黒豆煮のレシピ|ふっくら艶やかに仕上がる、失敗しにくい基本の作り方

黒豆煮(黒豆の煮豆)
動画
チャンネル登録をお願いします!⇒

黒豆煮(黒豆の煮豆)を、家庭でも失敗なく、ふっくらおいしく作るための基本レシピです。
黒豆を一度しっかり柔らかく茹でてから、甘味を少しずつ含ませることで、皮が破れにくく、シワが出にくい仕上がりになり、芯までやさしい甘さが染み込みます。
途中で何度か冷まして味をなじませる工程を大切にしているため、甘さが自然で後味のよい黒豆煮になります。
特別な道具や材料を使わず、黒豆煮を丁寧に作りたい方に向けた、再現性の高いレシピです。


材料

調理時間60分超
黒豆(乾燥) 200g
小さじ1/8
上白糖 160〜180g
醤油 小さじ2

黒豆煮のレシピ・作り方

黒豆をふっくら艶やかに仕上げるために、このレシピでは次の3点を大切にしています。

  • 豆が踊らない弱火で静かに茹でる
  • 冷まして豆の中まで水分を行き渡らせる
  • 砂糖は3回に分けて加え、少しずつ含ませる

黒豆を洗って浸水する

黒豆を洗って汚れを落とす
黒豆をたっぷりの水に浸して浸水させる
  1. ① 黒豆(200g)を洗い、たっぷりの水(分量外)に浸して、冷蔵庫で10〜12時間浸水させます。


豆を静かに茹でて柔らかくする

黒豆を静かに茹でてアクを取る
黒豆を茹でている途中で湯量が足りない場合に熱湯を足す
  1. ② 黒豆を浸した水ごと鍋に移し、必要なら水を加えて、豆のアタマが2〜3cmほどかぶる状態にします。
    強火にかけ、沸騰直前で弱火(鍋の中が静かに対流しつつも豆が踊らない程度の火力)にし、アクを軽く取ります。
    塩(小さじ1/8)を加え、1時間半〜3時間ほどかけて、豆が柔らかくなるまで茹でます。(新豆なら1時間半〜2時間くらいで柔らかくなります。)
茹でている間は、皮が破れたりしないように、豆にはなるべく触れないようにします。
また、茹で汁が豆のアタマの上2〜3cmほどに満たなくなりそうな場合は、熱湯を鍋肌からそっと足して、茹で汁の量を保ってください。
茹でている途中でアクが出たら、あまり神経質にならなくてもいいですが、たまに軽く取り除いてください。

火を止めてしっかり冷ます

柔らかくなった黒豆を指で押して茹で加減を確認する
茹で上がった黒豆にフタをして冷ます
  1. ③ 黒豆が、親指と人差し指で軽く押してつぶれるくらい柔らかくなったら火を止めます。
    そのままフタをして完全に冷まします。
    茹で汁に指を入れたときに温かいと感じなくなるまで、しっかりと冷ましてください。
この工程で、豆が内部まで十分に水で満たされ、味が染みやすくなります。
なお、茹でた豆を十分に冷ますには、1〜2時間くらいかかります。
都合が付かない場合は、1日置いても良いです。
その場合は、ラップなどでしっかり密閉して冷蔵庫に入れてください。


上白糖1/3量を加えて煮る

黒豆の煮汁に上白糖を加える
弱火で静かに黒豆を煮てアクを取る
  1. ④ 弱火にかけ、すぐに上白糖(160〜180g)の1/3量を加えます。
    鍋のフチがふつふつとしてきてから5分ほど静かに煮ます。
    茹でる工程()と同様に、弱火(鍋の中が静かに対流しつつも豆が踊らない程度の火力)を保ちながら煮てください。
    5分煮たら火を止めて、そのままフタをして完全に冷まします。
煮ている間も、豆にはなるべく触れないようにします。
砂糖を加えたあとは、豆がぎりぎりかぶるくらいの煮汁の量を保ち、煮汁が足りなくなりそうになったら、熱湯を鍋肌からそっと注いでください。
アクが出たら軽く取り除きます。

再び砂糖を加えて煮る

2回目の上白糖を加えて黒豆を煮る
黒豆が煮汁にしっかり浸かっている状態を保つ
  1. ⑤ 煮る工程()と同様に、弱火にかけ、すぐに上白糖の1/3量を加え、5分ほど静かに煮ます。
    火を止め、そのままフタをして完全に冷まします。
黒豆は加熱すると膨張して煮汁に少し浮きますが、この工程でも、豆を沈めた時に「豆がぎりぎりかぶるくらいの煮汁の量」を保ちながら煮てください。

黒豆煮の完成!

仕上げに砂糖と醤油を加えて煮た黒豆
一晩置いて味をなじませた黒豆煮
  1. ⑥ 最後に残りの上白糖と醤油(小さじ2)を加え、弱火で5分ほど煮ます。
    火を止め、煮汁に浸したまま一晩置いて味をなじませたら完成です。
    翌日味見をし、もし甘みが足りないと感じた場合は、砂糖を少量ずつ足してその都度5分ほど煮てから、再び冷まして調整してください。
最後まで「豆がぎりぎりかぶるくらいの煮汁の量」を保ち、冷めた後でも黒豆のアタマがしっかり隠れているようにします。
黒豆は冷めると少し小さくなるため、煮終えた直後と比べると、煮汁にしっかりと沈み、煮汁の量が幾分多く感じられるようになります。
このように常に煮汁で豆を保護して空気に触れさせないことが、乾燥によるシワを防ぎ、ムラなくふっくらと艶やかに仕上げるための秘訣です。

時間をかけてゆっくり仕上げることで、黒豆本来の味わいと艶が引き出されます。
火加減や煮汁の量、冷ますタイミングを丁寧に守れば、安定してふっくらとした黒豆煮になります。
お正月のおせちはもちろん、日々のおかずとして楽しむのもおすすめです。
ポイントを押さえて作れば、毎年同じ仕上がりにできるので、定番として続けやすいレシピです。


よくある質問(FAQ)

黒豆煮の保存方法と日持ちは?冷凍保存できる?

黒豆煮は、煮汁にしっかり浸した状態で密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存すれば5〜7日程度日持ちします。
煮汁から豆が出ていると表面が乾燥してシワの原因になるため、豆が完全に煮汁に浸っている状態を保つのがポイントです。

また、冷凍保存も可能です。
粗熱が取れたら、煮汁ごと1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋などに入れ、できれば空気を抜いて密閉します。
冷凍保存なら約1ヶ月を目安に使い切ってください。
解凍は冷蔵庫でゆっくり自然解凍し、食べる前に軽く温めると風味がよく戻ります。

黒豆を茹でる際に塩を加えるのはなぜですか?

黒豆を茹でる段階でごく少量の塩を加えると、加熱中に豆の中が急に締まるのを抑えることができます。
そのため、皮が破れにくくなり、後から加える甘味が豆の中までゆっくり行き渡りやすくなります。
また、塩をほんの少し加えておくことで、甘さがはっきり感じられるようになり、実際以上に「味がよく染みた」と感じやすくなります。

黒豆を加熱中になるべく触らないようにするのはなぜですか?

黒豆は加熱中に触ると、豆同士や鍋にこすれて皮が傷みやすく、シワや皮破れの原因になります。
弱火で静かに加熱していれば、鍋の中で自然な対流が起こり、混ぜなくても均一に火が通るため、基本的には触らずに加熱するのが適切です。

黒豆の茹で上がりの目安を詳しく教えて?

黒豆の茹で上がりの目安は、芯が残らず、指で軽く押すとすっとつぶれ、食べるとねっとりしたコクを感じる状態です。
粉っぽさや硬さが残る場合は、もう少し茹で時間を延ばして様子を見てください。

黒豆を茹でたり煮たりする際にアクを取るのはなぜ?

黒豆を茹でたり煮たりする際にアクを取るのは、雑味やえぐみ、煮汁の濁りを防ぐためです。
アクをまったく取らないと、仕上がりの味が重くなり、色もくすみやすくなります。
一方、表面に浮いたアクを軽く取っておくと、味がすっきりし、黒豆の色もきれいに仕上がります。
ただし、アクは加熱中に少しずつ出続けるため、神経質にすべてを完全に取ろうとする必要はありません。
表面にまとまって浮いてきたときに、気になる分だけ軽くすくう程度で十分です。

コメント

このお料理についてのご感想などをお寄せください。
サイト運営の参考にさせていただきます。
頂いたコメントには、2〜3日以内にメールアドレス宛に回答いたします。(詳細
メールアドレスの入力ミスにご注意ください。
なお、頂いたコメント及びその後のメール等でのやり取りは、この欄でご紹介させていただく場合がございます。

関連レシピ