大根の上品な甘みが堪能できる、美味しいふろふき大根のレシピをご紹介します。
厚めに切った大根を、少量のお米と一緒に下茹で。
米を洗い流してから、だし汁でコトコト煮て、甘い味噌のたれを乗せたら完成です。
大根にはしっかりとした旨味があり、食感はジューシー。
味噌だれのコクのある風味が加わって、ハフハフと、とても美味しくいただけます。
大根は、あらかじめ少し厚めに皮をむいたうえで下茹ですると、特有のエグミが苦味が和らいで、自然な甘みが引き立ちますよ。
材料
大根 | 16センチ |
白米 | 大さじ2 |
だし汁 | 500ml |
塩 | 小さじ1/2 |
味噌 | 大さじ2 |
砂糖 | 小さじ2 |
みりん | 大さじ1/2 |
酒 | 小さじ1 |
だし汁 | 大さじ1 |
作り方
- ① 大根を4センチ幅の輪切りにして、合計4枚用意します。
ふろふき大根を作る際には、大根の中心あたりの部分を使うのがおすすめです。
ふろふき大根にむいた部位
大根は、部位によって味や食感が若干違います。
もし手元に中心部分がない場合は、やや硬いけれども辛みが少ない上の方を使うといいです。
- ② 大根の皮を少し厚めにむきます。
皮を厚くむく
赤線の部分には、よく見ると薄い線が走っており、筋っぽくなっています。
この筋っぽい部分は火が通りにくいため、皮を薄くむいて大根を煮ると、硬く残ってしまいがちです。
逆に、この部分が柔らかくなるまで煮ると、内部が煮え過ぎてしまいます。
火の通りやすさが異なるため、あらかじめ取り除いておいた方が、大根が均一に柔らかい食感に仕上がります。
また、この部分には辛みもあるので、大根の甘みを存分にいかすという意味でも、取り除いて使うのがおすすめです。
- ③ 大根の切り口の角に包丁を当てて、皮をむくように少し削って丸くします。
ひっくり返して、裏面も同じように少し削って丸くします。(この作業を「面取り」といいます。)
面取りをして煮崩れを防ぐ
面取りをして角の尖った部分を取り除いておくと、大根の煮崩れを防ぐことができるので、見た目がきれいに仕上がります。
大根の表面と裏面の両方の切り口を面取りします。
より詳しく:面取り
- ④ 大根の断面を下にして置き、上面の中心に1.5センチくらいの深さの十字の切り込みを入れます。(「隠し包丁」といいます。)
隠し包丁で味しみアップ
大根に十字の切り込み(隠し包丁)を入れておくと、火の通りが良くなり、味もしみやすくなります。
なお、お皿に盛りつける際には、切れ目が目立たないように、切れ目を入れた面を下に向けて置きます。
より詳しく:隠し包丁
- ⑤ 隠し包丁(十字の切り込み)を入れた面を上にして鍋に入れ、米を加えて、かぶるくらいの水を注いで強火にかけます。
- ⑥ 沸騰したら弱めの中火にして、竹串がすっと通るまで30分ほど茹でます。
下茹でして甘みを引き出す
ここでは、米を少量入れて大根を茹でていますが、米の研ぎ汁を使って同じように茹でることもできます。
大根は、だし汁で煮るだけだと苦みやえぐみが残りやすいのですが、米や米のとぎ汁を使って下茹ですると、米に含まれるでんぷんに大根のアクやえぐみ成分が付着するので、上品な甘みを引き出すことができます。
また、あらかじめ茹でて柔らかくしておくことで、味も染みやすくなります。
隠し包丁の面を上に向けて茹でる
隠し包丁を入れた面は火が入りやすいため、その面を上にすることで、大根全体を均一に加熱することができます。
より詳しく:大根の下茹で
- ⑦ 大根が柔らかくなったら火を止めて、そのまま粗熱を取ります。
- ⑧ 大根を鍋から取り出し、流水に当てて、表面に付いた米やでんぷんのぬめりをきれいに洗い流します。
- ⑨ 隠し包丁(十字の切り込み)を入れた面を上にして鍋に入れ、だし汁(500ml)と塩(小さじ1/2)を加え、強火にかけます。
だし汁について
だし汁の種類はお好みですが、かつおだしがおすすめです。
手軽に本格的な出汁をとるには、だしパック(茅の舎がおすすめ)を使うといいですよ。
また、出汁を取るのが面倒な場合は、水(500ml)に、ほんだしなどの顆粒だし(小さじ1と1/2程度)を溶かして使うのもアリです。
- ⑩ 沸騰したら落し蓋をして、弱火にして20分ほど煮ます。
- ⑪ 20分経ったら火を止めます。
時間がある場合は、大根がだしに浸かったままの状態で冷まし、温め直してから食べると、よりしっかりと味が染みて美味しいです。
味噌だれの作り方
- ⑫ 味噌(大さじ2)・砂糖(小さじ2)・みりん(大さじ1/2)・酒(小さじ1)・だし汁(大さじ1)を小鍋に入れ、弱火にかけます。
- ⑬ 混ぜながら軽く煮詰めて、味噌だれを作ります。
味噌の種類について
使用する味噌は、赤味噌がおすすめです。
白味噌を使う場合は、砂糖の量を少し控えめにしてみてください。
- ⑭ 大根の隠し包丁(十字の切り込み)を入れた面を下にして器に盛り、味噌だれをのせたら完成です。
大根は、だし汁の旨味がたっぷりと染み込んでいて、味わい深い仕上がり。
下茹でをしているので、えぐみや辛みがほとんどなく、とても食べやすいのが特徴です。
また、甘辛な味噌だれとの相性も抜群で、味噌のコクが加わることで、メリハリのある味を楽しめます。
ご飯のお供にぴったりな、滋味深い和風おかず。
調理時間はある程度かかりますが、それに見合う美味しさですよ。
作り置きOK
なお、ふろふき大根は作り置きにも向いています。
保存する際には、大根とたれを別々にして冷蔵します。
大根の方は、だしに浸した状態で容器などに入れます。
日持ちは3〜4日程度と考えてください。
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