
玉ねぎを料理に使う時には、切ったあとにしばらく放置するのがおすすめです。
放置する時間は、15〜30分ほど。
時間に余裕がある場合は、スライスした後に1〜2時間置くとより良いです。
玉ねぎを切って放置すると、次のような2つのメリットがあります。
- 栄養がアップする
- 辛味が抜ける
玉ねぎをあらかじめ切っておくと、強い抗酸化力と血行促進効果が期待できる有効成分が増えるうえに、辛味が和らいで食べやすくなります。
玉ねぎ放置で栄養と食べやすさアップ
ではなぜ、玉ねぎを切ったあとにしばらく置くと、栄養が増えて、辛味が抜けるのでしょうか。
その理由は「硫化アリル」という成分にあります。
玉ねぎには、強い刺激臭のもとになっている「硫化アリル」という硫化化合物が含まれています。
玉ねぎを切ってしばらく置くと、この「硫化アリル」が空気に触れて「アリシン」という血液サラサラ成分に変わりやすくなり、それと同時に、玉ねぎの辛味も抜けて食べやすくなるのです。
ちなみに、「硫化アリル」は、玉ねぎの他に、にんにく・ねぎ・大根などにも含まれています。
玉ねぎを放置する方法と時間
玉ねぎの栄養をアップさせつつ辛味をしっかり抜く方法は、とても簡単です。

調理しやすいように切ってから、玉ねぎを広げて15〜30分置くだけです。
時間がある場合は、さらにゆっくりと1〜2時間ほど置くとより効果的です。

また、調理に差し支えがなければ、切り方にもこだわると、さらに効果が高くなります。


ちなみに、硫化アリルは、水に溶けやすく熱に弱いという性質があります。
ですから、この成分の健康効果を期待するのなら、生のまま水にさらさずに食べるのが一番おすすめです。
ただ、玉ねぎを加熱して食べる場合でも、しばらく放置することで加熱に比較的強くなります。
以上、切った玉ねぎをしばらく放置するメリットについてお伝えしました。
ところで、当サイトでは、「玉ねぎの辛味の抜き方」と「玉ねぎの血液サラサラ効果をアップさせる方法」をそれぞれ別記事で詳しく解説しています。
リンク先も合わせて参考にしてください。