にゅうめん(煮麺)は、そうめんの産地として知られる奈良県三輪地方で古くから親しまれてきた温かいそうめん料理です。
澄んだだし汁に鶏肉やしいたけなどの具材が加わり、やさしいながらも旨味たっぷりに仕上がります。
今回ご紹介するにゅうめんのレシピは、伝統的な具材とだしの風味を大切にしながら、顆粒だしを使って手軽に作れるように工夫しました。
火加減や加熱時間のコツを押さえれば、しっとり柔らかな鶏肉と熱々の温かいそうめんを家庭でおいしく楽しめます。
材料
鶏むね肉 | 100g |
しいたけ | 2枚 |
かまぼこ | 4枚 |
三つ葉 | 1/2束(50g) |
そうめん | 3束(150g) |
塩(鶏肉用) | 小さじ1/8 |
顆粒かつおだし ※ | 小さじ1 |
顆粒昆布だし ※ | 小さじ1/3 |
水 ※ | 600ml |
薄口醤油 | 大さじ2(濃口なら大さじ1と2/3) |
みりん | 大さじ1 |
- 顆粒昆布だしは、顆粒かつおだしで代用可。
顆粒だしと水は、昆布とかつおの合わせだしで代用可。
にゅうめんのレシピ・作り方
鶏肉やしいたけなどの具材を切る

- ① 鶏むね肉(100g)は薄くそぎ切りにし、塩(小さじ1/8)をまぶします。
しいたけ(2枚)は薄切りにします。
かまぼこ(4枚)は5ミリ幅に切ります。
三つ葉(1/2束:50g)は3〜4センチの長さに切ります。
だしで具材を煮る
- ② 鍋に顆粒かつおだし(小さじ1)・顆粒昆布だし(小さじ1/3)・水(600ml)を入れて中火にかけます。
沸騰してきたら鶏肉としいたけを加えます。
再び沸騰してきたら弱火に落とし、アクを取りながら2分ほど煮ます。
調味してかまぼこを加える

- ③ 薄口醤油(大さじ2)・みりん(大さじ1)を加え、かまぼこを加えて温めます。
お好みで塩(少々)で味を整えます。
そうめんをゆでる
- ④ 食べる直前に別鍋でそうめん(3束:150g)をゆでます。
ゆで上がったら、流水でぬめりを落とし、ザルに上げて水気をしっかり切ります。
たとえば、茹で時間1分半の場合は、1分10秒ほどに短くすると良いです。
また、ぬめりを取る程度に手早く洗い、冷やしすぎないようにすると、盛りつけ後も熱々の状態で食べられます。
にゅうめんの完成!

- ⑤ 温めた器にそうめんを盛ります。
熱いつゆと具を注ぎ、三つ葉を散らしたら完成です。
できあがったにゅうめんは、あっさりとした中にも深い旨味が広がる一杯です。
短時間で作れて季節を問わず楽しめるので、昼食や軽めの夕食、余ったそうめんのアレンジにもぴったりです。
よくある質問(FAQ)
にゅうめん(温かいそうめん)とはどのような料理ですか?
にゅうめん(煮麺)は、奈良県の三輪地方で古くから親しまれてきた郷土料理で、温かいだし汁にそうめんを入れて食べる料理です。
漢字では「煮麺」と書きますが、実際にはそうめんを煮込むのではなく、ゆでた麺を温かいだし汁に加えて仕上げます。
そうめんの産地として有名な三輪では、そうめんを1年中おいしく食べられるように、この温かい食べ方が広まりました。
今回のレシピでは、鶏肉・しいたけ・かまぼこ・三つ葉といった、伝統的なにゅうめんでもよく使われるポピュラーな具材を取り入れています。
また、だしは鰹節と昆布の合わせだしを使うのが本来の作り方ですが、このレシピでは顆粒だしを使って、家庭でも手軽に作れるようにしています。
だし汁を沸騰させてから鶏肉やしいたけを加えるのはなぜですか?
にゅうめんのように澄んだだしを使う料理では、だし汁を一度沸騰させてから具材を加えることで、いくつかの効果があります。
まず、沸騰した状態で鶏肉を入れると表面がすぐに固まり、旨味を閉じ込めやすくなります。
また、短時間でアクが浮き上がるため効率よく取り除け、だしの濁りや雑味を防げます。
加える際は、だし汁を中火〜強めの中火でしっかり沸騰させ、具材を入れたら再び沸いたタイミングで弱火に落とし、アクを取りながら短時間で火を通すのがポイントです。
にゅうめんの具材はアレンジできますか?
はい、季節や好みに応じてアレンジ可能です。
春は菜の花、夏はおくらやみょうが、冬はほうれん草やかぶなどを加えると、旬の味を楽しめます。
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