大根の下茹で。ベストな茹で時間でアク抜き!おでんにも使えます。

大根の下茹で(アク抜き)

レシピ動画

大根の下茹ではこれでOK!おでんや煮物に

大根の下茹で(茹で方・茹で時間)を解説します。
おでんや煮物に使える、大根のアク抜きの方法についてです。

なぜ下茹でするのか

大根はものによって苦味やエグミが強いことがあるため、煮物やおでんなどを作る場合は、あらかじめ下茹でをしてから使うのがおすすめです。
しっかりめにアクが抜けるため、下茹でなしの場合とくらべると、甘みを感じやすくなります。

また、大根に味が染みやすくなるうえに、白くてきれいな見た目に仕上がりやすいというメリットもあります。

大根の茹で時間

大根を下茹でする際には、竹串がすっと通るくらい柔らかくなるまで加熱します。

茹で時間は、厚さ2センチのものだったら15分程度。
厚さ3〜4センチだったら、30分くらいが目安です。

ちなみに、煮物に使うのであれば2センチ厚くらいで十分ですけど、おでんやふろふき大根にするのなら、3〜4センチ厚に切る方が美味しいです。

材料

調理時間10〜30分
大根 好みの量
白米 大根300gに対して大さじ1
かぶるくらいの量
  • 白米と水は、米の研ぎ汁(かぶるくらいの量)で代用できる。

下茹でのやり方

ここでは、おでんやふろふき大根に使う大根を例にして、下茹での方法を解説します。

大根を輪切りにする
大根の皮をむく
  1. ① 大根を好みの厚さに切り分け、少し厚めに皮をむきます。

皮を厚めにむく

大根の皮のすぐ内側の部分は、繊維質で硬く、また苦味もあります。
そのため、大根の皮は厚めにむくのがおすすめです。


大根を面取りする
面取りした大根
  1. ② 大根の切り口の角に包丁を当て、大根を手で回しながら、皮をむくように角を丸く削いでいきます。
    大根をひっくり返して、裏面も同じように角を丸くします。(この作業を「面取り」と言います。)

面取りで煮崩れ防止

面取りをすると大根の角が取れるので、煮崩れしにくくなり、見た目もよくなります。

なお、面取りは必須ではありません。
家族で食べるだけなら、多少煮崩れても愛嬌ということで、面取りしないでそのまま煮るのもアリです。


大根に隠し包丁を入れる
隠し包丁の深さ
  1. ③ 大根の断面を下にして置き、上面に、厚さの1/3〜1/2弱くらいまで十字の切り込みを入れます。(「隠し包丁」と言います。)

隠し包丁で味しみアップ

隠し包丁を入れると、火の通りが良くなるうえに、味が染みやすくなります。
大根を薄く切った場合は特に必要ありませんが、3〜4センチくらいの厚さに切った場合は、隠し包丁を入れるのがおすすめです。

なお、隠し包丁は、大根の片面だけに入れます。
両面に入れると、大根が崩れやすくなってしまいます。

また、大根をお皿に盛り付ける際には、切り込みを入れていない面をオモテにして、隠し包丁の跡が見えないようにすると、見た目がきれいです。


大根を鍋に入れる
大根に米を加える
  1. ④ 隠し包丁(十字の切り込み)を入れた面を上にして鍋に入れます。
    白米(生米)を加え、かぶるくらいの量の水を注いで火にかけます。

米やとぎ汁を加える

米を加えるか、もしくは米のとぎ汁を加えて下茹ですると、水だけで下茹でした場合よりも、上品な味に仕上がります。
アクやえぐみ成分が米のでんぷん質に付着して、雑味が取り除かれるためです。

米を加える場合は、大根300gに対して大さじ1くらいがおすすめです。
米のとぎ汁で代用する場合は、大根がかぶるくらいの量を使ってください。

水から茹でる

大根を下茹でする場合は、水から茹でます。
その方が、全体にムラなく火が通りますし、甘みも引き出しやすくなります。

隠し包丁の面を上に向けて茹でる

隠し包丁を入れた面は火が入りやすいため、その面を上にすることで、大根全体を均一に加熱することができます。


大根の茹で方(大根厚さ4センチ)
3〜4cm厚:30分
大根の茹で方(大根厚さ2センチ)
2cm厚:15分
  1. ⑤ 沸騰したら弱めの中火にして、大根に竹串がすっと通るくらい柔らかくなるまで茹でます。
    茹で時間は、厚さ2センチで15分、厚さ3〜4センチで30分が目安です。
大根の厚さが同じであれば、輪切りでも半月切りでも、茹で時間は変わりません。


大根を茹で汁につけたまま冷ます
下茹でした大根を流水で洗う
  1. ⑥ 茹で上がったら火を止めて、そのまま粗熱を取ります。
    時間がある場合は、茹で汁に浸けたまま放置して完全に冷ましてもいいです。
  2. ⑦ 鍋から取り出して、流水で洗い、表面に付着した米やぬめりをきれいに落とします。

大根の冷まし方

下茹でした大根を冷ます場合は、茹で汁に浸したまま冷めるまで置いてください。

なお、急ぐ場合は、軽く粗熱を取る程度で鍋から取り出して、流水で洗ってもOKです。


以上で、大根の下茹では完了です。
このようにして下茹ですることで、大根のアクと苦味が抑えられ、なおかつ、甘みも引き出すことができます。

あとは、下茹でした大根を使って、好みの料理を作るだけです。

下茹でした大根で作った煮物
下茹でした大根で作ったふろふき大根
下茹でした大根で作った煮物

厚めに切った大根だったら、だし汁と調味料で煮て、おでんふろふき大根にすると良く合います。
また、薄めに切った大根は、みりんや醤油などで煮て、大根の煮物ぶり大根にしても美味しいです。

こうしたお料理を作るのなら、リンク先のレシピがおすすめです。
ぜひご覧ください。


時間がない時はレンジもアリ

ちなみに、大根の下茹でする際には、電子レンジを使うことできます。

レンジを使うメリットは、その手軽さ。
鍋でじっくり茹でた場合とくらべてアク抜きの効果は控えめですが、忙しいときは、レンジで簡単に済ますのもアリです。

レンジを使った大根の下茹で」も合わせて参考にしてください。

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