ささみの筋の取り方など、下処理・下ごしらえの方法を解説します。

この筋の部分は、一応、食べることもできます。
ただ、筋を取らないでそのまま使うとかたい食感が残るので、できるだけ取り除く方がいいです。
筋取りする際には、包丁を使うのが一番おすすめです。
ささみの身を崩さずに、筋だけをきれいに取ることができます。
一方、包丁が使い慣れない場合は、フォークや割り箸を使うという手もあります。
身が崩れやすいという欠点があるものの、作業が簡単なので、大量に筋取りをする際には包丁よりも時短になります。
なお、ささみの筋取りは、調理の最初の段階で済ませるのが基本です。
ただ、例外として、ささみを茹でる場合は、茹でてから筋取りをする方がラクです。
茹でたささみの筋なら、手ですっと取り除けます。
筋取り(包丁)
まずは、包丁を使った基本の筋取りについてお伝えします。

- ① ささみの筋がある方を上にして置きます。
- ② 包丁を使って、筋の脇に浅い切れ目を入れます。
切れ目を入れる場所は、筋が飛び出しているところから、身の半分くらいまでです。

- ③ 筋の反対側にも、同じように浅い切れ目を入れます。

- ④ 筋と身の境目に包丁を入れ、筋の先端部分を身から1センチくらい切り離します。
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筋を少し切り離すと、このように筋がつかみやすくなります。
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- ⑤ ささみをひっくり返して、筋があるほうを下にして置きます。
- ⑥ ささみの筋を左手でつかみ、包丁の背の部分を下にして、筋と身の間に置きます。
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- ⑦ 包丁の腹の部分で軽く身をおさえながら、しごくようにして筋をゆっくりと引きます。
キッチンペーパーを使うと便利
筋をつかむ手が滑って上手く引っ張れない場合は、キッチンペーパーを使ってつかむと滑り止めになります。
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筋取り(フォーク)
こちらは、フォークを使った筋取りの方法です。
- ① キッチンバサミで筋と身の間に切れ目を入れ、筋の先端部分を1〜2センチくらい身から切り離します。
- ② ささみの筋をキッチンペーパーでつかみます。
- ③ ささみの筋をフォークの先端ではさみます。
- ④ フォークで身を押さえながら、筋を引き上げます。
包丁の方がきれいに仕上がる
フォークを使ったこちらの裏ワザは、包丁を使わない分、手軽です。
ただ、包丁にくらべて身のおさえが不十分なため、筋と一緒に周りの身も取れてしまうことが多く、ささみに穴が開いてしまうこともあります。
ですから、こちらの方法は、ささみに穴が空いても問題がない場合、例えば、ささみを細かく切って使うときなどに便利なやり方と考えてください。
ささみを観音開きにして肉巻きにしたり、チーズカツにしたりする場合には、あまりおすすめしません。
筋取り(割り箸)
割り箸を使う場合も、基本的な流れはフォークと同じです。
- ① キッチンバサミで筋と身の間に切れ目を入れ、筋の先端部分を1〜2センチくらい身から切り離します。
- ② ささみの筋を割り箸で挟みます。
割り箸は、まだ真っ二つに割っていない物の方が使いやすいです。
- ③ 割り箸で身を押さえながら、筋を引っ張ります。
キッチンペーパーで筋をつかむと、滑り止めになります。
ですから、ささみに穴を空けたくない場合は、包丁を使って筋を取ることをおすすめします。
下ごしらえ(開く・茹でる・レンチン)
続いて、筋取り以外の下ごしらえについてお伝えします。
たとえば、ささみを開いて使うのなら、鶏むね肉と同じように包丁を使って観音開きにします。
手順は、ささみを縦に置き、中央に切れ目を入れます。
そして、包丁を寝かせて、切れ目から左右に切り込みを入れて開きます。
より詳しく:ささみの開き方
ささみを茹でるのなら、沸騰した湯の余熱を利用して火を通すと、しっとり柔らかく仕上がります。
手順は、湯を沸かして塩少々を加え、ささみを入れます。
そして、再沸騰したらフタをして、火を止めて、8分放置するだけです。
なお、すでにお伝えした通り、ささみを茹でる場合は、火を通した後に筋を取った方がラクです。
より詳しく:ささみの茹で方
また、ささみを手軽に加熱調理するのなら、茹でるのではなく、レンジで加熱すると時短になります。
茹でる方が柔らかさは上ですが、レンジでも十分しっとり仕上がります。
加熱時間は、ささみ1本あたり、500〜600Wで1分です。
なお、レンジで加熱する場合は、筋をあらかじめ取ったうえで、フォークで軽く穴をあけます。
茹でる場合と違って、加熱中にまれに破裂することがあるためです。
より詳しく:ささみのレンジ蒸し
以上、ささみの筋取りなど、下処理のやり方についてお伝えしました。
ささみの筋を取るのが面倒な場合は、筋のないささみをスーパーで購入するという手もありますが、自分でやってもかなり簡単です。
まずは包丁を使って筋取りをしてみて、それでやりにくければ、フォークや割り箸を使った方法も試してみてください。
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