桜がもうすぐ満開になります。
今日は、ソメイヨシノのような淡いピンク色の桜餅「道明寺」をつくりました。
道明寺の主な原材料である「道明寺粉」は、もち米を蒸して、天日で乾燥させた後に砕いて作ります。
水で戻せばすぐに食べられる上に、保存性も高いため、昔は戦争時の携帯食として使われていました。
ちなみに「道明寺」という名前の由来は、大阪のお寺にあります。
道明寺というお寺が携帯食づくりで有名だったことから、それに用いた粉を道明寺粉、そしてその粉で作った桜餅を「道明寺」と呼ぶようになったそうです。
ところで道明寺は一見手の込んだ和菓子に見えますが、実は気軽につくれます。
餡さえ出来ていれば、時間も労力も要りません。
なぜなら道明寺粉はもともと、簡単に食べることを目的に作られた携帯食だから。
扱いはとても簡単です。
道明寺の作り方
道明寺のレシピです。
道明寺粉 | 100g |
上白糖 | 25g |
塩 | ひとつまみ弱 |
食紅 | 少々 |
桜の葉の塩漬け | 8枚 |
こしあん | 120g |
- 桜の葉の塩漬けは、水に浸して塩出しする。水気をしっかりと拭き取る。
- 道明寺粉が浸かる位の水(分量外)に食紅を溶かし、ピンク色の水にする。
- 道明寺粉をさっと洗って、2に1~2分漬ける。
- 蒸気の上がった蒸し器に3を薄く広げて入れ、約15分蒸す。
- 4が熱いうちに上白糖・塩を加えて混ぜる。冷ます。
- 5を8等分する。
- 餡は8等分して15gずつにする。それぞれを俵型に丸める。
- 6を薄くのばして7を包む。さらにそれを桜の葉で巻く。同様にして合計8個作ったら、できあがり。
道明寺は、桜の葉のほのかな香りと塩気が何とも魅力的。
またお味もさることながら、ただ眺めているだけでも、お花見をしているような和やかな気分になります。
春はやっぱりこれですね。