蒸しパンの手作りレシピをご紹介します。
優しい甘みとふわふわ食感が印象的な、人気のプレーン蒸しパンのレシピです。

レーズンやチョコなどの具材を加えることでいくらでもアレンジできるので、蒸しパンの基本レシピとして覚えておくと便利です。
蒸しパンを、失敗せずにふんわりとした食感に仕上げるポイントは、2つあります。
- 蒸気が上がった蒸し器に入れる。
- 途中でフタを開けない。
蒸気が上がらないうちに入れると、水っぽい仕上がりになってしまいます。
また、途中でフタを開けて蒸気を逃がしてしまうと、きれいに膨らまない原因になりえます。
蒸し器については、冒頭の動画では竹製の蒸し器(セイロ)を使っていますが、他のものでも代用できます。

また、蒸しパンを入れるカップもいろいろな物で代用できます。

なお、このレシピは、砂糖の量に幅を持たせてあります。
蒸しパンを食事と一緒に食べたいのなら、砂糖は大さじ3。
おやつに蒸しケーキとして食べたいのなら、大さじ5くらいがおすすめです。
お好みで量を調整してみてください。
蒸しパンのレシピ

「ふわふわ食感!プレーン蒸しパン」のレシピです。
薄力粉 | 100g |
ベーキングパウダー | 小さじ1 |
卵 | 1個 |
サラダ油 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ3〜5 ※ |
牛乳 | 大さじ3 ※※ |
※ 砂糖は、食事向けには大さじ3、おやつには大さじ5がおすすめ。
※※ 牛乳なしの場合は、同量の水でも良い。
- カロリー
- 1個分:223kcal

【工程1】
まず、卵(1個)をボールに割り入れ、泡立て器できれいに混ぜます。

次に、サラダ油(大さじ2)を加え、均一になるまでよく混ぜます。

続いて、砂糖(大さじ3〜5)を加え、よくすり混ぜます。
蒸しパンを食事として食べたい場合は、砂糖の量を少なめにして、大さじ3(27g)にするのがおすすめです。
ほんのりとした甘みがあり、バターとの相性も抜群です。
また、おやつとして食べたいのなら、砂糖の量をやや多めにして、大さじ5(45g)にすると、蒸しケーキのような感覚で食べられます。
ちなみに、砂糖の量を多くすると、甘みが強くなるという違いの他に、砂糖の保湿効果で少ししっとりとした食感に仕上がります。

砂糖を混ぜたら、その次に、牛乳(大さじ3)を混ぜます。
牛乳がない場合は、水(大さじ3)で代用してもいいです。

次に、薄力粉(100g)とベーキングパウダー(小さじ1)を2回に分けてボールに振るい入れます。

1回めは、粉っぽさが残っていても構いません。

小麦粉を加えたら、練らないように注意しながら、全体が均一になるまでさっくりと混ぜます。
小麦粉に水分を加えて練ると、「グルテン」という粘りの強いタンパク質ができます。
「グルテン」ができると、蒸しパンの仕上がりが硬くなったり、また膨らみが弱くなったりするので、練らずに、切るようにして混ぜてください。

蒸しパンの生地ができたら、カップに流し入れます。
写真は、アルミカップにグラシン紙(グラシン紙カップ)をのせて、そこに生地を入れています。
グラシン紙は、クッキングシートやアルミホイルで代用できます。
また、アルミカップがない場合は、紙コップや湯呑みに直接生地を流し入れてもいいです。

蒸し器は、あらかじめたっぷりの水を張って、十分に沸騰させます。
このとき、セイロ(竹製蒸し器)ではなく、金属製の蒸し器を使っても構いません。

そのまま蒸すと、フタに付いた水滴が蒸しパンの上に落ちてしまうこともありますが、布巾で包めば水っぽくなる心配がありません。
ちなみに、フタから水滴が落ちる心配がまったくないのが、セイロです。
セイロは、食材を美味しく蒸し上げることができる、唯一無二の蒸し器だと思います。
かなり優れた調理器具なので、1つあると便利ですよ。

そして、蒸気が出た蒸し器に、生地を入れたカップを入れ、すぐにフタをします。

フタをしたら、そこから強火で15分ほど蒸します。
15分間は、フタを開けずにそのまま加熱してください。
蒸しパンは、十分に蒸気が上がった蒸し器に入れて蒸します。
また、途中でフタを開けずに蒸し上げます。
すでにお伝えした通り、蒸気が上がる前に蒸しパンの生地を入れると、水っぽい仕上がりになってしまいます。
また、途中でフタを開けてしまうと、ふっくらとした仕上がりになりにくいです。
最初から強火で一気に蒸し上げるために、蒸し器にたっぷりの水を入れておくことも大切です。

蒸し上がりはこんな感じ。
蒸しパンは、冷めたものを食べることもできますが、温かい状態でいただく方が美味しいです。
ぜひ、できたてのアツアツを食べてみてください。

出来上がった蒸しパンの食感は、ふわっと柔らか。
また、甘さは市販のものよりも控えめで、砂糖を大さじ5加えて作っても、しつこい感じは全くありません。
さっぱりとした味で、口当たりは軽快。
食べ過ぎ注意な美味しさです。
なお、この蒸しパンは、アレンジがいくらでも効きます。
たとえば、手軽な方法としては、生地にレーズンやチョコや茹で小豆を混ぜて蒸すのもおすすめ。
あるいは、砂糖を黒糖に代えたり、きな粉や抹茶を加えて、味変を楽しむのもありですよ。