ピリ辛きゅうりは、にんにくと唐辛子をきかせた香味だれで和える、爽やかな辛さが魅力の副菜です。
きゅうりをたたいて割ることで味がよく染み込み、シャキシャキとした食感も楽しめます。
本場・四川風の味わいを取り入れつつ、家庭で手軽に作れるレシピです。
冷蔵庫で冷やしておけば、ビールに合うおつまみや作り置き副菜として大活躍します。
材料
きゅうり | 2本(200g) |
にんにく(みじん切り) | 6g |
赤唐辛子(輪切り) | 0.3g程度(大1本) |
花椒(ホール) | 好みで1g |
塩(下処理用) | 小さじ1/3 |
ごま油 | 大さじ1/2 |
醤油 | 小さじ2と1/2 |
黒酢(または米酢) | 小さじ2 |
砂糖 | 小さじ3/4 |
白ごま | 小さじ1 |
ピリ辛きゅうりのレシピ・作り方
きゅうりをたたいて割る
- ① きゅうり(2本:200g)は洗って水気をふき取ります。
ポリ袋に入れて、麺棒などで軽くたたいて全体にヒビを入れます。 - ② 袋の中で、きゅうりをひと口大に手で割ります。
塩を加えて下処理する
- ③ 塩(小さじ1/3)を加え、袋ごと軽く振って全体によくなじませます。
袋の中の空気を抜いて口をしばり、冷蔵庫に10分ほど置きます。
香味油を作る

- ④ にんにく(6g)をみじん切りにし、赤唐辛子(0.3g程度:大1本)は輪切りにして種を取り除きます。
- ⑤ 小鍋にごま油(大さじ1/2)を入れ、花椒(ホール:好みで1g)・にんにく・赤唐辛子を加えて弱火で炒め、香りを油に移します。
焦がさないように注意してください。
香味だれを仕上げる

- ⑥ 香りが立ったら火を止め、醤油(小さじ2と1/2)・黒酢(小さじ2)・砂糖(小さじ3/4)を加え、よく混ぜて香味だれを作ります。
ピリ辛きゅうりの完成!

- ⑦ きゅうりを潰さないように気をつけながら、手で水気をしっかり絞ってボウルに入れます。
香味だれを回しかけ、白ごま(小さじ1)をふって全体をしっかり和えます。 - ⑧ 冷蔵庫で最低1時間置いて味をしっかりなじませたら完成です。
日持ちは、冷蔵保存で2〜3日程度が目安です。
ピリ辛きゅうりは、短時間で仕込めて味がしっかりしみ込む便利な副菜です。
食卓の箸休めやお酒のおつまみ、作り置きの一品としても重宝します。
花椒の有無で辛さを調整できるので、ご家庭の定番メニューとして気軽に楽しんでみてください。
よくある質問(FAQ)
このピリ辛きゅうりは、なぜきゅうりをたたいて使うのですか?
本場・中国四川省を含む中華圏では、「きゅうりをたたいて使う」調理法は非常に一般的で、伝統的な方法です。
代表的な料理に「拍黄瓜(パイファングァ/たたききゅうりの冷菜)」があり、名前の「拍」自体が“たたく”という意味を持ちます。
きゅうりをたたくことで繊維が壊れ、調味料が内部まで浸透しやすくなります。
また、不揃いに割れることで「ザクザク」「シャクシャク」とした独特の食感が生まれ、切っただけでは出せない手作り感や素朴さも楽しめます。
四川や北京、上海など地域ごとに調味料の使い方に違いはありますが、「きゅうりをたたいて調理する」という点は共通しています。
本場の味わいに近づけるために欠かせない、大切な工程ですので、ぜひこのひと手間を加えてみてください。
和風のたたききゅうり(梅和えなど)は中国の料理とは別物ですか?
はい、日本の「たたききゅうり」や「きゅうり梅和え」のように、きゅうりをたたいてから梅や味噌などで和える料理は、中国の「拍黄瓜」とは異なり、日本独自に発展した料理といえます。
「きゅうりをたたく」という技法そのものは、中国の伝統料理・拍黄瓜からの影響を受けています。
しかし、日本では梅干しや梅肉といった和の調味料を組み合わせることで、さっぱりとした副菜や箸休めに仕立てられ、和食の一部として定着しています。
つまり、調理法は中国由来ですが、味付けや食文化としては日本独自に発展した料理であり、梅和えや味噌和えなどは「日本ならではのたたききゅうり」といえます。
花椒は使わなくても良いですか?
はい、花椒は好みに応じて省いても構いません。
花椒を加えると独特のしびれるような香りと風味が出て、本場・四川風の味わいに近づきます。
本格的な仕上がりを楽しみたい方にはおすすめです。
一方で、花椒を入れなくても醤油や黒酢、にんにく、唐辛子の風味が十分にきいており、おいしく仕上がります。
辛さや風味のバランスを調整したい場合や、花椒の香りが苦手な方は、省略して作ってみてください。
なお、レシピの花椒の分量1gは、20〜60粒程度と品種や状態によりかなり幅がありますので、重さで計量するのがおすすめです。
ピリ辛きゅうりはどのくらい日持ちしますか?
冷蔵保存で2〜3日程度を目安にしてください。
時間が経つほど味はよくなじみますが、水分が出やすいので密閉容器に入れて保存するのがおすすめです。
翌日以降に食べると、味がより深く染み込みます。
ピリ辛きゅうりはどんな料理と一緒に食べると合いますか?
ピリ辛きゅうりは、油っぽい中華料理の付け合わせや、焼き肉や餃子などのこってりした主菜と特に相性が良いです。
また、ビールやハイボールなどのお酒にもぴったりで、おつまみとしても最適。
さっぱりとした辛味が口をリセットしてくれます。
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