テレビ番組で、「タマネギの理想的な料理法」が話題になっていました。
タマネギを加熱調理する場合には、切ったらそのまましばらく放置するとよいようです。
切ったらいったん放置。私にはかなり新鮮な注意点だったので、ご存知でないという方もいらっしゃると思います。
タマネギを切って放置する理由と、そうすることで効率よく取り込めるタマネギの有効成分について簡単にまとめました。
(情報元:「林修の今でしょ!講座」2014年9月23日放映)
タマネギは切ったらいったん放置
タマネギの理想的な調理法を教えてくださったのは、管理栄養士の岸村康代さん。
岸村さんは野菜の賢い食べ方を調べて実践することで、13Kgのダイエットに成功した経験をお持ちです。その体験をもとに、ダイエットに関する本「岸村式 食べちゃダメなものはない! ダイエット 焼肉、ケーキだってOK!」を執筆しています。
岸村さんによると、野菜の理想的な調理法を知れば、食べる量を変えずに減量できるそうです。

さて、岸村さんが注目するタマネギの有効成分の1つは、硫化化合物。
硫化化合物は、タマネギの辛みのような強い刺激臭があるのが特徴です。ちなみに他に多く含まれている野菜には、ニンニクやネギ・大根などがあります。
「硫化化合物」の効能を調べてみたところ、強い抗酸化作用があり、血行を促進する働きがあるようです。血行が良くなるということは、かなり幅広い病気の予防になりますね。
そんな有り難い「硫化化合物」ですが、岸村さんによると弱点もあります。それは、水に溶け出す性質があり、しかも熱に弱いこと。そのため、この有効成分を効率よく摂取するには次の2つの点に注意する必要があります。
- 水にさらさない。
- 加熱する場合は、切ってから15~30分放置する。
タマネギを調理する際には、水にさらさない方が良いようです。また切ってからしばらく置くと、硫化化合物が空気に触れて、加熱に強くなるのだそうです。
タマネギは腸内環境を良くする
ところで、岸村さんによると、タマネギには腸内環境を良くする効果もあります。
タマネギは野菜の中ではトップクラスといえるほど、オリゴ糖が多く含まれているそうです。
オリゴ糖は、大腸に住んでいる善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌など)のエサになります。オリゴ糖を積極的に摂取すると善玉菌が増えることになり、結果として腸内環境が改善されるのだとか。ちなみに悪玉菌のエサになるのは、肉と油っこい食べ物だそうです。
岸村さんによると、腸内の環境はとても変わりやすく、良い菌を1日で増やすことも可能です。腸内環境を整えると、ダイエット効果もあるようですよ。
岸村さんは、以前は少し食べただけで太ってしまう体質だったそうですが、野菜をしっかり摂るようになってから、食べても太りにくい体になったそうです。
あらためて野菜のパワーは侮れませんね。野菜を調理する際には、まずタマネギに包丁を入れるのことを習慣にすると、放置する時間が確保できていいですね。
画像引用元:harvested onions by Eunice、Spring Pea, Ramp, Garlic Onion Soup by atl10trader