
大根の煮物のシンプルレシピをご紹介します。
美味しく作るコツは、大根の皮を厚めにむいて、少量のお米と一緒に下茹ですることです。
そうすると、大根の苦みやえぐみが取れて、上品な甘みが引き立ちます。
下茹でが終わったら、醤油や砂糖やだし汁などで味付けをして、15分ほど煮れば完成です。
大根の食感は柔らかく、噛むと、甘辛いおつゆが口のなかにジュワッと広がります。
簡単に作れるうえにとても美味しいので、ぜひお試しください。
レシピ動画
「シンプルが旨い!大根の煮物」のレシピです。
材料
大根 | 600g(1/2本程度) |
白米 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
みりん | 大さじ1と1/2 |
醤油 | 大さじ1と1/2 |
だし汁※ | 200ml |
※ だしの素(小さじ1/2強)を水(200ml)に溶かしてもOK。
作り方
大根の煮物に適した部位

大根の煮物にもっとも適した部位は、ちょうど真ん中あたり。
大根の中心部分は、食感が柔らかく、辛みやえぐみも比較的少ないのが特徴です。
大根の上の方は、甘みがあり、食感がややかたいです。
サラダなどの生食に向いていますが、煮物にも使えます。
下の方は、辛みが強いので、きんぴらなどの炒め物のように、しっかりと味付けする料理に向いています。
下ごしらえ「大根の切り方」
【工程1】
まず、大根(600g:1/2本程度)を4センチ幅の輪切りにし、厚めに皮をむきます。

大根の断面をよく見ると、皮の少し内側に薄い線(赤線の部分)が走っているのが見えると思います。
この線は、筋っぽい部分です。
この筋っぽい部分は火が通りにくいため、皮を薄くむいて大根を煮ると、硬く残ってしまいがちです。
逆に、この部分が柔らかくなるまで煮ると、内部が煮え過ぎてしまいます。
火の通りやすさが異なるため、あらかじめ取り除いておいた方が、煮物が均一に柔らかい食感に仕上がります。
また、この筋っぽい部分には辛みやエグミもあり、苦いと感じることもあるので、大根の甘みを存分にいかすという意味でも、取り除いて使うのがおすすめです。

大根の皮をむいたら、2センチ厚の半月切りにします。
下ごしらえ「大根の下茹で」

【工程2】
次に、大根と白米(大さじ2)を鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで火にかけます。

そして、沸騰したら火を少し弱め、10分ほど茹でます。
白米を加えて下茹ですると、大根の苦味やえぐみが和らいで、上品で甘みのある味になります。
大根に含まれるアクやえぐみ成分が、米のデンプン質に付着するためです。
白米と水の代わりに、米の研ぎ汁を使ってもいいです。
10分経ったら、大根をザルに上げ、軽く水洗いして水気を切ります。
大根の煮方

【工程3】
続いて、小さめの鍋(もしくはフライパン)に大根を重ならないように並べ、材料Aを加えて火にかけます。
材料Aは、砂糖(大さじ1/2)・みりん(大さじ1と1/2)・醤油(大さじ1と1/2)・だし汁(200ml)です。
このときに使う鍋(もしくはフライパン)のサイズは、わりと重要です。
大根を、なるべく隙間がないように詰めて並べられる大きさのものがベスト。
おすすめのサイズは、内径20センチです。
あまり大きいと、大根が煮汁に十分に浸かりません。
直径20センチの鍋がない場合は、もう少し小さい鍋を使って、大根を2段に重ねたうえで、隙間が最小限になるように並べてください。
また、だし汁は、市販のだしパックを使うと、手軽に本格的なだしが取れるのでおすすめです。
使い方はリンク先を参考にしてください。
だしを取るのが面倒な場合は、市販のだしの素(小さじ1/2強)を水(200ml)に溶かして使うのもアリです。

沸騰したら、落としぶたをして、中火〜弱めの中火で15分ほど煮ます。
煮ている間は、落としぶたに煮汁がしっかり当たるくらいの火力をキープしてください。
落としぶたが無い場合は、写真のようにクッキングシートで作ることもできますし、アルミホイルをかぶせて代わりにすることもできます。
いずれにしても、鍋に入る大きさに整えて、中心部分に空気穴を開ければOKです。

15分ほど煮たら、完成です。
仕上がりは、煮汁が少し残ります。

大根の皮を厚めに剥き、お米と一緒に下茹ですることで、えぐみが抜けて、食べやすい味に仕上がります。
醤油ベースのおつゆがたっぷりと染み込んでいて、味わいは濃厚。
食感も柔らかく、たっぷりの大根をペロッと美味しくいただけます。
ご飯との相性が抜群なので、夕飯のおかずとしておすすめです。
大根のみを具材にしたシンプルな煮物ですが、満足度はかなり高いですよ。
日持ち:冷蔵保存で4〜5日