白菜と豚肉を具材にした、ミルフィーユ鍋のレシピをご紹介します。
白菜と豚バラ肉を交互に鍋に詰めて、何層にも折り重なるパイ生地のような見た目に仕上げた、重ね煮のレシピです。
この鍋は、見た目のインパクトもさることながら、お味の方もかなりのもの。
かつおだしの旨みが具材にしっかりと染み込んでいて、醤油ベースのシンプルな味付けでありながら、味わい深く仕上がります。
タレについては、市販のポン酢がよく合います。
生姜とねぎを薬味として添えると、風味が増して、さらに美味しくいただけます。
この鍋の作り方はとても簡単で、切って詰めて煮るだけでできあがり。
煮込み時間は10〜15分です。
ただ、一点だけ気を配った方がいいのは、使う鍋のサイズです。
鍋に隙間なくぎゅっと食材を詰めて煮るお料理なので、大きすぎても小さすぎても見栄えがあまりよくありません。
適当なサイズの鍋がない場合の対処法も後述しますが、2〜3人分を作るなら、7号か8号あたりの鍋がおすすめです。
また、記事の後半では、ミルフィーユ鍋にぴったりな「しめ」のレシピもお伝えします。
材料
白菜 | 1/4株(600g) |
豚バラ薄切り肉 | 250g |
だし汁※ | 500ml |
酒 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1と1/2 |
醤油 | 小さじ2 |
市販のポン酢 | 好みの量 |
生姜千切り | 好みの量 |
小ねぎ小口切り | 好みの量 |
ご飯 | 200g |
卵 | 1個 |
小ねぎ | 少々 |
刻み海苔 | 少々 |
- 水(500ml)に顆粒和風だし(小さじ1と1/2)を溶かして使ってもOK。
作り方
【工程1】
まず、白菜(1/4株:600g)の根元の硬い芯の部分を切り落とし、葉をバラバラにします。
次に、葉1枚の上に豚バラ肉1枚をのせ、その作業を何回か繰り返して、くずれない程度に何枚か重ねます。
そして、4〜5センチくらいの長さに切り分けます。
切り分ける長さは、鍋の深さに合わせるといいです。
ごく一般的な土鍋ならだいたい4〜5センチくらいが合いますけど、もっと深かったり浅かったりする場合は、長さを微調整してみてください。
白菜と豚肉を切ったら、すぐに、立てるようにして鍋に詰めます。
ミルフィーユ鍋は、鍋に隙間なくぎゅっと食材を詰めて煮るのが特徴です。
白菜と豚肉を鍋に簡単に詰めるには、写真のように、まず、鍋の中心部分に倒れないように並べるといいです。
そうすれば、あとは両サイドの隙間を埋めるだけなのでラクチンです。
なお、レシピの分量にぴったりの鍋の大きさは、7〜8号の土鍋(容量1500ml・内径21センチ・2〜3人分)です。
似たような大きさだったら、土鍋ではなく、普通の鍋でも構いません。
手元に適当な大きさの鍋がない場合は、大きめの鍋だったら、このあとの解説を参考に、使用するつゆの量を少し多めに調整してみてください。
逆に小さめの鍋だったら、2つの鍋に分けて煮るといいです。
【工程2】
白菜を詰めたら、だし汁(500ml)・酒(大さじ2)・塩(小さじ1と1/2)・しょうゆ(小さじ2)を加えます。
白菜ミルフィーユ鍋は、白菜から水分がかなり出るので、鍋つゆの量は少し控えめでOKです。
ただ、大きい鍋しか手元になくて、白菜と豚肉が全然つゆに浸からない場合は、レシピのだし汁と調味料の割合を目安にして、つゆを少し足してください。
なお、大きい鍋をつかうと、層状に重ねた白菜と豚肉がくずれやすくなり、見た目がミルフィーユっぽくはなくなりますが、食べられないわけではありません。
味は同じです。
だし汁については、昆布だしでは少し物足りない味になるので、かつおだしを使うのがおすすめです。
かつおだしと聞くと面倒そうなイメージがあるかもしれませんが、だしパックを使うと簡単に本格的なだしが取れるので、かなりハードルは低いです。
すこし余談になりますが、当サイトでは、だしを手軽に取って日々の食事に積極的にいかすことをおすすめしています。
その方が、美味しい食生活を送れるためです。
ただ、そうは言っても億劫に感じるという場合は、水(500ml)に顆粒和風だし(ほんだし 小さじ1と1/2)を溶かしたもので代用することもできます。
そして、フタをして火にかけて、沸騰したら火を弱めます。
煮込み時間は、10〜15分です。
白菜の芯の部分を味見してみて、お好みの食感になったら完成です。
できあがりは、白菜がくたっとおつゆに浸って、味がよく染みています。
つけダレは、市販のポン酢を使います。
すだちやレモンなどの柑橘類と醤油を合わせるのも悪くはありませんが、旨味がしっかりしているポン酢の方が、ミルフィーユ鍋によく合います。
また、「千切りにした生姜」と「小口切りにしたねぎ」をタレにたっぷりと添えると、風味がアップするのでおすすめです。
白菜と豚肉だけを具材にしたシンプルな鍋ですが、食べてみると、これがかなりの美味。
白菜と豚肉を交互に並べているので、それぞれが密着しており、食べる時も、2つの食材が自然と一緒に口に入ります。
これら2つの味のコントラストが絶妙で、白菜は、かつおだしがしっかりと染み込んでいて、さっぱりとしつつも十分な旨味があり、そこに豚肉のコクが加わって、深みのある味を楽しめます。
また、ポン酢をつけると、全体の味が引き締まるので、さらに美味しさがアップします。
見た目が華やかで味も良い、白菜と豚肉を使った鍋のおすすめレシピです。
ミルフィーユ鍋のしめ
しめは、つゆに溶け出た旨味をいかして、雑炊を作ります。
作り方の手順は、まず、残った鍋つゆ(半量程度)を火にかけて、ご飯(200g)を加えてさっと火を通し、溶き卵(1個分)を回しかけます。
卵が半熟に固まったら、小口切りにした小ねぎを散らして完成です。
器によそい、刻み海苔(少々)をのせていただきます。
かつおと豚肉の旨味がおつゆにしっかりと溶け出しているので、美味しくないわけがありません。
海苔の香ばしい風味も加わって、パクパクと箸が進みますよ。
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