2012年の朝日新聞によると、「ミカンが骨粗しょう症に効果あり」との研究結果が発表されたそうです。
また、2019年に放映されたTBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」によると、みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンが骨粗しょう症の予防に役立つそうです。
みかんが持つ意外な健康効果。
同番組で話題になったレシピとともにご紹介します。
(情報元:TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」2019年1月7日放映、朝日新聞「骨粗しょう症予防にミカン 黄色い色素が骨を増やす」2012年12月22日配信)
ミカンを毎日4つ食べると、骨粗しょう症にかかるリスクが92%低い
朝日新聞の記事によると、この調査の対象となったのは、閉経後の女性212人。
女性は、閉経するとホルモンのバランスが変わり、骨粗しょう症にかかりやすいのだそうです。
調査結果によると、「ミカンを毎日4個食べる人は、ミカンを食べない日がある人よりも、骨粗鬆症にかかるリスクが92%低い」とのこと。
わざわざ「4つ」という数を持ち出しているということは、つまり、骨粗しょう症の改善のためには、毎日みかんを4つくらい食べないと効果がないということでしょう。
ミカンを毎日4つ食べるのって、案外シンドイと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
また、2019年に放映されたTBSの「名医のTHE太鼓判!」でも、みかんの骨粗しょう症予防効果が取り上げられていました。
同番組によると、みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンが、骨粗しょう症を予防するうえで重要な働きをするそうです。
人間の身体には、骨を壊す細胞と骨を再生させる細胞が両方とも存在しているそうです。
若いうちは2つの細胞のバランスが取れているので問題ありませんが、年齢を重ねるにつれて骨を再生させる細胞の働きが弱まってくるようです。
そして、それが骨粗しょう症につながる。
でも、β-クリプトキサンチンには、骨を壊す細胞の働きを弱める効果があるため、骨粗しょう症予防につながるのだとか。
柑橘類の中でも、みかんには、特に多くのβ-クリプトキサンチンが含まれているそうですよ。
ちなみに、β-クリプトキサンチンは半年間は身体に蓄えられるため、冬に多くたべておけば夏にみかんを食べる必要はないとのことです。
次に、骨粗鬆症予防におすすめの、みかんの食べ方をご紹介します。
骨粗鬆症に効くみかんの食べ方
骨粗鬆症予防におすすめのみかんの食べ方をご紹介します。
一番のおすすめは皮ごと食べる
一番のおすすめは、みかんを皮ごと食べること。
TBSの「名医のTHE太鼓判」によると、みかんの皮には、実の3倍以上のβ-クリプトキサンチンが含まれているそうです。
骨粗鬆症の予防をしたいのであれば、みかんを皮ごと摂らない手はありません。
ちなみに私は、だいぶ前から、美容と健康のためにこの食べ方を実践しています。
私は、アンチエイジングの本を多数執筆されている医師の南雲吉則さんの著書で、この食べ方を知りました。
皮ごとなんて無理だという方もいらっしゃるかもしれませんが、試してみるとけっこう美味しいです。
お馴染みのみかんの味に、皮のほどよい酸味と苦味が加わって、味わい深くなります。
みかんきんぴら
また、TBSの「名医のTHE太鼓判」によると、みかんの皮をきんぴらごぼうに混ぜて食べるのも美味しいようです。
同番組で紹介された、みかん農家さんが考案した「みかんのきんぴら」レシピをご紹介します。
まず、ささがきにしたごぼうを炒め、特製ダレ(醤油2:みりん2:ざらめ1の割合で混ぜたもの)で味付けします。
あとは、千切りにしたみかんを炒め合わせたら完成です。
わずか5分でできる、ほんのりとしたみかんの皮の苦味がアクセントになったきんぴらです。
みかんの果肉を使う
ごくごくスタンダードに、みかんの果肉を使う場合は、肉巻きにすると美味しいようです。
次に、TBSの「名医のTHE太鼓判」で話題になった「豚肉みかんの照り焼き」のレシピをご紹介します。
まずみかんを小房に分け、薄皮ごと赤ワインに一晩漬けます。
そして、みかんを豚の薄切り肉で巻き、小麦粉をまぶしてフライパンで焼きます。
最後に、照り焼きソースを絡めたら完成です。
同番組によると、このお料理は、抗酸化作用のある、みかんと赤ワインのポリフェノールも一緒に取れるので、健康にとても良いようです。
また、β-クリプトキサンチンには、油と一緒に摂ると吸収率がアップするという性質があるので、そうした点でも良いそうです。
みかんジュースを料理に使う
最後に、もっと気楽にみかんを料理に使う方法をご紹介します。
みかんではなく、みかんジュースを使います。
TBSの「名医のTHE太鼓判」によると、みかんジュースを使っても、生のみかんと同じ骨粗鬆症予防効果が期待できるそうです。
100%のみかんジュースを使えば、300mlで生のみかん3個分のβ-クリプトキサンチンを摂取できるということです。
同番組では、骨粗鬆症予防に効果のある料理として、みかんジュースを使った炊き込みご飯が話題になっていました。
作り方はとても簡単。
みかんジュースを水代わりにして、ご飯を炊くだけです。
たとえば、2合のご飯を炊く場合は、2合の目盛りまで、みかんジュースを注いでスイッチを入れます。
具材は、お好みでいろいろ試すと良いようです。
ちなみに当サイトでは、みかんジュースを使って酢飯を作るのがおすすめです。
上の写真は、南極料理人こと、料理研究家の西村淳さんが考案した「オレンジジュースを使った酢飯」で作ったちらし寿司です。
この酢飯は、オレンジジュースでご飯を炊き、レモンの皮と果汁を混ぜたら完成します。
オレンジジュースをみかんジュースで代用しても美味しくできると思います。
お味の方は、柑橘の爽やかな風味が新鮮です。
ちらし寿司にする場合は、刺し身などの普通の寿司ネタは合いませんが、ハンバーグやウインナー、卵焼きなど、洋風の具材だったらしっくり来ますよ。
是非試してみてください。
米100%オレンジジュース塩レモンレモンの皮