スナップエンドウは、栄養価の高い緑黄色野菜です。
緑黄色野菜とは、βカロテンが豊富に含まれている野菜のことで、色が比較的濃いめの野菜が多いのが特徴です。
βカロテンには、からだの中の活性酸素を抑える「抗酸化作用」があり、ビタミンCと合わさると、さらに効果がアップします。
この抗酸化作用が高まることで、老化防止や生活習慣病予防などの効果が期待できます。
この記事では、スナップエンドウの栄養成分について解説するとともに、栄養を逃さない食べ方もご紹介します。
スナップエンドウの栄養と効能
まず最初に、スナップエンドウの栄養についてお伝えします。
スナップエンドウは、ほうれん草・人参・かぼちゃなど最も代表的な緑黄色野菜の仲間とくらべると、βカロテンの含有量はやや少なめです。
ただ、スナップエンドウには、βカロテンの抗酸化作用を助けるビタミンCも豊富に含まれていて、その2つの成分の相乗効果が期待できます。
また、ビタミンCには、体の免疫力を高める働きや、肌を作るコラーゲンの生成を促して美肌にする働きもあると言われています。
そのうえ、スナップエンドウには、腸内環境を整える食物繊維も豊富ですし、豆の部分にはタンパク質やビタミンB1も含まれています。
スナップエンドウの栄養を逃さない食べ方
続いて、栄養の面からおすすめの、スナップエンドウの食べ方をお伝えします。
スナップエンドウの栄養を無駄なく摂取したいのなら、水を使った調理はあまりおすすめしません。
スナップエンドウに豊富に含まれるビタミンCやビタミンB1は、水溶性ビタミンと言って、水に流れやすい性質があるためです。
また、熱にもやや弱いので、長時間の加熱もしない方がいいです。
- 水に浸して加熱しない
- 長時間加熱しない
レンジでチンする
一番手軽で栄養を逃さない加熱法としては、レンジでチンするのがおすすめです。
水を一切使いませんし、短時間で加熱できるので、ビタミン類の損失を最小限に抑えることができます。
加熱時間は、100gにつき500〜600wで1分半。
詳しくは、上の動画や「スナップエンドウをレンジでチンする方法」をご覧ください。
そのまま生で食べる
また、スナップエンドウは、加熱せずに、生で食べることもできます。
生食という選択肢も、ビタミンCやB1を摂りやすい方法と言えます。
短時間茹でる
とは言いつつも、スナップエンドウの下ごしらえとしては、鍋で茹でる方法がとてもポピュラーです。
ある程度の栄養の流出は避けられませんが、ゆで時間を短くするだけで、流出が少し抑えられます。
「スナップエンドウの茹で方」も参考にしてください。
また、フライパンで焼く場合は、2〜3分ほど加熱すれば、十分食べやすくなります。
味噌汁にして汁ごと飲む
水を使って調理するのなら、味噌汁やスープの具材にして汁ごと飲めば、栄養も比較的無駄なく摂取できます。
その際には、茹でる場合と同様に、長くても2分程度でさっと火を通すのがおすすめです。
また、味噌汁に限らず、スナップエンドウを具材にして洋風スープを作るのも美味しいですよ。
最後に、加熱したスナップエンドウを使った、おすすめのお料理をご紹介します。
スナップエンドウは、短時間さっと加熱調理をするだけで、サラダや和え物など幅広いお料理に使えますし、お弁当の彩りとしても便利です。
それぞれのリンク先のレシピもぜひご覧ください。