レシピ動画
人参を千切りにする方法を解説します。
千切りとは、食材を1〜2ミリくらいの幅に細長く分ける切り方で、サラダや和え物などによく使われます。
千切りは、コツを抑えれば、包丁でもとても簡単です。
包丁で人参を千切りにする場合、やり方は大きく分けて2つあります。
- 基本の千切り
- 簡単な千切り
基本の千切りは、千切りの長さがきれいに揃う王道の切り方です。
簡単な千切りは、初心者でもラクチンな切り方ですが、一方で、仕上がりの長さに多少のばらつきが出るのが特徴です。
基本の千切り
- ① 輪切り
- ② 薄切り
- ① 人参の皮を好みで剥き、ヘタを切り落として、4〜5センチくらいの輪切りにします。
- ② 人参の断面を下にして立たせて置き、上から包丁を入れて、繊維に沿って1〜2ミリくらいの薄切りにします。
寝かせて切っても良い

なお、人参の皮むきは必須ではありません。
人参は、皮ごと使う方が栄養面も含めてムダがありませんが、皮の少しかたい食感が邪魔になる場合はむいてから使ってください。
参考:人参の皮むき
- ③ 並べる
- ④ 細く切る
- ③ 薄切りにした人参を少しずつずらして重ね、写真のようにきれいに並べます。
- ④ 端から1〜2ミリ幅に細く切ったら完成です。
長さがきれいに揃う
この基本の切り方で切ると、千切りの長さがきれいに揃います。
ですから、たとえば「紅白なます」など特別な日のお料理には、特にぴったりの切り方です。
簡単な千切り
- ① 斜め薄切り
- ② ずらして重ねる
- ① 人参の皮を好みで剥き、1〜2ミリ幅の斜め薄切りにします。
- ② 先の方法と同じように、薄切りにした人参を少しずらして重ねて並べます。
- ③ 細く切る
- ③ 端から1〜2ミリ幅に細く切ったら完成です。
長さにばらつきがある
こちらの方法で切ると、できあがりの長さに多少のばらつきが出ますが、包丁をあまり使い慣れない方でも、比較的ラクに千切りができます。
食感がやや柔らかい
また、あまり大きな違いではありませんが、加熱調理した時に、先の方法よりも食感がやや柔らかく感じられます。
先の方法は人参の繊維に沿って切っていますが、こちらの切り方だと、繊維を断ち切ることになるためです。
ピーラーで千切り
また、包丁が苦手な場合や千切りを早く済ませたい場合は、ピーラーやスライサーなどのグッズを使うのもおすすめです。
ピーラーで千切りを作る場合は、まず、ピーラーの刃を人参の表面に当てます。
そして、そのままピーラーを軽く手前に引くだけです。
千切りの長さは自由に変えられます。
人参の頭からお尻までピーラーを滑らせれば、かなり長さのある千切りを作ることも可能です。
ちなみに、千切り専用ピーラーは、100均などでも販売されていますが、ものによって使い勝手にバラツキがあります。
当サイトのおすすめは「スピードツマピーラー」。
よく切れますし、値段も手頃です。
スライサーで千切り
こちらは、千切りができる人参専用のスライサー、「千切り両面しりしり」です。
千切りにした人参を使うお料理といえば沖縄の「にんじんしりしり」が有名ですが、そのためか、人参専用の千切りスライサーは、この人参しりしり用を謳っている商品がとても多いです。
ただ実際は、人参しりしり以外にも使えますし、人参だけでなく他の似たような野菜も千切りできるので、千切り器は1つ持っておくと意外と便利です。
なお、使い方は、ピーラーと同様に、スライサーの場合もとても簡単です。
人参をカッター部分の上で前後に動かすだけで、手軽に千切りにできます。
ピーラーとスライサーの違い
仕上がりについては、ピーラーとスライサーをくらべると、スライサーの方は、やや細かくて、ちょっと不格好な形になります。
ピーラーだと、細長くてきれいな仕上がりに。
とは言え、スライサーを使うと、人参の切断面が荒くなることが多い分、調味料を加えた時の味馴染みはいいです。
お好みで試してみてください。
ちなみに、最後に残った小さな人参に関しては、ピーラーとスライサー、どちらを使っても切りにくいです。
ピーラーやスライサーと包丁をくらべたら、人参を最後まで残さずきれいに切れるのは、やはり包丁です。
最初のうちはこうしたグッズに頼るのもいいですが、いずれは包丁を使った千切りに慣れるのもいいと思います。
千切り量産にはフードプロセッサー
また、人参を大量に千切りにするのなら、フードプロセッサーを使うという手もあります。
後片付けがやや面倒ですが、千切りを量産する場合には、こうした機械に頼るのが一番ラクチンです。
なお、フードプロセッサーについては、各メーカーがいろいろな製品を出していますが、当サイトではパナソニックのフードプロセッサーを愛用しています。
まったく問題なく使えているので、おすすめですよ。