しらたきの味しみを良くする方法。4パターンまとめ。

味が染みないしらたきに味を染み込ませる方法

しらたきに味を染み込ませる簡単な方法を4パターンご紹介します。

しらたきと言えば、温かい煮物にするのがとても美味しいものですが、長時間コトコト煮てもなかなか味が染みないと思ったことはありませんか。

実はしらたきは、火を入れれば入れるほど硬くなり、味が入りにくくなってしまいます。
しらたきを加熱する場合は、ほどほどにとどめ、火を止めてしばらく置く方が味がよく染みます。

そしてこのことを踏まえた上で、さらにひと手間かけると、よりしっかり味を染み込ませることも出来ます。

それは、しらたきにあらかじめ砂糖を揉み込むこと。
このひと手間をかけるだけで、味がぐっと入りやすくなります。
ちなみにこの方法は、煮物だけでなく炒め物や和え物などにも使えます。

また食感がかなり変わりますが、しらたきを冷凍するという手もあります。

そして味を染み込ませるのではなく、味が絡みやすくなる工夫をするという方法もあります。
しらたきはツルンとしていて調味料が絡みにくい食材ですが、具材の切り方や味付けなどを工夫すると、そのままでも美味しくいただけます。

今回は以上の3つのアイデアに乾燥しらたきを使う方法を含めた、しらたきにしっかり味を付ける調理法を4パターンご紹介します。

砂糖を揉み込むと味が染みやすくなる

しらたき

まず最初にご紹介するのは「砂糖を揉み込む」方法です。

しらたきにあらかじめ砂糖を揉み込むと、味が染みやすくなります。

具体的には次のような手順で作業します。

材料

調理時間4分
しらたき 適量
砂糖 しらたき100gにつき5g

手順

  1. しらたきを流水で洗い、食べやすい長さに切る。
  2. しらたきと砂糖をポリ袋に入れ、2〜3分よく揉む。
    水分が出てきたら流水でさっと洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。

砂糖をしばらく揉み込むと、しらたきから水分が出てきます。

【調理のポイント】
しらたきに砂糖を揉み込むと、浸透圧で中の水分が抜けるので、臭みが取れ、弾力が増します。

また水分が抜けたところに隙間ができるので、調味料が入りやすく(味が染みやすく)なります。

砂糖を揉み込んだ後は、しらたきが脱水されて隙間が出来ている状態ですので、水洗いはさっと済ませることをおすすめします。

ちなみに砂糖を塩に代えても、同じような効果はあります。ただほのかな塩気がつくので、あとで味付けがしにくいという欠点があります。

次にこの方法(砂糖を揉み込む方法)を使った料理の一例として「そうめん風しらたき」と「コールスローしらたき」と「しらたきヤムウンセン」と「めかぶしらたき」のレシピをご紹介します。

そうめん風しらたき

そうめん風しらたき

そうめん風しらたき

こんにゃく専門店「丹野こんにゃく店」の丹野益夫さんのレシピです。
詳しいレシピはメニュー名のリンク先をご覧ください。

その名の通り、しらたきをそうめんに見立てたお料理です。

調理はとても簡単です。
火は一切使いません。
しらたきは、生のまま砂糖を揉み込み、さっと水洗いするだけです。
たったこれだけで、しらたきの臭みが取れ、のどごしがグッと良くなります。

暑い季節に合うお料理ですが、驚くほどイケるので、是非試してみてください。
本物のそうめんよりも美味しいと私は思います。

コールスローしらたき

コールスローしらたき

しらたきをコールスローサラダに使う際にも、あらかじめ砂糖を揉み込むと、味がよく馴染みます。

しらたきヤムウンセン

しらたきヤムウンセン

しらたきヤムウンセン

こんにゃく専門店「丹野こんにゃく店」の丹野益夫さんのおすすめレシピ。

本場タイのヤムウンセンは春雨で作りますが、このお料理は春雨の代わりにしらたきを使います。

このお料理もしらたきに砂糖を揉み込む効果で、味がしっかり馴染みます。
弾力もより際立つので、食感がいいですよ。

調理時間は13分です。

めかぶしらたき

めかぶしらたき

めかぶしらたき

こんにゃく専門店「丹野こんにゃく店」の丹野益夫さんのおすすめレシピ。

めかぶのトロトロ感としらたきのツルンとした口当たりがとても良く合います。

ショウガの風味を効かせたさっぱりとした味付けでとても美味しいです。

これもしらたきにあらかじめ砂糖を揉み込む効果を利用しています。

冷凍すると味が染みやすくなる

冷凍しらたき

次にご紹介するのは「冷凍する」方法です。
しらたきを冷凍すると、食感がかなり変わりますが、味が染みやすくなります。

手順は次の通りです。

材料

しらたき 適量

手順

  1. しらたきを流水で洗い、水気を切ってバットに広げる。
    ラップをかぶせて2時間冷凍する。
  2. しらたきを流水で解凍し、水気をしっかり絞る。

しらたきを冷凍して解凍すると、しらたきの中から水分が出ます。

【調理のポイント】
しらたきを冷凍すると、食物繊維が氷で圧縮され、解凍すると、水分が抜けて芯のような食感が出ます。

また水分が抜けたところに空洞ができるので、味が染みやすくなります。

次にこの冷凍する方法を使った料理の一例として「しらたきビーフン」のレシピをご紹介します。

しらたきビーフン

しらたきビーフン

しらたきビーフン

ビーフンの製造を手がけるケンミンの人気メニューを冷凍しらたき用にアレンジしたレシピ。

しらたきを2時間ほど冷凍すると、ビーフンのような芯のある食感になります。
本物のビーフンよりも少しパサッとしているので、好みは別れると思いますが、食感が気に入れば色々な料理に使えます。

米から作られているビーフンと比べると、しらたきは糖質もカロリーもかなり低いです。
しらたきを取り入れたダイエットをしていて、しらたきのツルンとした食感に飽きたら、こんな一風変わったお料理もおすすめです。

乾燥しらたきは味が染みやすい

乾燥しらたき

3つめにご紹介するのは「乾燥しらたきを使う」方法です。

乾燥しらたきは、熱湯で戻す手間はかかりますが、生のしらたきよりも味が染みやすいのが特徴です。

また食感も少し違います。
アルデンテに茹でたパスタのような芯があり、全体的に水分がやや少ないので、表面はツルンというよりは少しモッチリしています。
そのため具材やソースも絡みやすいです。

ちなみに乾燥しらたきは、日本ではあまりよく使われる食材ではありませんが、イタリアでは、パスタの代わりになるダイエット食材として人気があります。
イタリアでは「ゼンパスタ」という商品名で販売されています。(ゼンパスタの中身は普通の乾燥しらたきです。)

乾燥パスタ(ゼンパスタ)の食べ方はこちらにまとめましたので、合わせてご覧ください。

味が絡みやすくなる工夫をする

4つめにご紹介するのは、しらたきに味を染み込ませる方法ではなく「味を絡みやすくする」方法です。

具体的には、しらたきに絡める具材を細かく刻んだり、片栗粉などでとろみをつけて絡みやすくしたりする方法があります。
また少し濃い味付けをするだけでも、食べ応えが出たりします。

料理の具体例を1つ挙げます。

しらたき担々麺

しらたき担々麺

汁なし こんにゃく担々麺

家事えもんこと、タレントの松橋周太呂さんのレシピ。

これはしらたきを中華麺に見立てた担々麺ですが、しらたきにあらかじめ鶏がらスープの素を絡め、刻んだ生ニラを混ぜる工夫をしています。
鶏ガラスープの素と生ニラがしっかり絡むので、そのままではあっさりとして物足りなくなりがちなしらたきも、中華麺のような食べ応えに変わります。
とても美味しいです。

以上、しらたきに味を染み込ませる4パターンの方法でした。

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