フーチバージューシーのレシピをご紹介します。
沖縄の郷土料理、ヨモギ雑炊のレシピです。
ヨモギと言えば、春先の柔らかい新芽しか料理に使えないと思い込んでいましたが、沖縄では、夏の成長しきったヨモギも食べるそうです。
沖縄の食べ方は、実にバラエティーに富んでいて、ごく普通に団子や餅に加える他にも、麺類の薬味にしたり、炊き込み御飯や雑炊に加えたりと様々です。
本場沖縄のフーチバージューシー
昨年、沖縄を旅行した際に、私は初めて、「フーチバージューシー」というヨモギが入った雑炊を食べました。
「フーチバージューシー」というメニュー名は、炊き込みご飯を指すこともありますが、雑炊を指す場合もあります。
雑炊全体が草色に染まるほど、たっぷり入ったヨモギ。
馴染みのない、強烈な苦みを感じました。
夏のよもぎだから余計に苦いのだろうとその時は思いましたが、最近になって、実は、本州に自生しているヨモギと沖縄のそれとでは、種類が違うことを知りました。
沖縄のヨモギは、本州のよもぎと違って、生食してもそれほど苦くないそうです。
だとすると、沖縄で食べたフーチバージューシーはヨモギの入れ過ぎだったのか、それとも、はっきりと苦みを感じるほどたっぷりと入れるのが沖縄流なのか、未だに分かりません。
さて、今日は、私が住む関東地方に自生する春の柔らかいよもぎを使って、苦くない食べやすくて美味しい「フーチバージューシー」を作ってみました。
材料
ヨモギの生葉 | 20g |
豚肉 | 120g |
白米 | 1カップ(200ml) |
だし汁 | 4と1/2カップ |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
レシピ・作り方
- ヨモギの葉の柔らかいところを選び、硬い部分を取り除きます。
- 豚肉を細かく刻み、米を研いでザルに上げます。
- 米を土鍋(もしくは普通の鍋)に入れ、豚肉・だし汁・酒・塩を加え、火にかけます。
沸騰したら、米を鍋の底からすくい上げるようにヘラでひと混ぜして、フタを少しずらしてかぶせます。
火を弱め、20分ほど炊きます。 - ヨモギを加え、軽くひと煮立ちさせたら完成です。
雑炊は、生米から土鍋で炊くととても美味しいです。
土鍋がない場合は、普通の鍋でも炊けます。
ヨモギの量は控えめにしたので、とても食べやすい味に仕上がります。
ヨモギの程よい苦みで、豚肉の旨みが出た雑炊をさっぱりといただくことができますよ。