せり(芹)に含まれる栄養と効果効能について解説します。
せりの栄養面での特徴としては、次の4つが挙げられます。
- βカロテンが豊富。
⇒抗酸化作用 - ビタミンCもある程度含まれる。
⇒βカロテンとの相乗効果 - 葉酸が豊富。
⇒認知症などの予防効果 - 独特の香り成分。
⇒解熱作用等
それぞれについて、詳しく解説します。
せりの栄養成分
βカロテン
緑黄色野菜とは、100gあたりのカロテンが600μg以上の野菜を指しますが、せりはその基準を大きくオーバーしています。
含まれるβカロテンは、100gあたり1,900μg。
もちろん上を見ればキリがなく、例えばシソの葉の場合は11,000μgのβカロテンが含まれていますが、せりも十分多い部類と言えます。
このβカロテンには抗酸化作用があり、ガンや老化抑制などの効果が期待できるとされています。
ビタミンC
せりには、ビタミンCも含まれています。
100gあたり20mg。
野菜の中ではわりと平凡な数字ですが、このビタミンCにも抗酸化作用があるので、先ほどのβカロテンとの相乗効果が期待できます。
葉酸
また、葉酸も豊富です。
葉酸は、認知症や脳卒中などを防ぐ効果が期待されている成分。
香り成分
せりと言えば、その独特の香りが印象的です。
この香りには、胃の調子を整える効果や、解熱作用があるとされています。
せりには、カリウム・鉄などのミネラルや、ビタミンKも含まれています。
それぞれの含有量が突出して高いわけではありませんが、色々な栄養素がバランス良く含まれている食材と言えます。
せりの栄養を逃さない調理法
続いて、せりの栄養をできるだけ逃さずに調理する方法をお伝えします。
炒めて調理する
βカロテンは、油と一緒に調理すると、吸収率がアップすると言われています。
そのため、βカロテンを重視する場合は、せりを油で炒めるのがおすすめです。
生で食べる
一方で、葉酸には、熱に弱いという性質があります。
ですから、葉酸をメインで考えるなら、せりをサラダにして生のまま食べると、栄養をムダなく摂取できます。
サッと茹でる
せりを茹でてから使う場合は、短時間でサッと火を通すのがポイントです。
先に茎を5秒ほど茹でてから、葉を湯に浸けて追加で5秒加熱。
そうすると、栄養の流出を抑えられるうえに、十分な柔らかさに仕上がります。