タコの優しい旨味がクセになる、「タコ飯」のレシピをご紹介します。
タコ飯は、生ダコで作ることもできますが、茹でダコを使うのがおすすめです。
というのは、生ダコと米を一緒に炊くと、仕上がりが生臭くなりやすいためです。
これからお伝えするのは、かつおだしで炊き上げる、シンプルなタコの炊き込みご飯。
生姜と大葉の風味も加わって、味わい深く仕上がります。
タコは、ほどよく弾力のある食感で、噛むと、ジワッと美味しさが広がります。
タコの味を存分に楽しめる一品です。
材料
米 | 2合 |
茹でタコ | 150g |
生姜 | 7g |
大葉 | 適量 |
かつおだし | 適量※ |
みりん | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1/2 |
醤油 | 小さじ1 |
塩 | 小さじ1/2 |
- かつおだしの分量は下の文中参照。だしの素を水に溶かして使うのもアリ。
作り方
まず、米(2合)を洗ってザルに上げ、茹でタコ(150g)を1.5センチ角に切ります。
次に、米を炊飯器に入れ、調味料Aを加え、2合の目盛りまで、かつおだしを注ぎます。
そして、千切りにした生姜(7g)とタコをのせて、白米モードで普通に炊きます。
調味料Aは、みりん(大さじ1)・酒(大さじ1/2)・醤油(小さじ1)・塩(小さじ1/2)です。
かつおだしは、だしパックを使うと、手軽に作れるのでおすすめです。
もちろん、鰹節から取った本格だしでもいいですし、また、面倒な場合は、水(350ml)に顆粒だしの素(小さじ1)を溶かして使うのもアリです。
炊き上がりは、タコの鮮やかな赤色がとてもきれいです。
あとは、これをさっくりと混ぜ、器に盛り、千切りにした大葉(適量)をのせたら完成です。
このお料理の魅力は、なんと言っても、たこの存在感です。
たこをご飯と一緒に炊くことで、水分がほど良く抜けて、味がより濃く感じられます。
噛むたびに旨い、たこの炊き込みご飯。
たこと調味料と米を炊飯器で炊くだけなので、とても簡単に作れます。
なお、今回ご紹介したタコ飯は、お弁当にするのもおすすめです。
「タコ飯弁当」の作り方については、リンク先をご覧ください。
忙しい朝でも手軽につくれるお弁当です。
郷土料理としてのタコ飯
ところで、日本各地の海沿いには、タコ飯が郷土料理として有名な地域が点在しています。
熊本県にある天草諸島も、そうした地域の1つです。
達人にお話を伺ったところ、タコは、むかしはこの地域で日常的に食べられていたそうです。
砂地でたくさん捕れたので二束三文だったとか。
でも、今では収穫量が減り、それなりに高価になったため、手軽に作れるタコ飯でさえ、食卓に上がる頻度は低くなったとのことです。
この地域では、新鮮な生ダコがすぐに手に入るにも関わらず、冒頭で紹介したような茹でダコを使ったタコ飯の他に、意外にも、干しダコを使ったタコ飯が人気があるようです。
実際に、天草地域では干したタコが料理によく使われています。
干しダコでタコ飯を作ると、食感がやや硬く感じられますが、水分が抜けてる分、旨味は濃く感じられます。
また、干しダコは保存性が高いので、思い立ったらすぐにタコ飯が作れるというメリットもあります。
冒頭では、家庭で作りやすいレシピを紹介しましたが、干しダコを入手したら、それをもとにタコ飯を作ってみるのも面白いですよ。
ところで当サイトでは、熊本の観光スポットや熊本の郷土料理について、別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせて参考にしてください。
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