
製菓材料の店のクオカで買い物をしていたら、アメリカのオーガニック認定がついた「大豆粉」を発見しました。

ちなみに上はその商品ではありませんが、「大豆粉」です。
「大豆粉」とは、きな粉のことではありません。大豆を炒らないで(炒ったらきな粉)、生のまま粉砕した粉のことです。
大豆は脂肪分が多いので、生のまま粉砕すると酸化しやすいそうです。そのため長いこと商品化が難しかったそうですが、近年の技術革新により、良質の大豆粉をつくることが可能になったようです。
お店で「大豆粉」を発見した私は、「これでソイジョイでもつくってみよう」と思い立ち、早速購入しました。
「ソイジョイ(SOYJOY)」は、大塚製薬が販売している、低GI食品を謳い文句にした大豆粉の菓子のことです。
ちなみに「低GI食品」とは、糖質の吸収が穏やかな食品のことで、体に負担をかけず、太りにくい体をつくると言われています。ダイエットや糖尿病予防の効果が注目されています。
今日は、私がつくった「ソイジョイもどき」のレシピと、そのできあがりをもとに、私がソイジョイや大豆粉を使ったお菓子について考えたことを記します。
ソイジョイをつくってみた

ソイジョイは、大豆粉100%のクッキーです。小麦粉は使われていません。使用されている粉類は、かなりしっかり糖質オフされているようです。
私も同じように大豆粉100%でつくりました。
私のレシピで糖質が気になる材料は、小さじ1杯のブラウンシュガーとレーズンだけです。ちなみに本物のソイジョイには、後述しますが、砂糖をはじめとしたGI値が高めの食材がもう少し入っています。
また糖質とは関係ありませんが、私のレシピでは、香りづけ程度に少量のバターを使いました。
私がつくった「ソイジョイもどき」のレシピは次の通りです。
大豆粉 | 100g |
塩 | 小さじ1/4 |
ブラウンシュガー | 小さじ1 |
無塩バター | 15g |
卵 | 1個 |
レーズン | 30g (大さじ3) |
ナッツ類 (クルミとアーモンドを使用) |
20g |
- 大豆粉・塩・ブラウンシュガー・バターを合わせ、手でサラサラの粉状にする。
- 1に溶き卵を加えてよく混ぜる。レーズンと細かく刻んだナッツも加えて、生地をまとめる。
- ラップの上に生地をのせ、さらにその上からラップをかける。のし棒を使ってラップの上から生地を20×8センチの四角形にのばす。短辺を4等分、長辺を4等分して16個に切り分ける。
- 3を天板にのせて、180度に温めたオーブンで15分焼く。
大豆粉100%にすると、やはり大豆の青臭さが気になります。そして小麦粉でつくった場合と比べると、ボソボソっとした食感になります。大豆らしさがよく出ています。
今回つくったクッキーと比べたら、本物のソイジョイには大豆っぽさがまったくありません。特殊な加工技術があるのかもしれませんし、また、他の材料で風味がうまくカバーされているのかもしれません。
実際にソイジョイもどきをつくってみて、本物は食べやすいようにうまく出来ていると感じました。
ソイジョイについて思うこと
ただ、低GI食品と謳いながらも、ソイジョイにはしっかり砂糖(高GI食品)も入っており、けっこうな甘さがあります。公式ホームページでは、砂糖や他に含まれる甘味料のGI値には触れられていませんが、実際にはこれらは、小麦粉やご飯と並ぶ、いえそれ以上の高GI食品です。
まあそうは言っても、市販のお菓子の中ではソイジョイはかなり低GI食品です。
ただ、家庭だったらもっと低GIのお菓子がつくれますよ。
ところで最後に1つだけ、大豆粉について、どうしても気なることを記します。
それは、「青臭さが残る大豆を食べることは、そもそも体に良いのか?」ということです。低GIだからと言って、青臭さを無理にカバーしてまで大豆粉を使うのは、果たして賢い選択なのでしょうか。
低GI食品は、なにも大豆粉だけではなく、他にもいろいろあります。
たとえば同じ大豆製品でも、おからは同じくらい低GIです。
だったら、もっと広く食されている「おからクッキー」を選ぶのも悪くはないと思います。今回大豆粉でクッキーをつくってみて、私はそう思いました。