
人参ケーキ(キャロットケーキ)の簡単レシピをご紹介します。
人参の優しい味を、きび砂糖のコクのある甘みで補った、風味豊かなパウンドケーキのレシピです。

具材にレーズンとクルミを加えるのもポイントで、濃厚な甘みと香ばしさがアクセントになって、生地の味がさらに引き立ちます。
なお、この人参ケーキは、食べ切りサイズになっています。
1回作って、だいたい6切れくらい。
2〜3人いれば、わりとペロッと食べられます。
濃厚な味わいで、一息つきたいときのおやつにもぴったり。
ぜひ、気軽に試してみてください。
レシピ動画
「風味豊か!人参ケーキ(キャロットケーキ)」のレシピです。
レシピでは14センチの型を使っていますが、16センチや17センチの型で焼いてもOKです。
17センチの型を使うと、焼き上がったときの高さが、上の写真のだいたい7割から8割くらいになります。
材料
薄力粉 | 70g |
重曹 | 小さじ1/3※ |
人参 | 70g(1/2本程度) |
卵 | 1個 |
サラダ油 | 大さじ2 |
きび砂糖 | 50g |
くるみ(ロースト) | 20g |
レーズン | 25g |
シナモン | 小さじ1/3 |
※重曹がおすすめだが、ベーキングパウダー(小さじ1/2)で代用可。
作り方

まず、人参(70g:1/2本程度)を皮ごとすりおろします。
この工程は、フードプロセッサーなどの器具に頼ってもいいです。
人参は皮ごと使う
人参は、皮ごと使うのがおすすめです。
その方が、せっかくの栄養がムダになりませんし、皮をむく手間を省略できるので調理時間の短縮にも繋がります。
とは言え、皮ごと使うことに抵抗がある場合は、皮をむいてももちろんOK。
その場合は、皮をむいた人参をすりおろして、70g分用意してください。

そして、くるみ(ロースト:20g)を少し粗めの6等分くらいに刻みます。
くるみは、炒ってあるものを使います。
生くるみの場合は、フライパンで3〜5分ほど炒ってから使用します。

材料の下準備が終わったら、ケーキの生地をつくります。
最初に、ボールに卵(1個)を割り入れ、泡立て器で混ぜます。

次に、サラダ油(大さじ2:30ml)を加え、よく混ぜます。

続いて、きび砂糖(50g)を混ぜます。
きび砂糖が無い場合は、三温糖でもいいです。
普通の白い砂糖よりも、茶色っぽい色の砂糖の方がおすすめです。

砂糖を混ぜたら、すりおろした人参も加え、よく混ぜます。

次に、薄力粉(70g)・重曹(小さじ1/3)・シナモン(小さじ1/3)を混ぜ、ボールに2回に分けて振るい入れます。


小麦粉を加えたら、練らないように注意しながら、全体が均一になるまでさっくりと混ぜます。
小麦粉に水分を加えて練ると、「グルテン」という粘りの強いタンパク質ができます。
「グルテン」ができると、ケーキの仕上がりが硬くなったり、また膨らみが弱くなったりするので、練らずに切るようにして混ぜてください。
ふくらし粉は重曹がおすすめ
このケーキは、重曹を使って生地を膨らませます。
重曹が無い場合は、ベーキングパウダー(小さじ1/2)で代用することもできますが、私としては重曹を使うのがおすすめです。
重曹は、どら焼き作りなどにも欠かせない食材で、ややほろ苦い風味が特徴的。
重曹を加えることで、生地の味の深みが増して、コクのある甘みを楽しめます。
また、ベーキングパウダーを使うと生地がふんわりとしますが、重曹を使うとしっとりモッチリとした食感に仕上がるところも魅力です。
加えて、味や食感には関係がありませんが、重曹の方が色が少し濃く仕上がるという違いもあります。

粉類を混ぜたら、その後にくるみ(20g)とレーズン(25g)を加え、軽く混ぜます。
これで、人参ケーキの生地ができました。

続いて、型にクッキングシートを敷き、生地を流し入れます。

そして、ヘラで表面を平らにならし、190度に温めたオーブンで30分ほど焼きます。
焼き時間は、オーブンの種類などによって若干変わる可能性がありますので、様子を見て微調整してください。

人参ケーキが焼き上がったら、型から外して冷まします。
紙製の型を使った場合は、焼いてすぐに型から出す必要はありませんが、金属製や耐熱ガラスの場合は、そのままにしておくと余熱でさらに火が入るので、すぐに取り出して冷ます方がいいです。
なお、このケーキは、熱々のできたてをいただくよりも、完全に冷ましてから食べた方が美味しいです。

食べやすい大きさに切り分けていただきます。
人参をたっぷりと使ったパウンドケーキ。
きび砂糖とシナモンを生地に練り込むことで、風味が増して、深みのある味に仕上がります。
レーズンの甘酸っぱさとクルミのマイルドなコクも印象的で、それらの後味が余韻になって、パクパクととても美味しくいただけます。
人参ケーキの超おすすめレシピですよ。