人参の皮は、かならずしもむく必要はありません。
人参の皮はとても薄いため、皮をむかなくても、そのまま美味しく食べられます。
食感はほんの少しだけしっかりめに感じられるものの、異物が入っているような違和感はほとんどないです。
また、皮ごと調理すれば、皮の栄養も逃さず摂ることができます。
ただ、作るレシピによっては、皮むきした方がいい場合もあります。
たとえば、人参の柔らかい食感を存分に生かしたい場合や、料理の見た目をすこしでも綺麗に仕上げたい場合です。
食感や見た目にとことんこだわりたい時には、皮むきしてから使うといいですよ。
この記事では、人参の皮の簡単な剥き方と、人参を皮ごと使うメリットについて解説します。
一番簡単な人参の皮むき
人参の皮むきのやり方は、大きく分けて3つあります。
- ピーラーで剥く方法
- スプーンやアルミホイルでこそげ取る方法
- 包丁を使った方法
3つの中で一番簡単なのは、ピーラーで剥く方法です。
やり方は、まず、人参のヘタの方を上にして、手で持ちます。
そして、ピーラーをヘタの近くに当てて、そのまま根元まで引いて、皮をむいていきます。
ピーラーで剥くときのコツは、次の2つ。
「人参を切らずに丸ごと使うこと」と、「ヘタを切り落とさずにむくこと」です。
丸ごとのままを剥いた方が、上から下まで一気にむけるため、作業が早いです。
また、ヘタを切り落とす前の方が、ヘタの近くにピーラーの刃を入れやすいです。
人参のヘタは、皮をむいた後に切り落とすといいですよ。
ピーラーなしの場合の皮むき
ピーラーの次に簡単なのは、スプーンやアルミホイルを使うを使う方法です。
- スプーンで剥く
- アルミホイルで剥く
スプーンで剥く場合は、スプーンのふちの部分を人参の表面に当てて、皮を軽くこすり取ります。
また、アルミホイルで剥く場合は、くしゃくしゃに丸めたうえで、同じように軽くこすります。
アルミホイルだとかなり薄く皮がむけるので、一見すると、どこまでむけているのか分かりにくいかもしれません。
そうした場合は、人参から出た水分で潤っている部分は、皮が大体むけていると思ってください。
皮と表面が黒い色に変わる
スプーンやアルミホイルを使うと、皮を簡単にごく薄く剥くことができます。
ただその一方で、これらの方法で皮を剥くと、人参から水分が出やすいです。
その結果、人参に含まれるポリフェノールが空気に触れて、表面と皮が黒い色に変色しやすくなります。
そのため、剥いたらすぐに料理に使うようにしてください。
包丁で基本の皮むき
包丁で普通に剥く場合は、人参を輪切りにしてから横に剥く方法が一番簡単です。
手順は、人参のヘタを切り落とし、4〜5センチ幅の輪切りにします。
そして、切った人参を縦向きにして手で持ち、繊維に逆らうように横から包丁を入れます。
利き手ではない方の手で人参を回しながら、皮を剥いていきます。
一方で、丸ごとのまま人参の皮をむく場合は、縦に包丁を入れます。
手順は、人参のヘタを切り落として、人参の太い方を利き手の方に向けて持ち、ヘタの切り口から包丁を入れます。
そして、反対側の手で人参を押しながら、皮を剥いていきます。
残った人参の皮の活用法
なお、余った人参の皮も料理に活用可能です。
細かく刻んできんぴらにしたり、味噌汁の具材にすると、無駄なく食べられます。
人参の皮を食べるメリット
人参の皮の剥き方を何パターンかご紹介しましたが、冒頭でもお伝えしたとおり、人参は、皮をむかなくても全く問題なく食べられます。
人参を皮ごと食べるメリットは、大きく分けて次の3つです。
- 食費の節約
- 調理時間の短縮
- 栄養の摂取
人参を皮ごと食べると、食品のロスが減るので食費の節約になりますし、皮を剥く手間がかからないので時短にもつながります。
そして、栄養面でのメリットも大きいです。
人参の皮は栄養たっぷり
人参といえば、緑黄色野菜の代表格。
人参にはカロテンが豊富に含まれており、カロテンには次のような効果が期待できます。
- 免疫力をアップさせる
- 皮膚や粘膜を強くする
- がん・心臓病・動脈硬化などを予防する
こうしたことからも、人参の皮を捨てるのは、とてももったいないことだと言えます。
人参の皮の農薬について
ところで、人参を皮ごと食べるにあたって、農薬が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。
私は以前、農薬のことが気になって、専門家の方に話を聞いたり、自分でも色々と調べたりしたことがありますが、結論から言うと心配しなくていいと思います。
あらかじめきれいに水洗いすれば大丈夫です。
日本では、そもそも人体に悪影響のあるものは認可されていません。
市販の野菜に付着している農薬の人体に対するリスクは、かなり低いです。
ちなみに、人体に対する細かいリスクを突き詰めていくと、野菜そのものでさえ、まったくリスクが無いわけではありません。
少しおおげさに言えば、野菜自体も、虫や人間などの天敵に食べられないための微毒を持っています。
野菜に含まれるアクなどがその例です。
ですから、同じ野菜をものすごく大量に食べ続ければ、一定のリスクがあるわけです。
ただ、それはあくまでも、度を超えて食べた場合の話であって、普通に食べている分にはなにも問題ありません。
人参の皮ごと調理のすすめ
最後に少し私の話をさせていただくと、我が家でカレーや肉じゃがやシチューをはじめとした家庭料理をつくる際には、ほとんどの場合、人参を皮ごと調理します。
私は人参の皮を食べ続けてもう何年も経ちますが、元気でなんともありません。
人参を皮ごと調理すれば、皮むきは不要。
おもてなし料理を作る場合などは例外ですが、普段の料理ではむかないことにすれば、すごくラクチンですよ。
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