桃の上手な保存方法と、美味しい食べ方をご紹介します。
桃の甘みを最大限に引き出したいのなら、冷蔵保存はNG。
桃を常温に置いて熟させて、甘みが増した状態で冷やして食べるのが一番です。
この食べ方は、人気フルーツ専門店「高野フルーツパーラー」もすすめています。
同店によると、桃を冷蔵すると、果肉を柔らかくして甘くする作用がある「追熟」が止まってしまうそうです。
一方で、常温で保存すれば甘さが増すとのこと。
ですから、桃は、常温で十分に完熟させたうえで、食べる前に軽く冷やすのがベストです。

15分ほど氷水に浸せば、ちょうど食べ頃になります。
とは言え、桃の常温保存期間は、せいぜい2〜3日。
夏場だったら、もう少し短いこともあります。

ただし、冷気に当たりすぎると甘みが落ちるので、要注意。
ラップに包んだうえで袋に入れて、野菜室で保存すると少しはマシになります。
冷蔵期間は5日ほどです。

冷凍すれば、1ヶ月くらいは食べられます。
完全に解凍してしまうとべちゃべちゃになって美味しくないので、半解凍でシャーベット感覚でいただくのがおすすめです。
詳しくお伝えします。
美味しい保存方法(常温)
桃の常温保存期間:2〜3日
冒頭でもお伝えしたとおり、桃を美味しく食べたい場合は、常温で保存したうえで、食べる直前に冷やします。
桃を常温保存する場合は、何かで包んだりせずに、カゴや箱などに入れて風通しの良い冷暗所に置きます。
その際には、キッチンペーパーや布を重ねるなどして、お尻の部分にクッション性を持たせておくといいです。
食べる直前に冷やす
桃を食べる時には、15分ほど前から氷水で冷やします。
この食べ方は、「タカノフルーツパーラー」が、過去に出演していたテレビ番組でおすすめしていた方法です。
同店によると、冷蔵庫で冷やすと桃の水分が奪われてしまいがちですが、冷水に浸けるとフレッシュ感が全然違うとのこと。
桃のみずみずしさが存分に堪能できますよ。
そのうえ、桃は、あまり冷やし過ぎない方が甘みもしっかり感じられて美味しいです。
キンキンに冷えた桃は、甘みを感じにくい。
そうした意味でも、氷水で15分ほど冷やす方法は優れています。
桃の上手な剥き方&切り方
桃の冷蔵・冷凍保存
続いて、桃の冷蔵保存と冷凍保存についてお伝えします。
桃の美味しさを優先するなら常温保存がおすすめですが、夏の時期や、長く日持ちさせたい場合にはこれらの方法もアリです。
桃の冷蔵保存
桃の冷蔵保存期間:4〜5日
桃を冷蔵保存する場合は、1個ずつラップで包み、そのうえでビニール袋に入れ、野菜室で保管します。
桃は冷気に弱いので、ラップと袋で二重にガードしてあげて、冷蔵庫の中でも比較的温度が高い野菜室に置きます。
そうすると、だいたい4〜5日くらいは日持ちします。

桃は時間が経つと茶色く変色してしまうので、あらかじめ塩水に浸しておくといいです。
水(1カップ)に塩(小さじ1/5)を混ぜ、桃を5〜10分ほど浸します。
塩以外にも、レモン(大さじ2)や砂糖(大さじ1)でも代用できますが、塩が一番効果が高いです。
詳しくは「桃の変色を防ぐ方法」をご覧ください。
ただし、変色を防げるのは、せいぜい2〜3時間。
すぐに食べない桃は、なるべく切らずに冷蔵した方がいいです。
また、桃を生のまま保存せずに、コンポートなどのシロップ漬けにしてしまうと、より日持ちしやすくなります。
桃の冷凍保存
桃の冷凍保存期間:1ヶ月
桃を冷凍保存する場合は、先に紹介した方法で色止めをして、ラップでぴったり包みます。
桃を冷凍することで日持ちは延びますが、食べる際に完全解凍するのはNGです。
桃の汁気が出てべちゃべちゃになるので、半解凍の状態でシャーベットのように食べるか、スムージーを作るのがおすすめです。

こちらも完全解凍はせず、半解凍していただきます。
とろっとした桃の食感が楽しめます。
桃の冷凍方法をより詳しく知りたい方は、「桃の冷凍保存方法」をご覧ください。
詳細に解説しています。
以上、桃の上手な保存方法と美味しい食べ方についてお伝えしました。
桃の保存は、基本的には常温がおすすめ。
食べきれないくらいの桃が手元にある場合に限って、冷蔵や冷凍を検討してください。