するのは、海苔を冷蔵庫で保存する方法。
海苔の栄養に詳しい秋葉原駅クリニック院長の大和田潔さんが薦める、海苔の保存方法です。
焼き海苔 | 適量 |
- 海苔と乾燥剤をジッパー付きの保存袋に入れ、袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じる。
- 冷蔵庫で保存する。
空気に触れさせないので、海苔のパリッとした食感が長持ちします。
また大和田さんによると、冷蔵庫は湿度が低くて温度が一定なので、香りや栄養成分も壊さずに保存できます。
海苔を取り出すときは、常温に戻してから保存袋を開けます。
袋を開けたときに室内との温度差がありすぎると海苔が結露してしまうので、このひと手間が大切。
NHKの「あさイチ」によると、冷蔵庫から取り出して、10分待ってから保存袋を開けるのがおすすめです。
保存期間は、1ヶ月から2ヶ月くらいを目安にしてください。
ただし、海苔を頻繁に出し入れして、何度も空気に触れさせると、早めに風味が落ちてしまいます。
もっと長期間保存したい場合には、冷凍しておくのがおすすめです。
海苔の冷凍については後ほどご説明します。
密閉性の高いアルミ製の袋なども売られていますが、ジップロックでも十分に空気を遮断してくれます。
100均の保存袋はものによると思いますが、心許ない場合は、保存袋を2枚重ねしたり、海苔をラップで包んでもいいと思います。
また、海苔がジッパー付きの袋に入って売られている場合は、その袋を活用することもできます。
ちなみに、タッパー型の保存容器やアルミ缶などのケースはNGです。
そうした入れ物に海苔を剥きだしのまま保存しておくと、空気に触れやすい状態になり、せっかくの海苔がシナシナになってしまうので、おすすめできません。
続いて、海苔を冷凍して長期間保存する方法をご紹介します。
冷凍保存長期保存

こちらは、海苔を冷凍して保存する方法です。
冷凍は、長期保存向き。
常温に戻さず放置しておいた場合、保存期間の目安は半年くらいです。
焼き海苔 | 適量 |
- 海苔をラップでくるんでジッパー付きのフリーザーバッグに入れ、袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じる。
- 冷凍庫で保存する。
海苔を冷凍する場合は、乾燥剤は使いません。
乾燥剤は1ヶ月から2ヶ月で湿気を吸う力がなくなるので、長期保存が前提の冷凍にはあまり向かないからです。
もちろん、定期的に乾燥剤を替えれば問題ありませんが、忘れずに交換するのはなかなかハードルが高いです。
ですから、乾燥剤に頼るのではなく、空気そのものをしっかりと遮断します。
空気に触れないよう海苔をラップでくるんだうえで、生地の厚いフリーザーバッグに入れて、空気を抜く。
そうすることで、密閉性が向上します。
ところで、冷凍の場合も、冷蔵と同様に、保存袋を開けたときの結露に注意する必要があります。
必ず、常温に戻してから保存袋を開ける。
そのルールは冷蔵のときと変わりません。
常温に戻るまでの時間は意外とかかるので、忙しくないときに気長に待つのがおすすめです。
最後に、常温のまま海苔を保存する方法をご紹介します。
常温保存お手軽

こちらは、海苔を常温で保存する方法。
冷蔵庫収納家の福田かずみさんが薦める保存方法です。
この方法の最大の長所は手軽さ。
保存袋を開ける前にわざわざ常温に戻す必要がないので、思い立った時にサッと使えます。
焼き海苔 | 適量 |
- 海苔と乾燥剤をジッパー付きの保存袋に入れ、袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じる。
- 1をさらにもう1枚の保存袋に入れ、袋の中の空気を抜き、口をしっかり閉じる。そのまま常温保存する。

常温保存と言っても、日が当たるところや高温になるところは、避けてください。
海苔の劣化には湿度だけでなく温度も関係してくるので、冷暗所に置くのがおすすめです。
また、保存袋を2枚重ねしますが、ジッパー付きの保存袋に入って売られている海苔の場合は、その上から保存袋をもう1枚かぶせるだけでOKです。
常温保存でも、湿気対策をしっかりすれば、海苔のパリパリ感をキープできますよ。
冷蔵や冷凍保存にくらべると若干風味は落ちますが、あまり気にならないと思います。

ところで、当サイトでは、最初に紹介した冷蔵保存の考案者、大和田潔さんおすすめの料理も紹介しています。
チーズを海苔で巻くだけのシンプルな一品ですが、侮れない美味しさです。
おつまみにぴったりですよ。

また、湿気ってしまった海苔を復活させる方法も紹介しています。
リンク先では、海苔をパリッとさせる方法4パターンと、どうにもならないくらい湿気ってしまった時におすすめの佃煮のレシピをお伝えしています。
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