ささみの筋の取り方など、ささみの簡単な下ごしらえ(下処理)の方法を動画でご紹介します。

頭の方は目立つので分かりやすいのですが、半分から下の部分は、身の中に隠れた状態になっています。
この筋の部分は、一応、食べることもできます。
ただ、筋取りしないで使うと、かたい食感が残ってお料理の仕上がりが損なわれるので、できるだけ取り除いてから調理するのがおすすめです。
もし、下処理するのが面倒という場合には、スーパーなどで売られている、筋なしのささみを購入してくるという手もあります。
自分で筋を取り除く場合、筋取りは、調理の最初の段階で済ませるのが基本です。
例外として、ささみを茹でて使う際には、丸ごと調理したあとに、筋取りをするのもアリ。

ささみの筋の取り方
さて、冒頭の動画では、ささみの筋取りを2パターン紹介しています。
- 包丁を使った基本の筋取り
- はさみとフォークを使った簡単な筋取り
ささみの身を崩さずに筋だけをきれいに取りたいのなら、包丁を使った筋取りが一番おすすめです。
一方で、包丁が使い慣れない場合は、はさみとフォークを使うと、ラクに筋が取れます。

フォークや割り箸を使うと、身が崩れやすいという欠点がありますが、大量に筋取りをするのであれば、こちらの方がラクチン。
とくに、身を細かく切って使うのであれば、多少崩れても問題ないので、こちらの方が便利です。
基本のささみの筋取り
まずは、包丁を使った基本の筋取りについてお伝えします。
最初に、ささみの筋があるほうを上にして置き、包丁を使って、筋の脇に浅い切れ目を入れます。
切れ目を入れる部分は、ささみの筋が飛び出しているところから、だいたい身の半分くらいまでです。
次に、筋の反対側にも、同じように浅い切れ目を入れます。
続いて、筋の先端部分を、身から1センチくらい切り離します。
そうすると、こんな感じに筋が持ち上がるようになります。
最後に、ささみをひっくり返して、筋があるほうを下にして置きます。
そして、ささみの筋を左手でつかみ、包丁の背の部分を下にして、筋と身の間に置きます。
あとは、包丁で筋と身を軽くおさえながらしごくようにして、筋をゆっくりと引くだけです。
筋をつかむ手が滑って上手く引っ張れない場合は、キッチンペーパーでつかむと、滑り止めになります。
筋は、ささみの先端近くまで通っていますが、包丁を使った基本のやり方だったら、失敗せずにきれいに取れますよ。
フォークを使ったささみの筋取り
包丁を使うのが苦手という場合は、フォークや割り箸でも筋は取れます。
フォークを使う場合は、まず、キッチンバサミを使って、筋の先端部分を1〜2センチくらい身から切り離します。
そして、ささみの筋をキッチンペーパーでつかみます。
キッチンペーパーがない場合は、ティッシュでもOK。
素手でつかむと、少し滑りやすいです。
次に、ささみの筋にフォークの先端を入れます。
後は、フォークで身を押さえながら、筋を引き上げるだけです。
こちらの方法は、包丁を使わない分、先に紹介した方法よりも手軽です。

ですから、こちらの方法は、ささみに穴が空いても問題がない場合、例えば、ささみを細かく切って使うときなどに便利なやり方と考えてください。
ささみを観音開きにして肉巻きにしたり、チーズカツにしたりする場合には、あまりおすすめしません。
割り箸を使ったささみの筋取り
ささみの筋を簡単に取る方法としては、フォークではなく割り箸を使う方法も人気があります。
手順は、この動画をご覧ください。
割り箸を使う方法も、フォークや包丁を使う場合と同じように、まず薄地の先端部分を身から少し切り離します。
次に、ささみの筋を割り箸で挟みます。
割り箸は、まだ真っ二つに割っていない物の方が使いやすいです。
最後に、割り箸で身を押さえながら、筋を引っ張ったらお終いです。
こちらも、筋をキッチンペーパーでつかむと、滑り止めになります。
ささみの下ごしらえ(茹でる)
ところで、ささみを茹でるのなら、沸騰した湯の余熱を利用して火を通すと、しっとり柔らかく仕上がります。
手順は、湯沸かして塩少々を加え、ささみを入れます。
そして、再沸騰したらフタをして、火を止めて、8分放置するだけです。
既にお伝えした通り、ささみを茹でる場合は、火を通した後に筋を取った方がラクです。
詳しくは、下のリンク先を参考にしてください。
鶏ささみ水塩
ささみの下ごしらえ(レンジ)
また、ささみを手軽に加熱調理するのなら、茹でるのではなく、レンジでチンするのもいいです。
先に紹介した方法で茹でる方が柔らかさは上ですが、レンジでも十分しっとり仕上がります。
加熱時間は、ささみ1本あたり、500〜600Wで1分です。
ただ、茹でる場合と違って、ささみをレンジでチンする場合は、破裂しやすいので、筋を取った上でフォークで穴を開けてからレンジに入れるのがおすすめです。
鶏ササミ酒もしくは水塩